2026年09月07日
【映画評】ヒンド・ラジャブの声
イントロダクション
監督はアカデミー賞に3度ノミネートされた実績を持つ秀英カウテール・ベン・ハニア。フィクションとドキュメンタリーを行き交い唯一無二の表現をするハニア監督は、当時ニュースやSNSで世界中に拡散されていた“ヒンドの声”を聞いたことをきっかけに映画化を決意。保管されていた実際の音声記録や現地の映像を使用し、極限までリアリティーを追求した物語を構築した。第82回ヴェネチア映画祭では史上最長となる23分のスタンディングオベーションで迎えられ、銀獅子賞を含む驚異の8冠を達成し、アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートを果たすなど世界中の映画祭を席巻。ブラッド・ピット、ホアキン・フェニックス、ルーニー・マーラなどの多くの映画人たちが監督の想いに賛同し、プロデューサーに名乗りを挙げている。
その日、一人の少女の“叫び”に懸命に向き合っていた人たちの奮闘や苦悩を、圧倒的な緊迫感で描き出し観る者の心を掴んで離さない、魂が震える衝撃作が誕生した。
ストーリー
2024年1月29日。人道支援組織「赤新月社」のスタッフは緊急電話を受けた。 パレスチナ・ガザ地区で6歳の少女が助けを求めている。 スタッフたちは少女との通話を繋ぎ止めながら、救出するためにあらゆる手を尽くす… …。
少女の名前はヒンド・ラジャブ。
清野菜名主演CXドラマ「119エマージェンシーコール」の遥か彼方にある地獄の119番ドラマ。
本作と同じ様に実際の音声を絡ませた作品ではシドニー・スウィーニー主演「リアリティ」があり、あっちは全然ピンと来ませんでしたが、こっちはちょっと凄まじいというか酷い。最後の実写パートで消防団員の肉片拾い集めるシーンで絶句。この当日のガソリンスタンド周辺交戦状態が分からないので余計な口は挟みませんが、直接的に人の死をリアルな素材使い再現するってのは倫理的にどうなのか?とはちょっと思った。今際の際の声を発した少女二人と消防団員の御冥福をお祈り申し上げます。年度代表する作品。
満足度(5点満点)
☆☆☆☆








