2026年06月22日
【映画評】アイ・ワズ・ア・ストレンジャー
ケン・ローチ「【映画評】オールド・オーク:Birth of Blues」まで地続きで繋がるシリア難民を描いた力作。制作会社がQアノン大好き「エンジェルスタジオ」(cf:サウンド・オブ・フリーダム)なので見る価値なし。騙されるな。というしたり顔リベラルが散見されますが、良識ある人にはオススメの良作。
イントロダクション
アサド大統領による長期独裁政権への不満を発端に、シリア政府軍と反体制派の間に勃発したシリア内戦。2011年から2024年まで続いた戦禍から逃れるため、1,400万人もの人々が国内外への避難を余儀なくされた。本作はその現実に着想を得て、紛争下で引き裂かれる家族と、彼らに関わる人々の姿を多角的に描き出したスリリングな群像ヒューマンドラマである。国籍も職業も立場も異なる者たちが、戦争という悲劇によって交差し、衝撃のフィナーレが訪れる。壊滅的状況に追い込まれた人々の恐怖と絶望を描きながらも、愛する者を守り、希望を手放さずに生きようとする真摯な姿が観る者の胸を深く打つ。
『大脱出』(13年)や『沈黙 -サイレンス-』(16年)など超大作のエグゼクティブ・プロデューサーを務めたブラント・アンダーセンが、製作・監督・脚本を一手に担った入魂作。人道支援活動家でもある彼は、本作の原点となる短編映画『Refugee』(20年/製作・監督・脚本)でアカデミー賞実写短編映画賞のショートリストに選出され、その物語にさらなるアイデアや再構築を重ねて長編映画監督デビューを果たした。 史実を背景としているため、観客には様々な視点から鑑賞してほしいと考えたアンダーセン監督は、人道支援活動の現場で実際の出来事や証言をリサーチ。異なる人生を歩む5人が次第につながっていく5章構成の物語として完成させた。臨場感あふれるドキュメンタリータッチの映像が“演出を超えるリアリティ”を見事に再現している。
ストーリー
独裁政権が続くシリアで、政府軍と反政府組織との内戦が激化。シリアの医師アミラは娘と共に安全な国へ逃れるため危険な国境越えを決意する。国境を守るシリア兵ムスタファは、残虐な政府軍に不信感を抱き、命令に従う兵士であるべきか、心ある人間でいるべきか苦悩する。一方、トルコの密航業者マルワンは病弱な息子とアメリカで暮らすため、難民をギリシャ行きのボートに乗せて荒稼ぎしようとする。ファティは妻子を連れてそのボートに乗り込むが、死の危機に直面。そして嵐の海を航行する難民を発見したギリシャ沿岸警備隊のスタヴロスは、人命救助に全力を尽くすのだが──。
トルコの悪徳業者がオマール・シーとは気付かなかった。憎めないキャラクターだったね。
冒頭の「トランプタワー」からエスプリが効いている。Qアノンに喧嘩売っているやん。
どこまでがリアルに近いのか極東の我々には調べるすべもありませんが、この映画が真実なんだよ。と真顔で説かれたら信じたい内容。なんかいちいち整合性あるし。準主役系がバタバタ死ぬのも「【映画評】SIRAT シラート:Birth of Blues」よりリアリティある。ああやってボートに乗って、ギリシャに上陸し、イングランドの田舎に辿り着いたのかねえと「【映画評】オールド・オーク:Birth of Blues」を思い浮かべました。他人事だったシリア内戦〜難民問題が鮮明になったのが本作鑑賞の収穫。未来を担う子供達にも是非観て頂きたい内容。
さて失脚したアサド大統領に匹敵するサイコパスな独裁者は習近平、金正恩、プーチンのみ存命中。これらアジアの隣国で「シリア革命」的なモノが勃発したら我が国はどの程度巻き込まれるのでしょうか?
満足度(5点満点)
☆☆☆☆







