2026年03月09日

【映画評】ナースコール

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ヒリヒリする系や「ザ・ドキュメンタリー」系が好きな人にオススメ。

映画『ナースコール』公式サイト-

イントロダクション
今、世界が向き合うべき病院の現実を描く、驚異的な没入感のリアル体感型映画。
第75回ベルリン国際映画祭でワールド・プレミア上映された本作は、多くのインターナショナルメディアで批評家に絶賛され、米国映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では97%フレッシュの高評価を獲得(26年1月27日時点)。4週連続1位に輝いた本国スイスのみならず、近隣のドイツ、オーストリアで大ヒットを記録し、第98回米アカデミー賞R国際長編映画賞の最終候補リスト<ショートリスト>に選出された。

人手不足の満床病棟で、絶え間なく看護師に降りかかる激務と不測のトラブルを、緻密なリアリティと臨場感あふれる濃密なスリルで描く。『ありふれた教室』『セプテンバー5』の実力派女優レオニー・ベネシュが魅せる圧巻演技とカメラワークの見事な連携が、まるで観客が疑似体験するような驚異的な没入感の体感型映画を生み出した。ひとりの女性看護師の視点で、病院という空間をまさしく現代社会の縮図として描き上げたスイスの女性監督ペトラ・フォルペは、看護師という職業について「私たちの社会で最も高く評価され、尊敬されるべき職業で、彼ら/彼女たちは毎日大きな責任を背負っている。だからこそ私は、この職業を称える映画を作りたかったのです」と語っている。

一日の終わりに見る景色は、絶望か、希望か ラストシーンの奇跡、現代のヒロインたちへの願いとは?

本作の企画は、自身も病院で働いた経験を持つペトラ・フォルペ監督が、あるドイツ人看護師の著作に目を留めたことから始まった。その本に引き込まれたフォルペ監督は、実際の病院での入念なリサーチを実施し、このうえなく濃密なスリルと臨場感がみなぎる映画を完成させた。主演を務めたレオニー・ベネシュは、役作りのために州立病院でのインターンシップを修了し、医療機器の操作や薬品の扱い方を完璧に習得し本作に挑んだ。加えて、『ありふれた教室』の名手ユーディット・カウフマンによる滑らかな移動ショットを多用した撮影を始め、『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』『セプテンバー5』のハンスヨルク・ヴァイスブリッヒによるテンポの良い編集、その他、美術、音楽の優れたスタッフワークも見逃せない。あらゆる細部のリアリティを徹底的に追求し、研ぎ澄まされスリルと、看護師フロリアと様々な事情を抱える患者たちが織りなす人間模様が一体化した映像世界を実現した。

最後までひとときも目が離せない社会派ヒューマンドラマでもある本作のドイツ語原題は「HELDIN(ヒロイン)」。フォルペ監督の願いを具現化したラストシーンが呼び起こすであろう共感と余韻の深さには、誰もが心を揺さぶられずにいられない。

ストーリー
とある州立病院の外科病棟に出勤したフロリアは、プロ意識が強い看護師だ。人手不足が常態化している職場はただでさえ手一杯だが、この日の遅番のシフトは普段以上に過酷だった。チームのひとりが病気で休んだため、フロリアはもうひとりの同僚と手分けして26人の入院患者を看て、インターンの看護学生の指導もしなくてはならない。それでも不安や孤独を抱えた患者たちに誠実に接しようとするフロリアだったが、患者の要望やクレーム、他の病棟からひっきりなしにかかってくる電話、緊急のナースコールへの対処を迫られ、とてもひとりの手には負えない苦境に陥っていく。やがて極限の混乱の中、投薬ミスを犯して打ちひしがれたフロリアは、さらなる重大な試練に直面することに……。




冒頭のリアルな脱糞シーンから痺れますが、ここまで踏み込んだ医療作品って記憶にない。主演女優に既視感ある(そういや目玉は今田美桜に似ている)と思ったけど「【映画評】ありふれた教室:Birth of Blues」受難に塗れた先生だわ。本作も舞台を替え地獄のようなお仕事(スイスが舞台の由)。

最初に触れたよう手触り感はまさに「ザ・ドキュメンタリー」。このペースじゃ絶対医療事故起こすわなあと思いながら見ていたけどやはり案の定というか。医療/介護従事者不足ってのは先進国共通の悩みなんだね。おまけに外国人患者とは言葉も通じないし、上から目線のモンスターペイシェント、お気軽女医、カリフォルニアから来た娘も然り。昨年上映された「【映画評】愚か者の身分:Birth of Blues」は半グレ/トクリュウのリアルさを伝える秀作だと評しましたが、本作は医療従事者のリアルさを伝える秀作です。悪い意味で素晴らしい。日本版のリメイクがあれば是非観たい。とはいえこのパターンで介護施設版の作品作っても共感は呼ばないかもね。本当はそっちの方が更に闇だと思われ。

満足度(5点満点)
☆☆☆


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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