2025年10月07日
【映画評】ストロベリームーン 余命半年の恋
イントロダクション
余命半年と宣告された日、生まれて初めてあなたに恋をした。
2023年に刊行され、「令和イチ泣ける」と大きな反響を巻き起こした芥川なお氏のベストセラー小説「ストロベリームーン」がついに実写映画化された。『余命10年』(22)や『いま、会いにゆきます』(04)などの脚本を手がけてきた“ヒューマンドラマのレジェンド”岡田惠和と、『美しい彼〜eternal〜』(21)などで新進気鋭の若手実力派監督として注目を集める酒井麻衣がタッグを組み、新しいコラボレーションを生み出した。
余命半年を宣告されながら、前向きに生きる主人公・桜井萌を演じるのは、NHK大河ドラマ「どうする家康」(23)、「ちはやふる−めぐり−」(25/NTV)でGP帯連続ドラマ初主演を飾るなど話題作への出演が続いている當真あみ。そんな萌が恋する佐藤日向に、映画『カラオケ行こ!』(24)で第48回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ数々の賞に輝いた齋藤潤。そして杉野遥亮、中条あやみ、田中麗奈、ユースケ・サンタマリアなど人気と実力を兼ね備えた豪華役者陣が勢揃いした。数々のヒットソングを手がけてきたORANGE RANGEによる主題歌「トワノヒカリ」も、琴線に触れる一曲に仕上がり、物語の最後を清々しく、切なく鮮やかに彩っている。
限られた時間の中、全力で恋をする萌と日向に胸が締め付けられるラブストーリーでありながら、自分らしく人生を駆け抜けた萌を見守る両親と友人たちの葛藤と優しさが胸に迫る、全世代の涙を誘うヒューマンドラマへと昇華した感動作。
儚い月の光のように、観る者の心を照らす珠玉の名作が誕生した。
ストーリー
子どもの頃から病弱で、家の中だけで過ごしてきた桜井萌。15歳の冬、余命半年と医師から宣告される。家族が悲しみに暮れるなか、高校に通うことを決意した萌は、同じクラスの佐藤日向に突然告白。恋人同士となって少しずつ距離を縮めていく2人は、萌の誕生日に“好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれる”という満月「ストロベリームーン」を見に行く夢を叶える。しかしその日を境に、萌は音信不通となってしまう。萌が消えた理由とは。そして13年後に明かされる、萌の思いとは……。
主演が當真あみというのは知っていたけどお相手の若手男優見覚えある。ふたりともドラマ版「ちはやふる」やん。その齋藤潤くん、意識して演技観たのは勿論初めてでしていやいや上手い。本作は粗っぽく喩えると「膵臓」系作品でして、膵臓といえば浜辺美波と北村匠海。齋藤潤くんも北村匠海みたいになるのかね。であれば當真あみは浜辺美波ポジションなのか。などぼんやり考えながら観ていました。(池端杏慈は伸び代がまだよく分からん)
原作未読なので詳細不明ながら岡田惠和脚本が功を奏したのかどうなのか、ストレスなくお話は進み、起承転結踏んで伏線もきちんと回収しながら上手に着地。とはいえ余命幾ばくもない病弱ヒロインが余りに元気過ぎて??ではありましたが、なかなかよい青春ドラマに仕上がっております。フックとなるヒロイン描いた「絵」がいいね。
松竹は来月には森田望智と北川景子のクライムサスペンス松竹作品(ナイトフラワー)も控えております。そちらも楽しみ。
満足度(5点満点)
☆☆☆







