2025年07月02日
【映画評】F1/エフワン

一言でいうと「おっさん剣聖」レース版。キャメルカラーロータスでシートごと路上に横たわったドライバー既視感あったけどドネリーがモデルだったのか。事故の実写やん。エンドロールでドネリーへの謝辞が述べられています。その前のジャッドエンジン中嶋悟&ピケやその後のハッキネン&ジョニー・ハーバートはロータス勢として記憶にあるけど、ワーウィック&ドネリーって黄色いレーシングスーツ以外の記憶がほぼ消えている。
イントロダクション
『トップガン マーヴェリック』監督×ブラッド・ピット主演。2025年最高レベルの超高速“体感”エンターテイメント
これは地上版『トップガン』。スピード、興奮、情熱、友情―――胸を熱くするすべてが詰まった、空を超えた最高で最強の一本が、ここに誕生する―――!重力も追いつかない、時速300km超の映画体験―――大スクリーンで絶対観るべき究極の超高速“体感”エンターテイメントを堪能せよ!
ストーリー
かつて“天才”と呼ばれた伝説のF1Rレーサー、ソニー(ブラッド・ピット)が、再びサーキットに戻ってきた。誰よりもレースの過酷さを知る男が現役復帰を果たした先は、どん底の最弱チーム。しかし、常識破りなソニーの振る舞いに、自信家のルーキードライバー・ジョシュア(ダムソン・イドリス)やチームメイトたちは困惑し、度々衝突を繰り返す。バラバラなチーム、そして、最強のライバルたち。敗北が濃厚となる中、ソニーの“常識破りの作戦”が最弱チームを導いていく――!果たして彼らは、その無謀とも言える賭けで逆転できるのか?それぞれの情熱と誇りを胸に、命がけで夢<スピードの頂点>へ挑む!
冒頭のデイトナ24時間から凄まじい。折角流れるレッド・ツェッペリンが殆ど聴こえず。改めて映画館の音響設備って凄まじいね。エンジンの爆音に合わせシートがビリビリ響いている。ホームシアターじゃ再現無理。
実在モデルはドネリーですが、実際やっている内容はルネ・アルヌー。1ミリの違和感もないSFX並びにリアルの取材協力(現役のマシン&F1パイロット全員出場)でホンモノのF1と混ぜ合わせているのでチープさ、インチキさ、イミテーションさは皆無です。どこまでがリアルなのかさっぱり分からない。スパ・フランコルシャンのオー・ルージュの坂でランニングやっているシーンが斜度がリアルで分かって面白かった(23年・24年シーズンに日本GPを含め各地で撮影した由)。とはいえレース内容は荒唐無稽。そりゃそうだ。映画でリアルと同じことやっていたらつまらんよね。例えたらスポ根アニメ、または「トップガン」。ギリギリ現実社会には踏みとどまってるので誰が観ても面白いわこれ。映画史上初のF1全面協力はずるい。間違いなく続編あるな。頭打ち気味のF1ファン開拓にも寄与する事でしょう。
とはいえレースウィーク中にクルーとセックスするか普通。あと劇中で「ヘイル・メアリー」という台詞が2度あったけどライアン・ゴズリング主演超大作SF「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は来春公開です。
満足度(5点満点)
☆☆☆☆☆