2025年05月26日

【映画評】ガール・ウィズ・ニードル

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実話ベースの連続殺人鬼と聞いたので、ニードル携えた女主人公が通り魔事件起こす映画かと勝手に思っていたけど全くかすりもしない違う内容でした。タイトルほぼ本筋と関係ないやん。とはいえ原題そのままの邦題は大歓迎。

映画『ガール・ウィズ・ニードル』公式|5月16日-金-全国ロードショー-

イントロダクション
北欧史上最も物議を醸した連続殺人事件、その裏側に潜む真実とは―?心を突き刺す衝撃のラストが待ち受ける、世界を震撼させた恐るべき傑作!

現代では「幸せの国」として知られるデンマーク。その知られざる暗黒の時代に起こった連続殺人事件をもとに漆黒の映像美で描いた本作は、2024年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映されると、予想できないショッキングな展開と心理的恐怖を煽る音響やユニークな美術セットが話題騒然となり、映像のアカデミー賞と呼ばれるカメリマージュ映画祭にて最高賞、ポーランド映画祭では過去最多の11冠を受賞するなど各国の映画祭を席巻し、本年度アカデミー賞Rでは国際長編映画賞にノミネートされた。監督・脚本を手掛けたのは『波紋』『スウェット』といった鋭い視点の作品で世界的注目を集めるスウェーデン系ポーランド人の若き鬼才マグヌス・フォン・ホーン。音楽アーティスト、プース・マリーとして活躍するフレゼレケ・ホフマイアが奏でる心理的恐怖を演出する不気味な音楽と音響効果は大ヒットを記録した『関心領域』を思わせ、撮影監督ミハウ・ディメク(『EO イーオー』『リアル・ペイン〜心の旅〜』)が映し出す漆黒の映像美は観客を妖しくも魅力的な闇の世界へと誘う。主演のカロリーネ役を務めたヴィクトーリア・カーメン・ソネは『ビッチ・ホリデイ』で注目され、『ウィンター・ブラザーズ』『ゴッドランド/GODLAND』のフリーヌル・パルマソン監督のミューズとしても知られる実力派。助演は数々の映画賞に輝く名優トリーネ・デュアホルムが務め、二人の熱演は多くの評論家から絶賛された。本当の罪とは何か、怪物は誰なのか?人間の闇と光に迫る、北欧から新たなるゴシック・ミステリーの傑作が誕生する!

ストーリー
その街では、よく人が消えた―
第一次世界大戦後のコペンハーゲン。お針子として働くカロリーネは、アパートの家賃が支払えずに困窮していた。やがて勤め先の工場長と恋に落ちるも、身分違いの関係は実らず、彼女は捨てられた挙句に失業してしまう。すでに妊娠していた彼女は、もぐりの養子縁組斡旋所を経営し、望まれない子どもたちの里親探しを支援する女性ダウマと出会う。他に頼れる場所がないカロリーネは乳母の役割を引き受け、二人の間には強い絆が生まれていくが、やがて彼女は知らず知らずのうちに入り込んでしまった悪夢のような真実に直面することになる。


臭気漂う映像といい調子はずれな音響といいまさに震撼の衝撃作。大きく数パートに分かれた作品でしたが、どれもこれも凄まじい。亭主のパートはエレファントマンを彷彿。明治時代のデンマークってこんなに小汚い街だったのか。ま、この時代のヨーロッパならどこも同じか。

最後は少し救われるけど、殺すに至った背景って単純にお金稼ぎだったのかな。
映画『ガール・ウィズ・ニードル』公式|実際の殺人事件について

娘ちゃんの出自も気になったけど、そんな事よりカロリーネの人生はこの後どう流れたのだろう?3人での慎ましい移動生活が続いたのだろうか。マグヌス・フォン・ホーン監督作初めて鑑賞しましたがダークな才能を感じさせる若手監督。まだ41歳だって。機会があれば過去作観てみよう。

満足度(5点満点)
☆☆☆☆


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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