2025年05月20日

【映画評】ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング

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こちらの続き。
【映画評】ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE:Birth of Blues
前作でも脚本の拙さに文句を書いていましたが、改善されるどころか悪い意味でそれが加速。話が全然面白くない。意味不明などうでもいいシーンが延々続き鼻につくレベル。ストーリーを理解せずとも楽しめるアメコミ映画好きにはオススメ。

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』公式サイト


イントロダクション
2025年5月23日(金)すべての“ミッション“はここにつながるー。映画の常識を変え、不可能を可能にし続けてきた『ミッション:インポッシブル』シリーズの集大成にして最高傑作 ―『ファイナル・レコニング』。トム・クルーズ演じるイーサン・ハントの運命は?そしてタイトルが持つ“ファイナル”の意味とは・・・?映画館ですべてが明らかになる。




前回と合わせ陸(四輪・二輪・列車)・海・空スタントで繋ぎたい意図は分かった。とはいえ我々が観たいのは手練れの敵相手に圧倒的不利な条件で戦い見事に形勢逆転する手際のよさ。ハラハラ・ドキドキですっきり。スタント・ドキュメンタリー映画ではない。

本作は、話の内容と全く関係ない潜水艦に単独侵入とか、話の内容と全く関係ない複葉機を単独操縦とか、そういうのを延々観たいわけじゃないのよ。手段(スタントシーン)と目的(意表を突く話の面白さ)が逆になっている。「複葉機シーンはトム・クルーズ一人で撮影から演技まで担当しました。凄いでしょ」「潜水艦は実寸モデルを制作しぶっつけ本番でトム・クルーズが挑んだのです。凄いでしょ」とか正直どうでもいいの。そういうのは「撮影の裏側ミッションインポッシブル」みたいなドキュメンタリー番組作ってネトフリで流してよ。後半アディショナルタイムにトム・クルーズ以外無人のピッチで逆転ゴールが100%保証されている試合なんか何が楽しくて誰が観るの?みたいな。

3時間近い尺ですがどうでもいい適当なシーンが約半分。90分程度の内容を水増ししているだけ。この手の奇想天外なスパイ映画に細かいケチを付けるのは野暮とはいえ、それは展開の速さとかご都合主義を指すのであって、最後の大統領の息子のシーンとか一体何なの?全般的に生成AIに頭が悪いプロンプトを投げたような理解不能な展開。万事必然性が分からないし、状況を観客向けに説明する台詞が多過ぎで、画面の前で何が起きてるのか分からないし、知りたいとも思わない。(0.5秒で大容量USBスティックにAIプログラムを閉じ込めるとか、北極海で水深200メートルから裸で無呼吸脱出しても大丈夫とか)

それと戸田奈津子。役者がセリフで「エンティティ」って喋っているのになんで翻訳が「アレ」なの?「アレ」という文字列が映画全体で百回程度出現するけど(例:トムさん「アレだが」ヒロイン「アレですね」)自分で翻訳しておかしいと思わんのか?真面目に仕事しろ。

明らかにコンピューター周りの知識がない人が書いた脚本と、カーチェイスシーンが全く無いまま終わったのが本当残念。第一作から全て公開初日に観たけど本作は最低最悪。ミッションインポッシブルシリーズのアメコミ映画化。まさに虚無クルーズ。

満足度(5点満点)



Posted by kingcurtis 固定リンクComments(2)映画 
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コメント
>虚無クルーズ
これが言いたかっただけやん。
Posted by 親指トム at 2025年05月20日 13:07
アメリカ民主党女性大統領を作品内で「誕生」させるのはしょうがないにしてもそれを銃撃するのは白人男性で守ってくれるSPが女性とか。
まあ確かに材料を切らず煮込んでいる料理なのは確か。
>後半アディショナルタイムにトム・クルーズ以外無人のピッチで逆転ゴールが100%保証されている試合
なろうのグローバル化と思えば・・
Posted by 投了 at 2025年05月20日 17:30
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