2025年05月07日
【映画評】JOIKA 美と狂気のバレリーナ

アメリカ人女性として初めてボリショイ・バレエ団に入団した女性バレリーナの実話ベースという映画。
イントロダクション
世界最高峰のバレエ団“ボリショイ・バレエ”を舞台に、プリマになることに取りつかれたアメリカ人バレリーナの狂気に満ちた物語。
希望を持ちアカデミーに入学した主人公ジョイを待ち構えていたのは、常人には理解できない完璧さを求める伝説的な教師ヴォルコワの脅迫的なレッスンだった。 過激な減量やトレーニング、日々浴びせられる罵詈雑言、ライバル同士の蹴落とし合い。ジョイの精神は徐々に追い詰められていき・・・。
この壮絶な物語は、2012年にアメリカ人女性で初めてボリショイ・バレエ団とソリスト契約を結んだジョイ・ウーマックの実話がベースとなっている。華麗なバレエ界の裏側で、当時のダンサーたちが直面していた過酷な現実もセンセーショナルに描かれる。
主演は『17歳の瞳に映る世界』『ウェスト・サイド・ストーリー』など話題作に出演するハリウッドの超新星タリア・ライダー。純真無垢な少女から狂気のバレリーナへと変貌していく様を見事に演じている。そして共演には『女は二度決断する』や『イングロリアス・バスターズ』など多彩な作品に出演し、自身も英国ロイヤル・バレエ団でダンサーを目指していたダイアン・クルーガーが教師ヴォルコワを、『ホワイト・クロウ』に主演したダンサーのオレグ・イヴェンコがジョイのパートナー・ニコライを演じる。さらには世界的バレリーナのナタリア・オシポワが本人役で登場するなど、現役のダンサーたちが出演し華を添える。
闇に囚われてしまったジョイに待ち受けるのは希望か破滅か・・・。極限まで追い詰められたエゴむき出しの人間による、誰も見たことのないカタルシスに満ちたステージがいま幕を開ける!
ストーリー
15歳のアメリカ人バレリーナ、ジョイ・ウーマック(タリア・ライダー)の夢はボリショイ・バレエ団のプリマ・バレリーナになること。単身ロシアに渡りアカデミーの練習生となったジョイを待ち構えていたのは、常人には理解できない完璧さを求める伝説的な教師ヴォルコワ(ダイアン・クルーガー)の脅迫的なレッスンだった。過激な減量やトレーニング、日々浴びせられる罵詈雑言、ライバル同士の蹴落とし合い。ボリショイが求める完璧なプリマを目指すため、ジョイの行動はエスカレートしていく…!
ジョイ・ウーマック
ワシントンD.Cの名門キーロフ・アカデミーでロシア・バレエを学んだウーマックは、15歳でボリショイ・アカデミーに入学し、2012年に卒業した時には5+という最優秀の成績を得た。アメリカ人女性として初めてボリショイ・バレエ団に入団し、クレムリン・バレエ団でプリンシパルを2018年まで務めた。2016年には世界三大バレエコンクールの一つ、ヴァルナ国際バレエコンクールで銀賞に輝いた。その後韓国のユニバーサル・バレエ団、そしてボストン・バレエ団でも活躍した。現在はパリ・オペラ座で契約団員として踊るなど世界の舞台に立ちながら、自らの経験を活かし若いダンサーを支援するための組織Project Primaを創設し、後進の指導にも携わっている。2021年には彼女のロシアでの活躍を追ったドキュメンタリー映画『The White Swan』が公開された。2025年2月開催のローザンヌ国際バレエコンクールでは審査員を務めた。
煽り文句で「ブラック・スワン」に次ぐ戦慄のサイコバレエとありますが、サイコではないでしょ。商業作品としてもブラック・スワンには及ばない。
とはいえ十分見応えありました。5000人の難関をくぐり抜けたのだからソリストに選ばれなくてもいいのにねとか、ボリショイ・バレエの肩書あればフランスでも母国アメリカでも活躍の場は存分にあるやろとか色々思いながら観ていましたが、映画上でのあのエンディング、選手生命は絶たれるのでしょうね。そう考えると戦慄の踊りではあるし、中盤で画面で抜かれたナタリア・オシポワは神々しかった。久々に見たダイアン・クルーガーは本人とは分かりませんでした。
ブラック・スワンは映画館で一度観ただけなので久々に観てみたいな。
満足度(5点満点)
☆☆☆
コメント
最近のバレエものといえば、アマプラのドラマ「エトワール」が面白かった。
米仏二拠点という作りがなかなかにオシャレ。
米仏二拠点という作りがなかなかにオシャレ。
Posted by 配信三昧 at 2025年05月08日 00:31