2025年03月27日

【映画評】片思い世界

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トップ女優トリオが共演するガーリームービーかと思いきや。

映画『片思い世界』公式サイト

イントロダクション
広瀬すず、杉咲花、清原果耶、奇跡のトリプル主演。
『花束みたいな恋をした』の脚本・坂元裕二と監督・土井裕泰の最強タッグ再び——。
大ヒット映画『花束みたいな恋をした』から4年。脚本家・坂元裕二と監督・土井裕泰が再びタッグを組みました。『花束みたいな恋をした』以降、ドラマだけでなく『怪物』(第76回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞)、『クレイジークルーズ』(Netflix)、最新作『ファーストキス 1ST KISS』など映画でも精力的に活動する脚本家・坂元裕二が新たに書き下ろした本作。監督を担うのは、第44回日本アカデミー賞にて計11部門で優秀賞を受賞した『罪の声』や異例のロングランを記録した『花束みたいな恋をした』監督の土井裕泰。あれから4年、本作で再びチームとなりました。
主演に迎えるのは、広瀬すず、杉咲花、清原果耶。多数の主演作を持ち、真に実力のある国民的俳優としてトップを牽引する3人が、奇跡のトリプル主演を果たしました。さらに、3人と同じ記憶を胸に秘める青年・典真として出演する横浜流星をはじめ、小野花梨、伊島空、moonriders、田口トモロヲ、西田尚美など贅沢なキャストたちが、3人の切実な片想いの行く末に寄り添います。
憧れ迷いながら、それでも誰かを思い続けることを止めない、美咲、優花、さくらの3人。
優しさを失うことなく前を向く彼女たちの、まぶしいほどの命のようこびを描く希望の物語。

ストーリー
現代の東京の片隅。
古い一軒家で一緒に暮らす、
美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)。
仕事、学校、バイト、それぞれ板自由かけて行って、
帰ったら3人一緒に晩ごはん。
リビングでおしゃべりして、
同じ寝室で寝て、朝になったら一緒に仕度き。
お互いを思い合いながら同やかに過ごす、
楽しく気ままな3人だけの日々。
だけど美咲には、バスで見かけるだけの気になる人がいて、
そのことに気がついた2人は…。
もう12年。家族でも同級生でもないけれど、
ある理由によって強い絆で結ばれている3人。
それぞれが抱える、届きそうで届かない〈片思い〉とは——。



横浜流星は蔦重と一転し暗いながらしっとりとした演技。エンドロールで松田龍平出たので「?」と暫し考え込みまして、ラジオのアナウンサーですね。
鑑賞後に気付きましたが、予告編見てもどういう映画か分からず、あれは意図的にどういう映画なのか鑑賞前は分からなくしていたんだ。まあ坂元裕二なので一捻りあるかとは思っていましたが、序盤早々のネタバレはどうなんだろう?完全に騙されていたのでもうちょっと引っ張ってもよかったかも。とはいえそれが本題ではないからね。

広瀬すず・杉咲花・清原果耶でいま最も評価が高いのは杉咲花。市子とかアンメットとか。本作でも安定のパフォーマンス。独自のキャラを確立している清原果耶もベテラン女優のような演技。翻り「【映画評】海街diary:Birth of Blues」以降、特筆すべき出演作がないまま大人になった広瀬すず。綾瀬はるかと同じくマネジメント体制が無能無策なのでしょうが頑張れ頑張れと本作も祈るような気持ちで見ておりました。やっぱり3人の中ではちょっと線が細かった。ですが鼻水を垂らすのも厭わず頑張ったリハーサル室のシーンはよかったよ。合唱シーンは脳裏に残る。凄くいい。

客席は若い女性の方が中心で主役3人の誰かに感情移入しながら鑑賞されたかと存じますが、娘を持つ私的にはやはり親目線となり、ルノーで彼を連れ出すシーンは刺さりました。シリアスとコメディの配分もよく、ツッコミどころ満載ですがファンタジーなので細かい事はいいんだよ。

最後に無い物ねだりするならば、もうちょっとギスギス・トゲトゲを出してソフィア・コッポラ作風みたいな脚本に振っていたら更に重量感ある作品になっていたかも。撮影が2年前終了(キャスティングが5年前だっけ?)とのことなので、2024年にキャスティングしていたら飛ぶ鳥を落とす河合優実が誰かと入れ替わっていたかもね。

満足度(5点満点)
☆☆☆



Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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