2025年03月21日
【映画評】悪い夏

イントロダクション
破滅への転落と“今そこにある“恐怖を描くサスペンス・エンターテインメント
市役所の生活福祉課に務める佐々木は、ある日「同僚が生活保護受給者のシングルマザーに肉体関係を迫っているらしい」という相談を受け、真相を確かめようと彼女のもとを尋ねる。その出会いが“地獄”の始まりだとも知らず……
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第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し「クズとワルしか出てこない」と話題を呼んだ染井為人の傑作小説がまさかの映画化!
脚本は『ある男』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した俊英・向井康介。監督は、田中圭、磯村勇斗、山田裕貴ら実力派の人気俳優たちを主演に迎え、数多くの傑作を作り上げてきた鬼才・城定秀夫。そして主人公・佐々木を演じるのは、映画・ドラマの大ヒットが続く北村匠海。真面目に生きるも気弱な性格ゆえに犯罪に巻き込まれてゆく男の姿を渾身の力で体現する。更に色仕掛けで佐々木を犯罪へと巻き込んでゆく育児放棄寸前のシングルマザー・愛美を演じる河合優実をはじめ、裏社会の住人で犯罪計画の首謀者・金本役に窪田正孝、正義感に燃える佐々木の同僚・宮田役に伊藤万理華、愛美に肉体関係を強要する佐々木の先輩・高野役に毎熊克哉、金本の愛人・莉華役に箭内夢菜、金本の手下でドラッグの売人・山田役に竹原ピストル、息子と2人困窮した生活から万引きに手を染める古川佳澄役に木南晴夏など豪華俳優陣がクズを狂演!
中毒者続出の“極悪小説”と日本映画界の旗手たちによる奇跡の化学反応が生み出した衝撃のサスペンス・エンターテインメント!
監督コメント
原作小説を読んで即座に「やりたい!」と思い、ワクワクしました。 うだるような暑さの中、右往左往する登場人物たちの駄目さやどうしようもなさは人間の愛おしさでもあると感じます。
極上社会派エンタメであるこの素晴らしき原作に出会えたうえに、いつか一緒に仕事をしたいとずっと思っていた向井康介氏に脚本を書いてもらったわけですから、これはもう、撮影前から面白い映画になるに決まっていますし、つまらなかったら全部ぼくの責任です。
死ぬ気でがんばります!
マジレスするとジュンコが就労すれば映画はオチなしで万事解決なのにその素振りすらない。発達障害設定なのだろうか?
大好きな北村匠海×河合優実共演という事なので予備知識ゼロで初日鑑賞。滅茶苦茶面白かった!
匠海くん河合優実とするな!河合優実とするな!という館内観客の心のリフレインがうねりとなって聴こえそうな展開。毎熊さんも窪田正孝も竹原ピストルも実によかったとはいえ「悪とクズしか出てこない」という触れ込みではセクシー田中さん可哀想だろ。
話が面白いし、配役いいし、監督キレいいし、クライマックスのワチャワチャコメディさえなければ(台風設定と伊藤万理華設定いらんわ)完璧な内容。とはいえ大満足。最近見た邦画では「【映画評】あんのこと:Birth of Blues」「【映画評】雨の中の慾情:Birth of Blues」と甲乙つけ難い。悪い意味でハラハラドキドキ。全く誰も救われない。何とも表現しようがない北村匠海くんの演技は極上。実に面白かった!ラストシーンのドアの向こうに母子が居ることを祈って。城定×河合優実の「愛なのに」WOWOW録画しっぱなしでまだ観ていないので早速観てみよう。
最後に、別に嫌らしい意味で書くのではないけれど、あれだけセックスシーン演じているならせめてお尻とかおっぱい程度は晒さないと海外配信されたら違和感あるよ。渾身演技だった河合優実さん。引き続き次回作も期待しています。
満足度(5点満点)
☆☆☆☆☆
コメント
>「河合優実」出演作品にハズレなし。
ナミビアの砂漠はハズレだと思う。
ナミビアの砂漠はハズレだと思う。
Posted by 名無し at 2025年03月21日 18:35
ああ「ナミビアの砂漠」だけまだ観ていなかった
Posted by bob at 2025年03月24日 10:40