2025年03月17日

【映画評】ヒプノシス ーレコードジャケットの美学ー

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ピンク・フロイドを筆頭に日本では松任谷由実でもお馴染みのヒプノシスを解きほぐすドキュメンタリー映画。

映画『ヒプノシス-ーレコードジャケットの美学ー』

イントロダクション
アントン・コービン監督 初の長編ドキュメンタリー ロックに革命を起こした伝説のデザイン集団の物語
1968年、ストーム・トーガソンとオーブリー・“ポー”・パウエルが共同で創立したイギリスのデザイン・アート集団「ヒプノシス」は、ケンブリッジでピンク・フロイドのメンバーと出会い、ジャケットやツアーポスターの制作を開始。後にピーター・クリストファーソンが加わり、1970年代を中心に、ピンク・フロイド、ジェネシス、レッド・ツェッペリン、ポール・マッカートニーら数々のアーティストのカバーアートを創作した。斬新・奇抜・洗練…あらゆる言葉が相応しいその独創的なデザインは、それまで宣伝用パッケージにすぎなかったアルバム・ジャケットを芸術の域に高めた。

本作では、ストームとオーブリーが語る制作秘話、ふたりを支えたカメラマンやグラフィックのスタッフ、レジェンドアーティストら本人による証言はもちろん、貴重なインタビューや写真・映像の数々が映し出される。半世紀の時を超え、今なお音楽史に燦然と輝く彼らのジャケットデザインの真相に迫るドキュメンタリー。

【作品概要】ヒプノシス [原題:Squaring the Circle (The Story of Hipgnosis)]

監督:アントン・コービン / 字幕:山口三平 / 2022年 / イギリス制作 / 101分 /
出演:オーブリー・パウエル、ストーム・トーガソン(ヒプノシス)、ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン(ピンク・フロイド)、ジミー・ペイジ、ロバート・プラント(レッド・ツェッペリン)、ポール・マッカートニー、ピーター・ガブリエル、グレアム・グールドマン(10cc)、ノエル・ギャラガー(oasis)他 



70年代洋楽ファンがよだれを垂らすエピソードてんこ盛りでした。印象深いのは「ハウジズオブザホリー」「炎」「空飛ぶブタ」など。細かいディスコグラフィはありませんでしたが、時折挿入されるレコードジャケット写真の何割かはよく知っているアルバムで、あれも、これも、ヒプノシスだったのかと感嘆する事多し。大局するとレッド・ツェッペリンの話とピンク・フロイドの話のボリュームが多く、個人的にはもっとツェッペリンエピソードが知りたかったです(ハウジズオブザホリー、プレゼンス、熱狂のライブ、イン・スルー・ジ・アウト・ドア、コーダがヒプノシス作品。映画ではうち3作が取り上げられていました)。モントローズ「反逆のジャンプ」制作エピソードも聞きたかった。

とはいえヒプノシス作品で歴史に残るのは「ハウジズオブザホリー」「バンド・オン・ザ・ラン」「狂気」「原子心母」「電気の武者」「愛ゆえに」プラスあと数枚程度では。後期は駄作累々のような。

満足度(5点満点)
☆☆☆








Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 | 音楽
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