2025年03月07日

【映画評】聖なるイチジクの種

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今週開催されたアカデミー賞長編外国語賞で惜しくも最優秀を逃した本作。

映画『聖なるイチジクの種』公式サイト

イントロダクション
モハマド・ラフロフ監督が母国イランを脱してまでも世界に突きつける、衝撃の問題作ついに公開。
第77回カンヌ国際映画祭で、【審査員特別賞】を受賞した本作への12分間に及ぶスタンディングオベーションには、驚愕と感動、熱いリスペクトなど賞賛のすべてが込められていた。喝采を浴びたイラン人監督モハマド・ラスロフは、自作映画でイラン政府を批判したとして8年の禁固刑とむち打ちの有罪判決が下っていた。まさに命を懸けて本作を世界に問うため、28日間かけてカンヌの地にたどり着いたのだ。
本作は、22年に実際に起き社会問題となった、ある若い女性の不審死に対する市民による政府抗議運動が苛烈するイランを背景に、家庭内で消えた銃をめぐり変貌していくある家族をダイナミックかつスリリングに描きだす。家族に疑惑が生まれたとき、物語は全く予測不能な方向へと加速する——。一瞬も目が離せない167分。

ストーリー
ある日、家庭内で1丁の銃が消えた——。
市民による政府への反抗議デモで揺れるイラン。国家公務に従事する一家の主・イマンは護身用に国から一丁の銃が支給される。しかしある日、家庭内から銃が消えた——。
最初はイマンの不始末による紛失だと思われたが、次第に疑いの目は、妻、姉、妹の3人に向けられる。誰が?何のために?捜索が進むにつれ互いの疑心暗鬼が家庭を支配する。そして家族さえ知らないそれぞれの疑惑が交錯するとき、物語は予想不能に壮絶に狂いだす——。




昨日ポストした「【映画評】TATAMI:Birth of Blues」と同じく制作サイドが亡命を余儀なくされた本作でして、実際のヒジャブデモフッテージ動画の挿入から娘の友達の云々までは緊迫感マシマシでありましたが、ピストル騒動からの展開がなんかグダグダ。尋問の件も逃走中のコンビニも含め。そして話題騒然の「シャイニング(キューブリック)」何か意図はあるのでしょうが、完全に白けてしまいました。よって167分は単に長過ぎ。ハズレは少ない日本公開中東作品ですが、本作はなんでそんなに評価が高いのかよく分からない。母ちゃんの変遷演技、メタファーとしてのヒジャブの使い方はよかったよ。(TATAMIもね)

満足度(5点満点)
☆☆


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 | 中東
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