2025年03月06日
【映画評】TATAMI

イントロダクション
あなたならどうする?実話に基づいた、金メダル候補の女子柔道選手の不屈の戦い。観る者を興奮の渦に巻き込んだ注目作がついに公開!
ジョージアの首都トビリシで開催中の女子世界柔道選手権。イラン代表のレイラ・ホセイニと監督のマルヤム・ガンバリは、順調に勝ち進んでいくが、金メダルを目前に、政府から敵対国であるイスラエルとの対戦を避けるため、棄権を命じられる。自分自身と人質に取られた家族にも危険が及ぶ中、怪我を装って政府に服従するか、自由と尊厳のために戦い続けるか、レイラは人生最大の決断を迫られる……。2019年、日本武道館での世界柔道選手権で実際に起こった事件をベースに映画化。オープニングからラストまでスリリングな展開に目が離せない。
映画史上初!イスラエル出身監督×イラン出身監督による合作。「スポーツと政治」の問題を鋭く深く問う、ポリティカルスポーツエンターテインメント
監督は、『SKIN 短編』(18)で第91回アカデミー賞短編実写映画賞を受賞したイスラエル出身のガイ・ナッティヴと、『聖地には蜘蛛が巣を張る』(22/アリ・アッバシ監督)で第75回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞し、本作で監督役を演じたザーラ・アミール。映画史上初めて、イスラエルとイランをルーツに持つ2人が映画で協働し、大きな話題を集めた。撮影は全て秘匿状態で行われ、映画に参加したイラン出身者は全員亡命。当然ながらイランでは、上映不可のままとなっている。個人と権力の関係を問いかけ、悲惨な争いが続く世界の中で平和への祈りが込められた注目作が、第36回東京国際映画祭での大絶賛を受け、満を持して公開!
DIRECTOR’S STATEMENT
ここ数十年、人々が実際に感じていることとは無関係に、イラン政府は国際的なイベントでイラン人とイスラエル人が対面しないようにあらゆる手段を講じてきた。それでも、私たちは道を見つけた。イスラエルのテルアビブや、イランのテヘランから2 時間の距離にあるジョージアのトビリシで、自由を求めて命をかける勇敢なイラン人アスリートたちの物語を伝えるために、私たちは力を合わせた。イスラエルとイランのアーティストたちは、お互いに兄弟姉妹関係を見出し、芸術、美学、映画を共有する中で、多くの共通点があり、実はとても近い存在であったことに気づいていった。
私たちは、芸術こそが雑音を切り裂く正義の声であると信じている。この映画で語ると決めたのは、システムや政府間の対立によって夢を諦めざるを得なかったり、時には祖国や愛する人の元を去らなければならなかったりした多くのアスリートやアーティストたちの物語だ。最終的には、人々の思いやりや協力が勝利するのだということを世界に示す映画を作ることができたと信じている。
この芸術的で映画的な合作が、盲目的な憎しみや相互破壊の狂乱を超えて、未来を共に築こうとする、アーティストやアスリート、そしてすべての人々への尊敬の印を込めた贈り物となりますように。
ガイ・ナッティヴ&ザーラ・アミール
敵対する隣国と対戦するなら「負けたら炭鉱送り」なら分かりますが、試合をするなとはこれ如何に。しかも一度ではならずコーチ(現役時)までも。
その辺のイラン政府スポーツ省の心の襞は分かりませんが、万が一負けたら失脚するかもしれんという事なの?
命令に背き競技リタイアしないので親兄弟を云々って、分かっちゃいるけどイランも北朝鮮や中国共産党と五十歩百歩の中世暗黒社会というのがよく理解できました。撮影に参加したイラン系スタッフ全員が亡命ってのは先月鑑賞した「聖なるイチジクの種」を彷彿。「ヒジャブ」の扱い方も両作共通する点が多かった。これは明日にでも映画評書いてみます。
こういう作品は一人でも多くの人に観て欲しいね。エンターテインメント性は皆無だから清濁映画大量配信の山に埋没するのだろうけど。
満足度(5点満点)
☆☆☆
コメント
イランの庶民レベルでは政府への不満は相当強いが、なんせ、宗教ファナティックっていうのは恐ろしい力を持ってるからね。右翼とか左翼とかいうレベルを超えた異常な力を発揮するから、並大抵の力では敵わない。
狂人とまともに喧嘩したら、そりゃ負けますよ。
狂人とまともに喧嘩したら、そりゃ負けますよ。
Posted by 自称預言者 at 2025年03月06日 19:41
何しろ「ユダヤ」とか「イスラエル」て概念が嘘っぱちだから、イスラムの人は怒るんでしょ?そもそもユダヤ人は、アラビア人系のハズなのに、テレビに映るイスラエル人は、「ふつーの白人」。そう、こいつらは単にユダヤ教を信じる「ポーランド人」だったり、「アメリカ人(特に共産主義者)」だったりするわけよ。そもそも、イスラエルてのは、アメリカの共産党て位。アフリカに住む、ユダヤ人の末裔は、ふつーにアラビア人ですよ。
Posted by 神の概念が at 2025年03月08日 11:32