2024年10月15日

【映画評】花嫁はどこへ?

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 



封建社会を颯爽と生きる女性とそうでない女性の人生が交差する踊らないインド映画でした。おすすめ。

映画『花嫁はどこへ?』公式サイト|2024年10月4日(金)公開

イントロダクション
すべては、あり得ない“かん違い”から始まったー。運命のいたずらを幸せに変える感動の物語!
同じベールで顔が隠れた2人の花嫁が、花婿の家へ向かう満員列車の中で取り違えられた!? 奇想天外に始まるのは、育ちも性格も全く異なる2人の女性の想定外の人生。トロント国際映画祭でスタンディングオベーションを巻き起こし、Rotten Tomatoesでは批評家100%、観客95%という驚異の高評価をキープ、世界中の映画ファンを魅了している話題作がついに日本公開となる。
山と大地がどこまでも広がる壮大な自然、家族愛に溢れる結婚式、色鮮やかなサリーや繊細な装飾が優美なジュエリー、スパイス香る屋台メシなど、物語を彩るインドの魅力にも心が躍る!
予期せぬ旅を通して、全く新しい価値観と可能性を手にした2人の女性。やがて彼女たちは「幸せって何?」と自らに問いかけ、周りをも笑顔にしながら、初めて自分の手で人生を切り開いていく。逆境を幸せに変える2人に笑い泣く、感動の物語!

インドの国民的大スター アーミル・カーン プロデュース!
プロデューサーは、スーパーヒット作『きっと、うまくいく』などの主演で圧倒的な人気を誇るアーミル・カーン。2013年には米「タイム」誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた、インドが誇るカリスマだ。自身が審査員を務めるコンテストで本作の原案となる脚本を発掘し、キラン・ラオに監督を託した。キランは監督デビュー作『ムンバイ・ダイアリーズ』でいきなりトロント国際映画祭プレミア上映の栄誉を受け、ムンバイ映画祭の理事を務めるなどインド映画界を担う逸材。これまで共に数々のヒット作を生み出してきた2人がタッグを組み、新たな傑作が誕生した。

慣習に従い決められた道を歩んできたが、自らの足で未来へと踏み出そうとするプールを演じたのは、子役から活躍しインドでインフルエンサーとしても大人気のニターンシー・ゴーエル。向上心に燃えて広い世界を目指そうとする一方で、弱い立場の人々や傷ついた人を温かく励ますジャヤには新鋭プラティバー・ランター。そして2人の間で運命のいたずらに翻弄される純粋で愛情深いディーパクを演じたのは、アーミル・カーンに才能を見いだされたスパルシュ・シュリーワースタウ。オーディションによって大抜擢された期待のライジングスターたちの競演も見所のひとつとなっている。

ストーリー
インド、大安の吉日。同じ赤いベールで顔が隠れた2人の花嫁が、たまたま同じ満員列車に乗り合わせて―!?
2001年、とあるインドの村。プールとジャヤ、結婚式を終えた2人の花嫁は同じ満員列車に乗って花婿の家に向かっていた。だが、たまたま同じ赤いベールで顔が隠れていたことから、プールの夫のディーパクがかん違いしてジャヤを連れ帰ってしまう。置き去りにされたプールは内気で従順、何事もディーパクに頼りきりで彼の家の住所も電話番号もわからない。そんな彼女をみて、屋台の女主人が手を差し伸べる。一方、聡明で強情なジャヤはディーパクの家族に、なぜか夫と自分の名前を偽って告げる。果たして、2人の予想外の人生のゆくえは──?




海外映画の楽しみ方の一つに「異国カルチャーを知る」というのがありまして、まさに本作がそれ。親が勝手に決めた見合い結婚だからか、迷子になっても嫁ぎ先の住所も新郎の名前もよく分からないという独特な当地環境設定がないと成立しない脚本。喩えると昭和と令和の待ち合わせに等しいものがあります。

キーとなる警察官の清濁併せ呑む賄賂描写もユニークで、(舞台は2001年ですが)家庭内DVの捉え方も所謂西側諸国とは全然違う「異国カルチャー」に関心。

ストーリー自体はシンプルな人情噺で普遍的。よくある韓国映画の様な二転三転最後に二人は実はアレで大どんでん返しみたいな展開に疲れを感じる私は、こういう映画の方が没頭出来るし心地よい。

満足度(5点満点)
☆☆☆


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
Edit







  ※ コメント認証制です。URL記述不可。久保田直己さんの名誉を毀損したり誹謗中傷する書き込みは固くお断りします。
※ 全角換算400文字超を入力するとコメント飛びます。要分割投稿。