2024年10月08日

【映画評】悪魔と夜ふかし

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面白いと聞き及び鑑賞しましたが。

映画『悪魔と夜ふかし』公式サイト-

イントロダクション
1977年、ハロウィンの夜。あるテレビ番組が、全米を震撼させた――封印されたマスターテープには映っていた衝撃の映像とは!?
『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』のオーストラリア映画界から、またも恐るべき傑作が誕生した! テレビ番組の生放送中に起きた怪異を“ファウンド・フッテージ”スタイルで描き北米でスマッシュヒット、Rotten Tomatoes批評家スコアは驚異の97%※を記録。鬼才コリン&キャメロン・ケアンズ兄弟監督が、『エクソシスト』『キング・オブ・コメディ』など70〜80年代の名作へのオマージュを盛り込みつつ、クール&レトロなビジュアルとリアルな映像演出で新たな恐怖を創出。『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のデヴィッド・ダストマルチャンが愛嬌と狂気が同居する複雑なキャラクターの主人公を怪演し、圧倒的存在感を示している。

ストーリー
1977年、ハロウィンの夜。テレビ番組「ナイト・オウルズ」の司会者ジャック・デルロイは生放送でのオカルト・ライブショーで人気低迷を挽回しようとしていた。霊視、ポルターガイスト、悪魔祓い……怪しげな超常現象が次々とスタジオで披露され、視聴率は過去最高を記録。しかし番組がクライマックスを迎えたとき、思いもよらぬ惨劇が巻き起こる―。

プロダクション・ノート
後に『悪魔と夜ふかし』となるものの種は、80年代に蒔かれていました。幼かった私たちは、夜ふかしして『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジョニー・カーソン』(62〜92)のオーストラリア版『ザ・ドン・レーン・ショー』(75〜83)を観ていました。ドンは興味深い人物で、オーストラリア人ではありません。ブロンクス出身で身長190センチ超のナイトクラブ・パフォーマーで、粘り強さとちょっとした運のおかげで、オーストラリアで最も人気のトークショーの司会者となったのです。オーストラリアの人々は、彼のアクセントだけでなく、気さくなしゃべりにも魅了されました。

ドンはまた、超自然現象にも強い関心を持っていて、怪しげなサイキックやゴーストハンターをたびたび番組に招いていました。

伝説となったある夜、ドンは元奇術師の懐疑論者、ジェームズ・ランディがユリ・ゲラーのスプーン曲げのトリックをすっぱ抜いたとき、冷静さを失ってしまいました。ひどくうんざりしたか、屈辱を感じたドンはいきなりセットをめちゃくちゃにし、自分の番組を放棄してしまったのです! 彼は常に感情をあらわにするタイプで、その緊張感に視聴者は引きつけられたものです。この奇妙な瞬間(まさに彼の「キャラ」が出た瞬間)は、ずっと心に残りました。そして最終的には、私たちが作る映画のトーンを決めることになったのです。

当時の「深夜」愛にはもちろんホラー映画も。ホラーの黄金時代、ブライアン・デ・パルマやジョン・カーペンター、デヴィッド・クローネンバーグ、ウィリアム・フリードキンといった多くの映画界のヒーローが先駆的な作品を作っていました。マーティン・スコセッシの『キング・オブ・コメディ』(82)やシドニー・ルメットの『ネットワーク』(76)にも魅了されました。いずれも、TV業界で成功するため狂気に衝き動かされる人物を描いた、不安を煽るような映画です。

様々な深夜の妄想を、ハラハラさせるユニークな映画体験に落としこむ方法はあるでしょうか? TVスタジオで働きながら(ここで登場人物や業界のストレスへの理解を深めました)、私たちは手応えを感じていました。

結果として、『悪魔と夜ふかし』は、70年代のトークショーとホラー映画に寄せた、私たちなりの悪夢的な抒情詩となりました。

製作で苦労したのは、私たちの心をとらえたちょっと危険な香りのするTVの生放送の雰囲気を再構築することでした。架空のトークショー『ナイトオウル・ウィズ・ジャック・デルロイ』は、1977年にビデオテープ録画されたもののように見えなければなりません。私たちは、シンプルな方法論を編み出しました。映画の製作を当時のTV番組のように行うのです。つまり、常に3台のペデスタル・カメラが回っていて、照明グリッドを構成するのは当時のランプだけ、綿密にアレンジされた譜面を演奏できるジャズ・ミュージシャンの「ハウス・バンド」がいる、ということです……。 また「Boom in shot!」と我々が言うとき、(※編注:「おい、ブームマイクが映り込んでるぞ!」という意味ではなく)「ショットの中にブームマイクを写り込ませたい」を意味するレアな現場でした! すべて生放送らしさを出すためです。

しかし一番重要なのは、キャストにこの方法論に専念してもらうことでしょう。ストーリーに必要な自由な流れや、何でもありな感じをもたらす長回しです。

ホストのジャック・デルロイ役を演じた才気あふれるデヴィッド・ダストマルチャンに導かれ、素晴らしいアンサンブルが展開されます。「悪魔憑き」トークショーのハラハラするストーリーを作るという計画は、ジャックとゲストとのかけ合いにかかっていました。監督として、私たちはずいぶん楽をさせてもらいました。とりわけ、泰然とした魅力的なホストの役にデヴィッドが入り込み、ゆっくりと、しかし確実に観客を彼の役柄の悩める内面へと引き込んでゆくのは見ものでした。ドンは数年前に亡くなりましたが、彼も(特に超自然現象のくだりを)認めてくれると思いたいですね。






架空の番組で完全フィクションなのにタランティーノ風なドキュメンタリータッチが鼻に付く。特に前半は冗舌で退屈極まりない。配信系映画であればびゅんびゅん早送り必定。終盤は評判通り面白いけど他の要素は不要。あのシークエンスだけに絞って90分尺撮ったらいいのに。

この手のテレビ番組モノであれば、こちらの方が数百倍面白いよ。レベッカ・ホール主演の映画版は日本では延々観られない模様。所謂発禁ですか。
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満足度(5点満点)
☆☆


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(2)映画 
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コメント
今年は1977の秋やね(アメリカ最後の日の劇中歌で字幕で出てきたりボルテスVの実写版がやってきたり
bob氏、お疲れ様。
>所謂発禁ですか
そらこれで事が起きた日には‥
Posted by 投了 at 2024年10月08日 21:09
リベラル叩きやってるネトウヨに映画評とかできるの?
Posted by bob at 2024年10月14日 10:58
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