2024年08月26日

【映画評】サユリ

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原作未読。結構評判いいので久々に和製ホラーでも観に行くか?程度の軽いノリで予告編すら見ずに鑑賞。原作未読でこれから観に行く予定の方はイントロダクションやストーリーも見ないでこの画面を閉じ予備知識真っ更状態でそのまま劇場行って下さい。鑑賞後にまたお会いしましょう。因みに満足度☆☆☆☆でした。

映画『サユリ』公式サイト

イントロダクション
累計発行部数20万部を突破、ファンの間で“最恐傑作”と呼ばれる人気ホラー漫画『サユリ』がついに実写映画化。しかも「原作:押切蓮介×監督:白石晃士」という理想的なホラークリエイタータッグによってそれが実現!押切漫画の大胆な作劇にピタリと同調し、『貞子vs伽椰子』や『戦慄怪奇ファイルコワすぎ!』シリーズの白石監督はJホラーが確立してきたトーン&マナーに則りつつ、その“Jホラーの枠組み”の殻を破る、ブッ飛んだ世界を創り上げ、観る者にぶちかます。

登場するのは夢のマイホームへと引っ越した神木家。だが、次々と不可解な現象に襲われてゆく。「この家には“何か”がいる」神木家を恐怖のどん底に突き落とすのは、呪いの根源、この家に棲みつく少女の霊“サユリ”だった……。

という話であれば、従来のスタンダードなJホラーである。ここから驚天動地、予想外の“異展開”が待っている!中学3年生の主人公・神木則雄を演じたのは、若くして豊富なキャリアを持ち、しかしながら今回ホラー映画初挑戦となった南出凌嘉。則雄の同級生でキーパーソンの住田奈緒には、ワン&オンリーな魅力で注目を集める新星・近藤華が。そして、裏技的キャラクターである祖母の神木春枝、覚醒し物語を弾けさせるおばあちゃん役を体現したのは日本の映画・ドラマ・演劇界の至宝・根岸季衣。その圧倒的存在感は快哉ものだ。

原作者・押切自身の作品の中でも一際、原作者の思い入れ度が高い『サユリ』──「ホラー漫画の異才」と「ホラー映画の鬼才」の美点が魔融合し、怖くて、面白く、しかも胸熱でジ〜ンとも出来る、つまりはエンターテインメントの枠を超え、新たな形にしたマスターピースが誕生! それは今や日本の伝統となったJホラーを覚醒させ、さらには我々の、日々衰微していく生命力をも賦活させるだろう。

ストーリー
神木家は、夢のマイホームへと引っ越してきた。父親の昭雄(梶原善)が郊外にある中古の一軒家を購入したのだ。

高校に通う快活な長女・径子(森田想)は自室を持てることを喜び、中学3年の長男・則雄(南出凌嘉)はバルコニーからの景色を眺め、新生活にワクワクした。が、小学5年生で怖がりの弟・俊(猪股怜生)だけは何かを感じ、不安な気持ちだった。

別居していた祖父母、章造(きたろう)と春枝(根岸季衣)も一緒に暮らすことになったのだが、春枝は認知症が進んでおり、引っ越し早々、径子とその母親の正子(占部房子)を間違えたり、ひたすらある一点を見つめ続けてしまったり。

則雄は学校で隣のクラスの女生徒、初対面の住田(近藤華)に突如「気をつけて」と話しかけられ困惑する。住田には霊感があるようだ。すると理不尽な出来事が神木家を襲っていく。弟思いの径子が俊に暴力を振るい、翌日には父の昭雄が死んだ。連鎖するように、祖父の章造も──。

しばらく登校しない則雄を心配した住田が訪れ、忠告した。「あの家、早く出て行って! 出ていかないとみんな……」。彼女の言葉通りに家では則雄の目の前で、弟、姉、母親が次々と怪死を遂げてゆく。

追い詰められ、テーブルの下に隠れるも怯えたままパニック状態の則雄。すると、不気味な笑い声とともに、謎の少女が近づいてきた。そこに現れ、救ってくれたのはすっかりボケていたはずの、春枝ばあちゃんであった。「夢じゃなかったか。すっかり目が覚めてしまったわい。みんな死んだんか?」「なんやチラチラ見えとったアレが、全部やりおったか?」そして意気消沈した則雄に発破をかけ、ばあちゃんは「残されたワシらに何ができる?」と問い、さらにこう雄叫びを上げたのだ。「いいか。ワシら二人で、さっきのアレを、地獄送りにしてやるんじゃ! 復讐じゃあ!!!!」




今こうやって改めてストーリーとか読んでいますが、観る前はどんな話がさっぱり分からず、ティーザーで根岸さんがフィーチャーされていたので「このおばはんが悪霊ね」程度の理解度でした。事前にストーリー知らずに大正解だったわ。知っていたら半分損していた。とはいえ前半の伏線で根岸さんがアレするのは予想できていたけどね。とはいえ「おまんこ」連呼は想定外。

受けたインパクトは「【映画評】カメラを止めるな!:Birth of Blues」に匹敵。前半は正統派ホラーからの二段三段ロケット方式は「【映画評】キャビン:Birth of Blues」を彷彿。

「気持ち悪い」からの「笑って」「悲しい」一粒で三度美味しいグリコの上位互換。低予算ながらアイデア(この場合は原作)が良ければ名作は生まれる事を改めて噛み締めました。

押切蓮介先生の原作マンガは「ミスミソウ」しか知らないけど(「ハイスコアガール」はアニメしか観ていない)本当独特だわ。才能に溢れた我が国の映像コンテンツに感謝。本作は是非アニメ化して欲しいですね。「ミスミソウ」アニメ化も是非。

満足度(5点満点)
☆☆☆☆





Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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