2024年05月02日

【映画評】悪は存在しない

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前回の「【映画評】ドライブ・マイ・カー:Birth of Blues」で「全然波長が合わない。もう濱口竜介作品は映画館に観に行かない。配信で楽しみます」と宣言していたのですが、完全に忘れていた。ああ大失敗。(直近5作品は全て劇場鑑賞しています)

映画『悪は存在しない』公式サイト-

イントロダクション
『ドライブ・マイ・カー』 から3年-- 濱口竜介(監督) × 石橋英子 (企画・音楽) の新たな試みに世界が騒然。
きっかけは、石橋から濱口への映像制作のオファーだった。『ドライブ・マイ・カー』(21)で意気投合したふたりは試行錯誤のやりとりをかさね、濱口は「従来の制作手法でまずはひとつの映画を完成させ、そこから依頼されたライブパフォーマンス用映像を生み出す」ことを決断。そうして石橋のライブ用サイレント映像『GIFT』と共に誕生したのが、長編映画『悪は存在しない』である。自由に、まるでセッションのように作られた本作。濱口が「初めての経験だった」と語る映画と音楽の旅は、やがて本人たちの想像をも超えた景色へとたどり着いた。
第80回ヴェネチア国際映画祭では銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞、濱口に世界3大映画祭制覇の快挙をもたらしたのち、各国での上映や映画祭へと広がり、世界中から絶賛の声が止まない。
主演に、当初はスタッフとして参加していた大美賀均を抜擢。新人ながら鮮烈な印象を残す西川玲、物語のキーパーソンとして重要な役割を果たす人物に小坂竜士と渋谷采郁らが脇を固める。
穏やかな世界から息をのむクライマックスまでの没入感。途方もない余韻に包まれ、観る者誰もが無関係でいられなくなる魔法のような傑作が誕生した。

ストーリー
長野県、水挽町(みずびきちょう)。自然が豊かな高原に位置し、東京からも近く、移住者は増加傾向でごく緩やかに発展している。代々そこで暮らす巧(大美賀均)とその娘・花(西川玲)の暮らしは、水を汲み、薪を割るような、自然に囲まれた慎ましいものだ。しかしある日、彼らの住む近くにグランピング場を作る計画が持ち上がる。コロナ禍のあおりを受けた芸能事務所が政府からの補助金を得て計画したものだったが、森の環境や町の水源を汚しかねないずさんな計画に町内は動揺し、その余波は巧たちの生活にも及んでいく。




冒頭から5分近く樹林を見上げるシーンが続き、この時点で「ドライブ・マイ・カー」の悪夢が完全に蘇りました。監督さんにとって「とても意味があること」なのは重々承知しておりますが、どうでもいいシーンの長回しが鼻について嫌悪感。話もたいして面白くないし、台詞は棒読みだし、知っている役者もおらんし、エンディング(意識高い風に云えば手負いの鹿と手負いの娘と手負いのおっさん邂逅なんだろうけど)も意味分からんし、「シリアスな映画ファン」が好む意識高い系映画はつくづく向かないなあと猛省。偶然同じ少女をテーマ、同時に鑑賞したドイツ映画「【映画評】システムクラッシャー:Birth of Blues」の方が百倍胸に沁みたのはここだけの話。

とはいえ地域住民向け説明会は緊迫感あってよかったよ。(鹿の通り道なら幕営地はマダ二だらけになるでしょうね)

満足度(5点満点)
☆☆




Posted by kingcurtis 固定リンクComments(2)映画 
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コメント
好んで視聴したであろうシティハンターだけなら偶々だろうけど嫌いになった監督の存在まで忘れているとなると病気を想起せざるを得ない。
という訳で一回は脳神経内科の診察を受けてくださいね(時間と金の無駄になったらすまない
Posted by 投了 at 2024年05月02日 19:10
大きな声では言えないけど、この監督は苦手なんです。
Posted by 亀助 at 2024年05月06日 08:42
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