2024年04月10日

【映画評】インフィニティ・プール

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個人的に監督デビュー時より追いかけているブランドン・クローネンバーグ最新作。昭和的物言いに喩えると「ウルトラQ版パーマン」みたいな内容。

映画『インフィニティ・プール』公式サイト

イントロダクション
取り返しのつかない転落と倒錯。唯一無二のクローネンバーグワールドへようこそ!
デヴィッド・クローネンバーグを父に持ち、自身も『アンチヴァイラル』『ポゼッサー』など独特の世界観に溢れた秀作を送り出し、カルト的な人気を誇る鬼才ブランドン・クローネンバーグ監督の長編第3作にして、最大の話題作がついに日本上陸!
裕福な若い夫婦が訪れた美しいリゾート地“リ・トルカ島”。その国では、観光客はどんな犯罪を起こしても大金を払えば自分のクローンを作ることができ、そのクローンを身代わりとして死刑に処すことで罪を免れることができるという身の毛もよだつ残酷なルールが存在していた……。『パラサイト 半地下の家族』の配給会社NEONが製作を手掛けた本作は、クールなルックスで大人気のスカルスガルド兄弟の長男アレクサンダー・スカルスガルド(『ターザン:REBORN』「ビッグ・リトル・ライズ」)とタイ・ウェスト監督作『Pearlパール』で大ブレイクを果たしたミア・ゴスが初共演し、全米スマッシュヒットを記録。
本国ではスランプに陥り徐々に堕落していく作家ジェームズを演じたスカルスガルドの体当たりの熱演と、そんな彼を奇妙で恐ろしい世界に誘う女、ガビ役のミア・ゴスによる怪演が大いに話題になった。また、『タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜』のトーマス・クレッチマン、『月影の下で』のクレオパトラ・コールマン、『イヴ・サンローラン』のジャリル・レスペールなど、著名な俳優たちが脇を固めている。

ストーリー
高級リゾート地として知られる孤島を訪れたスランプ中の作家ジェームズは、裕福な資産家の娘である妻のエムとともに、ここでバカンスを楽しみながら新たな作品のインスピレーションを得ようと考えていた。ある日、彼の小説の大ファンだという女性ガビに話しかけられたジェームズは、彼女とその夫に誘われ一緒に食事をすることに。意気投合した彼らは、観光客は行かないようにと警告されていた敷地外へとドライブに出かける。それが悪夢の始まりになるとは知らずに……。




キテレツさを問うなら前作「【映画評】ポゼッサー:Birth of Blues」に軍配が上がりますが、相変わらずのマジキチ世界観に安堵。

パーマン2号が脱走して本国へ帰ったり入れ替わって処刑され絶望するオチなんだろうと思いながら観ていましたが終盤は割と落ち着いた展開で、その辺の詰めの甘さは今後の伸び代ということで、クローネンバーグのDNAは安泰です。とはいえもうちょっと脚本に根を詰めた方がいいわ。そういう意味ではハネケ「ファニーゲーム」は凄まじかったね。

満足度(5点満点)
☆☆☆


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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