2024年04月09日
【映画評】パスト ライブス/再会

そういや年始にアップした「【映画評】ボーはおそれている:Birth of Blues ☆5つ」昨日アップした「【映画評】アイアンクロー:Birth of Blues ☆4つ」もA24 、本作もA24。映画好きとしては揚げ足でも取ってやりたいところですが、寧ろ安心安全ブランドになっているので腹が立つ。邦画界では勢いあった頃の北野武作品群が激しい作品から優しい作品まで手広く揃えいずれも高クオリティで安心安全ブランドだったけど、今じゃそういうA24的立ち位置のレーベルがないのが淋しい。厚かましく「日本のA24」自称している優良誤認なクソは論外です。スターサンズお前だよ。
イントロダクション
大人のための、最高に上質な恋愛映画が誕生した。
本年度賞レースの幕開けを飾るゴッサム賞では作品賞を受賞!ゴールデン・グローブ賞では作品賞含む主要5部門にノミネート。映画レビューサイトのロッテントマト98%の高評価を獲得し※、海外メディアの年間ベスト映画にこぞって選出されるなど、米国アカデミー賞R最有力として大きな期待と注目を集めている。※2023.10.2時点
物語のキーワードは「運命」の意味で使われる韓国の言葉“縁—イニョン—”。見知らぬ人とすれ違ったときに、袖が偶然触れるのは、前世—PAST LIVES—でふたりの間に“縁”があったから。登場人物たちが想いを巡らせるいくつもの「もしも…」が、観客一人ひとりの人生における「あの時」の選択に重なり、“忘れられない恋”の記憶を揺り起こす。そして迎えるエンディングは、現世で運命の人とめぐり逢うことの奇跡と儚さに、胸が高鳴り、涙がとめどなく溢れるだろう。
ストーリー
ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。ふたりはお互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいたふたりは、オンラインで再会を果たし、お互いを想いながらもすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの再会の7日間。ふたりが選ぶ、運命とはーー。
3人それぞれの主観版があれば尚面白いなと感じましたが、ふと思い出した。ジェシカ・チャステインの主観映画あったよね?同じストーリーの彼女版と彼氏版。
それとか恋愛アニメ必須の内心の声をラップしたら一転、シニカルなラブコメになる要素もある。
24年前に逢ったっきりの初恋の人を17時間掛け訪ねるなど客観的には実にはた迷惑な話でして、これが同性ならカラッとしたベストフレンズばなしで着地するのでしょうが、この何とも言えぬある種不愉快さを内包するウエットさこそ「韓国人固有のモノ」と唾棄したヒロインが最後に流した涙は「嗚呼、ニューヨーカー気取りだった私もナイーブなコリアンだった」という諦念なのか。
当時12歳の初恋の人の面影を24年後になっても求め続ける韓国人男性が、祖国を離れた第5世代になっても未だに「日帝が何とかかんとか」と騒いでいる人達とオーバーラップしたのはここだけの話。
カナダの韓国人、有名缶ビール「旭日旗デザイン」に抗議…設立者、謝罪してデザイン変更 | Joongang Ilbo | 中央日報
36歳当時付き合っていた相手をn年後ならまだしも、12歳の初恋相手を36歳、しかも私は長男だから云々って婚活バトルフィールド格好のネタ。
最後にヒロインが呟いた台詞「でもこの世では私たちの縁はここまでね」はとてもよかった。タイトル回収。
満足度(5点満点)
☆☆☆
コメント
ヒロイン役はapple TV+ の the morning show でいけすかない上昇志向の女を演じてる人ですね。目が怖いんだよなぁ。
第二次性徴が出るか出ないかって頃の初恋なんて、尾を引くわけがないと思うんだが。高校生くらいならわからんでもないが、12歳とか、まったく共感できない設定なのでパス。
第二次性徴が出るか出ないかって頃の初恋なんて、尾を引くわけがないと思うんだが。高校生くらいならわからんでもないが、12歳とか、まったく共感できない設定なのでパス。
Posted by カウチ芋 at 2024年04月10日 00:30