2024年04月08日
【映画評】アイアンクロー

海外評価が凄くよかったので(世代的にフリッツ・フォン・エリックはよく知らないので)どんな話かよく分からずノリノリで鑑賞。
こんな酷い映画は久々に観た。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ミリオンダラー・ベイビー」以来。
イントロダクション
巨大な手で敵レスラーの顔をわしづかみする必殺技“アイアンクロー=鉄の爪”を生み出し、1960〜70年代に日本でもジャイアント馬場やアントニオ猪木らと激闘を繰り広げ、一世を風靡したレスラー、フリッツ・フォン・エリック。さらにフリッツは息子たち全員をレスラーに育て上げ、苛烈な競争が繰り広げられる世界で“史上最強の一家”となる野望を燃やす。厳格な父を敬愛する息子たちはレスラーとしての才能を開花させ、次男ケビン、三男デビッド、四男ケリーが大活躍した1980年代に絶頂期を迎えるが、最強への道に不幸な運命が立ちはだかる。フォン・エリック家の子供たちに、いったい何があったのか――
本作は若き日のケビンを中心に、濃密な家族の絆とリング上でのファイトが生み出す興奮、そして最強を目指すことの過酷なプレッシャーを赤裸々に映し出す。監督はカルト教団による洗脳とトラウマを描いたデビュー作『マーサー、あるいはマーシー・メイ』で絶賛を浴びたショーン・ダーキン。子供の頃からプロレスに夢中で、フォン・エリック家の悲劇に衝撃を受けた一人だったという。ダーキンは長年取り憑かれていた驚きの実話を、家族の愛情と葛藤のドラマとして再構築。プロレスにまつわる栄光と挫折を掘り下げ、植え付けられた価値観からの解放という今日的なテーマに踏み込んだ、胸の奥深くに刺さる人間ドラマに仕上がっている。
ストーリー
1980年初頭、プロレス界に歴史を刻んだ“鉄の爪”フォン・エリック家。父フリッツ(ホルト・マッキャラニー)は元AWA世界ヘビー級王者。そんな父親に育てられた息子の次男ケビン(ザック・エフロン)、三男デビッド(ハリス・ディキンソン)、四男ケリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)、五男マイク(スタンリー・シモンズ)ら兄弟は、父の教えに従いレスラーとしてデビュー、“プロレス界の頂点”を目指す。しかし、デビッドが日本でのプロレスツアー中に急死する。さらにフォン・エリック家はここから悲劇に見舞われる。すでに幼い頃に長男ジャックJr.を亡くしており、いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになったその真実と、ケビンの数奇な運命とは――
監督さんのデビュー作「【映画評】マーサ、あるいはマーシー・メイ:Birth of Blues」は鑑賞済でしたが、その後はお名前を聞くこともなく10年以上雌伏されていたのか。
ストーリーなど事前情報は全て排して鑑賞に臨んだので、アイアンクロー=フリッツ・フォン・エリック=流血ブラッシー、デストロイヤー、ブルーノ・サンマルチノの辺りの時代のプロレス話なんかね?程度の認識で構えていたので、へえ息子さんもプロレスラーだったのね。日本で興行していたのか。え?日本で?え?え?これ本当に本当の話なの?と鑑賞後調べたらマジだった。
個人的には新日本プロレス派だったので全日本プロレスの外人レスラーは殆んど知らず、息子さん達が全日本プロレスのリングで戦い、その後ブルーザー・ブロディと共に新日本プロレスへ移籍したらしいけど全然覚えていない。映画に登場したブルーザー・ブロディ、リック・フレアーはなんとなく覚えている。
呪われた一家といえども、吐血をおして日本に行ったり、酒のんでバイク乗ったりするならそれは「呪い」ではなく自己管理能力の問題だろうとは思いましたが、自殺はねえ。親父が毒親だったのでしょうか。あと尺の問題から割愛されたそうですが末弟も拳銃自殺されたそうで、やっぱ呪いなのかな。ご兄弟の御冥福をお祈りします。
不謹慎ながらそういうノリであれば、そろそろオールマン・ブラザース・バンドの自伝映画が制作されてもいいと思われるのですが、知名度がアレなのでバジェット的に難しいかもね。配信系でどなたかお願いします。
満足度(5点満点)
☆☆☆☆
コメント
アイアンクロー?? はは。エリックかよ
何て思ったら、本当にエリック一家だった。
ちょっと観てみたい気もする。
何て思ったら、本当にエリック一家だった。
ちょっと観てみたい気もする。
Posted by バダー at 2024年04月08日 11:55
自殺はステロイドの影響かもね
だとすれば、やはり呪いというより自己管理能力の問題でしょう
だとすれば、やはり呪いというより自己管理能力の問題でしょう
Posted by 通行人 at 2024年04月08日 11:58
父親がナチの残党キャラで売り出したのが、呪いのきっかけ?
Posted by n at 2024年04月08日 21:56
生まれも育ちもアメリカなのに・・ユダヤ系移民の家系だったらしいという噂もあった・・
Posted by n at 2024年04月08日 21:59