2023年11月06日

【映画評】愛にイナズマ

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前評判いいし松岡茉優好きなので鑑賞。なるほど本年度の邦画代表作だこれ。

映画『愛にイナズマ』オフィシャルサイト-2023年10-27公開

イントロダクション
『舟を編む』をはじめ、発表する作品がいずれも国内外で高く評価されてきた石井裕也が、監督史上最もポップ&ハッピーなタッチで描く『愛にイナズマ』は、今の社会を予見したかのような”アフターコロナ”の“現代”が舞台。社会の理不尽さに打ちのめされた恋人同士の花子と正夫が、10年ぶりに再会したどうしようもない家族の力を借りて反撃の狼煙を上げる、愛と希望とユーモアに満ちた痛快なストーリー。しかし、そんなどうしようもない家族が抱える“ある秘密”が明らかになった時、物語は思いもよらぬ方向へと進んで行く…。
膨大なセリフ量と喜劇要素を随所に散らしながら、“今描くべき物語”として圧倒的熱量で練り上げられた石井監督オリジナル脚本は、製作陣はもちろん多くの役者陣の心を突き動かし、高い人気と確かな実力を伴った演技巧者たちが奇跡的に勢ぞろい。日本映画界をけん引する俳優陣のハイレベルな演技合戦は必見だ。

主題歌は、かつて監督が何度も聴き込み心を奮い立たせたという、エレファントカシマシの1998年の名曲「ココロのままに」を起用。立ちふさがる理不尽な現実の壁に何度傷つけられても、決して戦うのをやめない花子と正夫の2人に寄り添うパワフルな歌声が、見る者の背中を力強く押してくれる。
ユーモア溢れる痛快な反撃の物語は、いつしか大きな愛の物語となって、観客をとめどなく溢れる涙で満たしていく――。タイトル『愛にイナズマ』の真意が明かされるラストは、まさに雷にうたれたような衝撃と、とめどない感涙をもたらすだろう。この秋、観たこともない愛と笑いと感動の物語が誕生する!

ストーリー
26歳の折村花⼦(松岡茉優)は気合に満ちていた。幼い頃からの夢だった映画監督デビューが、⽬前に控えていたからだ。だが物事はそううまくはいかない。滞納した家賃は限界で、強制退去⼨前。花⼦の若い感性をあからさまにバカにし、業界の常識を押し付けてくる助監督からは露⾻なセクハラを受け怒り⼼頭だ。そんな時ふと⽴ち寄ったバーで、空気は読めないがやたら魅⼒的な舘正夫(窪⽥正孝)と運命的な出会いを果たし、ようやく⼈⽣が輝きだした⽮先……。卑劣で無責任なプロデューサーに騙され、花⼦は全てを失ってしまう。ギャラももらえず、⼤切な企画も奪われた。失意のどん底に突き落とされた花⼦を励ますように、正夫は問う。

「花⼦さんは、どうするんですか?映画諦めるんですか?」
「舐められたままで終われるか!負けませんよ、私は」

イナズマが轟く中、反撃を決意した花⼦が頼ったのは、10年以上⾳信不通の家族だった。妻に愛想を尽かされた⽗・治(佐藤浩市)、⼝だけがうまい⻑男・誠⼀(池松壮亮)、真⾯⽬ゆえにストレスを溜め込む次男・雄⼆(若葉⻯也)。そんなダメダメな家族が抱える“ある秘密”を暴き、⾃分にしか撮れない映画で世の中を⾒返してやる!と息巻く花⼦。突然現れた2⼈に⼾惑いながらも、 花⼦に協⼒し、カメラの前で少しずつ隠していた本⾳を⾒せ始める⽗と兄たち。修復不可能に思えたイビツな家族の物語は、思いもよらない⽅向に進んでいく。そして、“ある秘密”がもたらす真実にとめどなく涙が流れる…。



メグミ&三浦貴大のパートが印象深くまんまと術中。悪徳プロデューサーを成敗する「七人の侍」みたいな展開かと思いきや全然違う方向へ。あの流れで2時間引っ張ってもいい作品になっていたかもね。前半と後半で映画2本分のお買い得感。

高良くんお久し振り。池松壮亮悲しい。佐藤浩市後頭部やばい。朝ドラでお馴染み趣里もチョイ役面白い。なんか全般的に不愉快な展開ですが癖になりそうな味がありました。改めて石井裕也ディスコグラフィ見たら本作含め一貫してこういう作品ばかりなんだな。尺長いけど邦画好きにはオススメ。エッジが効いた男はつらいよ女版みたいな感じ。(男はつらいよ殆ど見たこと無いけど雰囲気的な表現として)

そうそう。石井裕也の話題作「月」まだ観ていないのですが、本作を上回る尺の長さに腰が引けています。早く観ないと公開終了しそう。

満足度(5点満点)
☆☆☆


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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