2023年07月24日
【映画評】ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE

イントロダクション
2022年、映画史に激震を与えたトム・クルーズが満を持して全世界に贈る最新作は『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。欧州市街地での激しいカーチェイスや、断崖絶壁からの大ジャンプ、そして激走する列車上での格闘—ただ、見どころはトムが「俳優人生で最も危険」と語るアクションだけではない。シリーズの随所に張り巡らされた伏線が交差する、紛うことなき“集大成”となった。
ストーリー
IMFエージェント、イーサン・ハントに課せられた究極のミッション—全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すこと。しかし、IMF所属前のイーサンの“逃れられない過去”を知る“ある男”が迫るなか、世界各地でイーサンたちは命を懸けた攻防を繰り広げる。やがて、今回のミッションはどんな犠牲を払っても絶対に達成させなければならないことを知る。その時、守るのは、ミッションか、それとも仲間か。イーサンに、史上最大の決断が迫る—7月21日、新次元の劇場体験へ
前提としてミッション・インポッシブルシリーズは全て公開初日に映画館で鑑賞しています。好きな作品は1作目、2作目、3作目。それ以降の作品は個々の違いがよく分からない。アクションシーンも007シリーズと記憶が混乱していますし、そもそも話が全然面白くないので映画館から外へ出るとアタマから白い煙が出て全て記憶から消し去られる魔法の作品。
・よくなかった点
スプラッター映画、ホラー映画に精緻なストーリーは不要である様に、ミッション・インポッシブルシリーズにも複雑なストーリーなど不要。本作も相変わらず基本的な話の流れが全然面白くない。
それと無駄に登場人物が多すぎ。トムさんとサイモン・ペグ、黒人は分かる。いつも出ているなかよし三人組。レベッカ・ファーガソン顔見知り前提の話だったけど前作も出演していたの?全然記憶にない。ドヤ顔で登場したガブリエルっておまえ誰だよ?フィアット500カーチェイスシーンは出演者が多すぎで坩堝と化しています。誰が誰だか分からない登場人物全員の首に札を下げて欲しかった。「私は主人公です」「仲間です」「巻き込まれています」「味方です」「敵です」「謎の女ですの」「俺は誰だ。がはは」「イタリア警察です」「CIAです」「通りすがりのモブです」みたいに。或いは冒頭で「5分で分かるミッション・インポッシブル」みたいなこれまでの粗筋・人間関係を上映して貰えないと意味がさっぱり分からない。
そのフィアットカーチェイスシーンのアイデアは残念ながら現在公開中インディ・ジョーンズ最終話とダダ被りでしたね。
適当過ぎる戸田奈津子の字幕がますます怪しい。
・よかった点
ブランド力に裏打ちされた掛け値なしに素晴らしいアクションシーン。とはいえCGで顔合成する位ならスタントシーンも合成でやればいいのに。誰も怒らないよ。
列車のシーンは斬新なアイデア。ああいう状況のアクションシーンって過去類似作でありましたか?
アジア系の悪役女性がよかった。ググったら韓国系なんだね。最後の方で小賢しく「まだ息がある」とかいう台詞があったので、次作では一転トムさんを救う役なんだろう。俺は何でも知っている(笑)
あとなんかの台詞で「日本、インド、なんとか」ってアジアの国名羅列するシーンがあって、ああハリウッドはもう中国に媚びなくなったのか。と思った。
・困ったシーン
顔芸ドアップのトムさん、年齢相応にお爺さん顔になってる。
新しいヒロインが全然魅力的でない。
・提案
往年のジャッキーチェン映画みたいにメイキング映像をエンドロールで流したら?本編と同じクオリティで面白いし、且つ本編と間髪入れず見ないとその素晴らしさも伝わらないよ。
満足度(5点満点)
☆☆☆☆