2023年06月05日

【映画評】怪物

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「万引き家族」以降、何を勘違いしたのか外国カブレになり道を彷徨っていた是枝監督から憑き物が落ちたのでしょう。皆さんご安心ください。ようやく普通のフィールドに戻って来ました。例のホモソーシャル大好きな正義の承認欲求戦士映画評論家が「彼らは生きるため仕方なく放火したんですよ」とか言いそうな映画でした。

映画『怪物』-公式サイト

イントロダクション
監督:是枝裕和『万引き家族』 × 脚本:坂元裕二『花束みたいな恋をした』音楽:坂本龍一『レヴェナント:蘇えりし者』

『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールに輝いた是枝裕和監督が、「今一番リスペクトしている」と語る脚本家の坂元裕二と初タッグ。坂元は『花束みたいな恋をした』やTVドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで圧倒的な人気を博す、新作が待ち望まれる脚本家だ。また音楽は、『ラストエンペラー』や、『レヴェナント:蘇えりし者』など、海外でも第一線で活躍した坂本龍一。映画史上、最も心を躍らせ揺さぶる奇跡のコラボレーションが実現した。

出演は、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子ら変幻自在な演技で観る者を圧倒する実力派と、二人の少年を瑞々しく演じる黒川想矢と柊木陽太。その他、高畑充希、角田晃広、中村獅童など多彩な豪華キャストが集結する。

いったい「怪物」とは何か。登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに、私たちは何を見るのか。その結末に心揺さぶられる、圧巻のヒューマンドラマ。「怪物」探しの果てに、私たちは何を見るのか――

ストーリー
大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した―。




事前に予告編見て「ああ瑛太が怪物なんだ」と先入観を抱き鑑賞したのでそれがフックになって中盤まで非常に面白かったです。

安藤サクラパート、瑛太パートまではこの先どうなるんだろう?とワクワクしながら観ていましたが、伏線大回収〜放火のネタバレ辺りからああそっち方面なんだ。と、ちょっと醒めてしまったのは否めず。瑛太がなんで飴ウマーしていたのかが謎。諸悪の根源だった大企業パパをもうちょっとフィーチャーして欲しかったです。

あと事故死したお相手がどうなったのかセリフが聞き取れなかったのが残念。
という事で坂元裕二謹製「令和版羅生門」。オススメの作品です。

満足度(5点満点)
☆☆☆☆




Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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