2023年02月20日
【映画評】タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター

イントロダクション
日本歴代洋画興収No.1&アカデミー賞歴代最多受賞、全世界が恋に落ち、 陶酔した不朽の超大作が、この冬バレンタインに、ジェームズ・キャメロン監督の手によって美しく一新された3D映像で、2週間の期間限定(一部劇場を除く)で再び映画館の大スクリーンに甦る。 別次元の臨場感で描かれる極限のパニック&サバイバルと身分違いの恋に落ちる2人の運命を描く不朽のラブストーリー。 スペクタクルとエモーションが完璧なまでに融合した究極の映画体験。 <世紀の愛>を<永遠の感動>へと昇華させる『タイタニック』の新たな航海が始まる―
身分違いの恋に落ちる2人の運命を描く不朽のラブストーリー。
<世紀の愛>を<永遠の感動>に昇華した究極の映画体験をお見逃しなく!
キャスト
レオナルド・ディカプリオ, ケイト・ウィンスレット
監督・脚本・製作
ジェームズ・キャメロン

前提として25年前劇場で鑑賞しています。今はなき日本初のシネコン=AMCキャナルシティ13。鮮明に覚えていますが当時の鑑賞時、終盤は涙腺決壊しました。
今回当地ではIMAX3D、ドルビーシネマ3D、ノーマル3Dでの公開。普段は高いので敬遠しているドルビーシネマ版をチョイス。ところがネット予約(公開日の2日前深夜0時より発券)は5分で完売との話を聞き、それではと夜中0時丁度にスマホでアクセス。真ん中の真ん中が空いていたので余裕で2席抑え決済画面に遷移したところエラー発生。リロードしたらあっという間に5割方埋まっていまして(その時点で恐らく0時2分位)、えいやと2席連続で空いている席を再度確保し電撃で決済確定。TジョイのI列13-14とほぼ中央だったのでまずまずの大勝利。とはいえ夫婦割使ったのに2人で4600円もしたぞ。再度0時10分頃に座席予約状況確認しましたが最前列の島以外は全部埋まっていました。鑑賞当日は客席は最前列まで全て埋まっていまして、こんな大盛況は「君の名は」「ボヘミアン・ラプソディ」以来でしょうか?参考までに平日=本日夕方の同じシアター予約状況はこんな感じ。残り10席足らずなのでこれも上映時間には100%埋まりそう。日本人どんだけタイタニック好きなんだよ。
着座すると周囲の大半は見た目20代〜30代の若い女性ばかり。予想通り皆さんハンカチ握り締めて終盤シクシク泣いていまして「涙活」状態。私はというと目頭は熱くなりましたが流石に泣くには至らず。あらすじ知っているからね。とはいえタイタニック観るのは25年前に映画館で観て以来超久し振りなので、ポイントポイント以外はさっぱり忘れていたから新鮮に楽しめました。序盤の潜水艇の話なんか忘却の彼方だったけど婆さんがペンダント投げ込むシーンは流石に覚えていました。
作品のクオリティですが、冒頭のハンディカム以外古臭さは皆無。毎年たくさんの映画作品を観ているけど客観的にはこれが25年前の作品とは思えないです。「ポセイドン・アドベンチャー」や「ローマの休日」などの名作フォーマットをマッシュアップしていたんだね。デジタルリマスターによりフィルムの解像度も文句のつけようはなく、2Dフォーマットからの後加工3D処理もなるほどね〜って感じ。ギミック的な3Dの使い方ではなくドラマの奥行きを持たせるような意図。没入感を損なわずこれはこれでいい。
よく言う定例文ですが、生身のディカプリオもケイト・ウィンスレットも(もちろん私達も)いつかこの世から居なくなるでしょうけど、このクオリティを保ち、我々の次の世代、その次の世代の時代もフィルムの中でイキイキとディカプリオは永遠と生き続ける訳ですね。マスターピースとはまさにこの事。ディカプリオまだ元気だけど、本作のディカプリオはモンローやジェームス・ディーンの域に既に達している気がします。
様々なシーンが印象深い本作でしたが「景観を損なうから救命艇は定員の半分しか用意していない」という台詞が、数日前にネットで大盛りとなった某一級建築士ツイート「美術館の主目的は鑑賞なので消火器を目立たせるべきではない」と丸かぶりなのに気付き、座席でほっこりしました。

という事で本作は今週木曜日(2/23)までの限定公開なので、興味がある方は体験型アトラクションとして是非ご参加を。3時間強。大満足間違いなし。
満足度(5点満点)
☆☆☆☆☆
コメント
あれの終盤は自分は興醒め。救命ボートが浮いてるシーンが超ベタ凪でプール丸出し。もの凄くカネつぎ込んだのに、なんで肝心なところで手抜きするのか。
Posted by aikobros at 2023年02月21日 20:14