2022年12月26日

【ドキュメンタリー評】正義の行方〜飯塚事件 30年後の迷宮〜

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今晩ドラマ「エルピス」最終話が配信されるのでいい機会だと、今年の4月に録画〜録り溜めしていたNHKドキュメンタリー「正義の行方〜飯塚事件 30年後の迷宮〜」を鑑賞しました。尺が3時間あるので「えいや」じゃないと見れません。因みに今日(2022.12.26)の夜、BS4Kで再放送されるそうですよ。
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BS1スペシャル 「正義の行方〜飯塚事件 30年後の迷宮〜<第1部 逮捕>」 | バラエティ | GYAO!ストア

正義の行方〜飯塚事件-30年後の迷宮〜-NHK

死刑執行された人物は真犯人だったのか。福岡県で2人の女児が殺害された「飯塚事件」から30年。立場の異なる当事者たちの証言をもとに事件の全体像を描くドキュメント。

福岡県飯塚市で2人の女児が殺害された「飯塚事件」は今年、発生から30年を迎えた。DNA型鑑定等によって犯人とされた人物には2008年に死刑が執行されたが、えん罪だったとする再審請求が提起され、事件の余波は今も続いている。立場を異にする当事者たちそれぞれが考える〈真実〉と〈正義〉を突き合わせながら、事件の全体像を多面的に描く長編ドキュメンタリー。そこから浮かび上がるこの国の司法の姿とは?


四半世紀ほど経っていますので事件のディテールは忘却の彼方。ドキュメンタリー見ながらドラマ「エルピス」に置き換えると太陽テレビが西日本新聞なのか?福岡県警捜査一課長が麻生太郎から指示受けているのか(笑)など時系列と情報を頭で整理。ところどころでミスリード演出が鼻に付きます。

とりあえず黙ってドキュメンタリー3時間見た後、予定通り判決文を読みました(一審・二審・最高裁・再審)。
福岡地方裁判所平6 (わ) 第1050号、平6 (わ) 第1157号
福岡高等裁判所平11 (う) 第429号
最高裁判決文

<再審>
福岡地方裁判所平成21年 (た) 第11号
福岡高等裁判所平成26年 (く) 第56号
最高裁判決文

DNAや繊維の技術的な箇所は読み飛ばしましたが、判決文の大きな柱である「陰茎の怪我」が当該ドキュメンタリーでは全く触れられていません(重度の糖尿病のため出血性包茎炎を患う〜被害女児腟内から精液は未検出だが女児以外の血液が大量に残留)。事件の肝なので西日本新聞記者、NHKディレクター、弁護士団も当然大きな争点だと感じている筈なのに。他にも「三叉路で跳ねられそうになった」証言も、アイコちゃん事件で最後に目撃されたのが久間死刑囚の自宅だったこと、いきなりの死刑執行は宮崎勤と連動していた事実も、久間死刑囚が毎朝妻を送迎する通勤路が誘拐現場であったことも、勃起したら出血する自虐話を毎日新聞記者に語っていたことも、事件当日のアリバイを実母が証言しなかったことも、被害女児3名とも久間死刑囚と面識があったことも、お金を払って知人女性にアリバイ工作を依頼したことも、犯行車両シートから検出された「尿」はMCT118鑑定ではないこと、そのいずれもドキュメンタリー番組から欠落。報道しない自由っていうのこれ?これドキュメンタリーじゃなくヤコペッティ並みのモキュメンタリー(ドキュメンタリーの手法を用いて事実であるかのように表現されたフィクション作品)では?

ドキュメンタリー見た直後は「被害女児の服は福岡県警が投げ込んだ」なるNHKの説明をあやうく鵜呑みしそうになりましたが、判決文読んだ後は「逮捕秒読みを知った久間氏が記念品として自宅に保管していた女児遺品を投げ捨てたんやろ」と考え方も変わりました。

当該ドキュメンタリー番組見た上でDNA鑑定の不備を突く弁護団の執念の再審請求は死刑判決に掛かる重大な瑕疵(そこから逃げ回る警察と検察と裁判所)かと思いましたが、判決文全部読んだあとの印象は単なる暇人による「重箱の隅突き」或いは「リーガル・ハラスメント」「辺野古みたいなパフォーマンス」

そもそも「飯塚事件」自体が例の札付きリベラルジャーナリストと死刑反対リベラル、アベ政治を許さないマスコミがタッグを組み「DNA鑑定の不備一点のみを突き」電波メディアや書籍で散々食い物にしていたそうで、それに感化されたエルピス脚本家がお馴染みの正義を発動しドラマ化(飯塚市立小学校に通う女児を強姦殺害した犯人が麻生太郎の支援者だったので福岡県警に圧力を掛け無辜の久間三千年氏を誤認逮捕し裁判所もグルになって死刑執行した。ドラマ化を恐れたアベシンゾー一味から圧力を受けたフジテレビがTver配信版より安倍晋三の肉声をカットせざるを得なかった)に至ったんだろうという確証を得ました。

ドラマ「エルピス」自体は楽しく鑑賞していますが、その裏で蠢くリベラルには失笑を禁じえずというのが正直な感想です。ドラマはドラマ。映画「新聞記者」と同じくそこに真実は一ミリもないよ。しかしNHKって酷いインチキドキュメンタリー作っているんだなあ。



ドラマ「エルピス」説明はこちらが纏まっています。
『エルピス』というドラマ自体がパンドラの箱だったのか?最終回は希望か災厄か|日刊サイゾー










コメント
第三者の血液が気になる。
Posted by 名無し at 2022年12月26日 19:54
飯塚事件ってさ足利事件でDNA鑑定の精度が甘くスカを引いたからって同じ鑑定方法だったからと因縁つけているだけですからね。第一足利事件は最新のDNA鑑定でシロとなったわけでそれなら飯塚事件の弁護団も同じことやればいいだけの話なのに絶対やらないのはなぜでしょうねw。遺品ひっくりかえせばDNAわかるものありそうだしね。
Posted by ブラックボックステスター at 2022年12月26日 20:22
また、「真実なんかどうでもいい」の「リベラル完全勝利」ですね。
念の為言っておくとリベラルは嘘である事をハッキリ自覚しています。だからこそ制作したのです。(判らないだろうな、この理屈、人格異常者でない人は)
Posted by 必須フィールド at 2022年12月26日 20:29
メディアがコツコツと松本龍先生の黒歴史をエルピスしている方がよほどリアルで怖い。
>裁判所もグルになって死刑執行した
??「指揮権発動」
佐藤栄作先生より大事な支援者とはこのリハクの目(ry
Posted by 投了 at 2022年12月26日 21:25
>しかしNHKって酷いインチキドキュメンタリー作っているんだなあ。

なにを今さら
国民から強制徴収したカネを使って特定外国の芸能・音楽をゴリ押ししまくる日本韓流協会ですよ
Posted by Q at 2022年12月27日 00:09
エルピス最終回、長澤のセリフ「真実をまっすぐに」ってテレビが言うと自虐ネタにしか聞こえんのだけど、脚本家分かって書いているのかな
Posted by ハリウッドバビロン at 2022年12月27日 10:44
しつこくマスコミがやるこういうネタって司法に挑戦ていうかそういうので気持ちよくなりたいだけでは?って感じ
NIHON HANRYU KYOUKAIなら確かにNHKになるな
Posted by k at 2022年12月28日 07:59
番組は見逃したんですが、ひと月ウェッブで討論しました。報道が冤罪派なのは、初期の警察発表とは死亡推定時刻の中心が9時間変更があったことが大きいと思います。失踪翌日の夕方に検死解剖して9時間変わったら、その検視はなんだ?と思うのが普通だと。
DNA鑑定は、再審請求時の検察側証拠から除外されました。別人のバンドがネガに映っていたからです。
尿こんは、〔血痕をシートを外してまで洗ったとするなら、車内のフロアマットの尿をなぜ洗わなかったのか?)という質問に答える人がまだ現れません。久間さんの車で女児が最期を迎え、死後の弛緩で漏らしたなら、遺体遺棄のときに気がつかないわけがないし、シートよりも簡単に丸洗いできるフロアマットを、なぜ洗わなかったのか?。
Posted by 地裁判決読みかけいっちょがみ at 2023年01月01日 22:28
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