2022年11月29日
【映画評】MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない

イントロダクション
絶望と希望の月曜日が押し寄せる!
月曜日の朝。プレゼン資料の準備で忙しい中、主人公が後輩2人組から「僕たち、同じ一週間を繰り返しています!」と報告を受けるシーンからこの物語は始まります。
小さなオフィスで起きた、"社員全員タイムループ"。ひとり、またひとりと、タイムループの中に閉じ込められているのを確信していきます。「もう仕事なんて放り出してしまいたい」「新しいスキルを身につける、いい機会かも?」「仕事をうまくいくまで繰り返して、最高の状態で転職してやる!」それぞれの様々な思惑が交錯しながら、繰り返される地獄の一週間。しかし、タイムループ脱出の鍵を握る肝心の部長は、いつまで経っても気づいてくれなくて……。
主人公・吉川朱海を演じるのは、新進気鋭の若手女優・円井わん。共演は、芸人から執筆活動と多才なキャリアをみせるマキタスポーツ。初の劇場映画『14歳の栞』がロングランヒットを記録した、監督・竹林亮の2作目となる本作。身近で共感あふれる新感覚オフィス・タイムループ・ムービー。
公開初日に予備知識無しで「カメラを止めれるな」を観た衝撃こそありませんでしたが、ロングラン邦画の誕生は実に嬉しい。マキタスポーツに対するプレゼンシーンが場内爆笑のピークでしたが、ウエットなああいう落とし方よりも、もっとスカッとした溜飲が下がるような落とし方がもっとよかったです。とまれ無名俳優&低予算インディーズ映画としては評判通りの秀作。客席も結構埋まっていたので昨今問われる「映画不況」とは制作側と広報の怠慢ですね。
満足度(5点満点)
☆☆☆