2022年09月26日

【映画評】セイント・フランシス

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 



従来の演出手法よりより前衛的ともいえる描写が目立つフェミニスト映画ですが、さほど身構える程ではありませんでした。

「セイント・フランシス」公式HP

イントロダクション
足りないものばかりに目を向けて落ち込むのはもう終わり 不安だらけの人生を過ごす人たちに贈る優しいエール
親友は結婚をして今では子どもの話に夢中。それに対して34歳で独身、大学も1年で中退し、レストランの給仕として働くブリジットは夏のナニー(子守り)の短期仕事を得るのに必死だ。自分では一生懸命生きているつもりだが、ことあるごとに周囲からは歳相応の生活ができていない自分に向けられる同情的な視線が刺さる。そんなうだつのあがらない日々を過ごすブリジットの人生に、ナニー先の6歳の少女フランシスや彼女の両親であるレズビアンカップルとの出会いにより、少しずつ変化の光が差してくる――。
SNS(ソーシャルメディア)でシェアされる、人々の充実したように見える人生。それに比べて「自分なんて」と落ちこみ、満たされない気持ちや不安にさいなまれる人は大勢いるはず。『セイント・フランシス』はそんな不安だらけの毎日を生きるすべての人を、笑顔でそっと抱きしめてくれる。

グレタ・ガーウィグに続く才能!タブーとされていた「女性あるある」をユーモアと見事なバランスで描くケリー・オサリヴァンの脚本デビュー作
これまで映画で描かれることの少なかった生理、避妊、妊娠、中絶といった女性の身体にのしかかる負担やプレッシャー、さらにレズビアンカップルが直面する社会的な差別といったリアルを、軽やかに脚本に落としこんだのは今作で主演も務めるケリー・オサリヴァン。欧米では「先駆的」という表現が多く使われた本作は、ケリー・オサリヴァンの自伝的要素を織りこんだオリジナル脚本デビュー作。「女性に生理がなかったら地球には誰も存在しないのに、若い頃から生理のことは隠すように教育されている」。この女性が毎月向き合う日常の当たり前はタブーとされ、キレイな部分だけが美化されている現状に疑問を感じ、女性の心身の本音を見せたかったという。
グレタ・ガーウィグの『レディ・バード』(17)の女性の描き方に触発され、俳優として多くの脚本を読んできた経験を生かして本作の執筆を開始。社会問題を上手に取りこみながら、大人だからこその苦悩と揺れ動く心情、そして今を生きる人たちの本音をユーモアと感動を交えてナチュラルに伝える凄腕は、まさにグレタ・ガーウィグの才能を彷彿とさせる。今後の作品と活躍にも大きな注目が集まる。

愛さずにはいられない6歳の少女フランシス 多様なキャストが魅せる日常の表と裏を長編初監督のアレックス・トンプソンがカメラに収める
物語のカギを握る6歳の少女フランシスを演じるのは、本作が俳優デビューとなったラモーナ・エディス・ウィリアムズ。ちょっぴり生意気な大人っぽさと子どもらしさが同居する彼女の演技に、誰もが夢中になってしまうだろう。そのフランシスを赤ちゃん扱いせず、一個人として接するレズビアンカップルの両親にチャリン・アルヴァレスとリリー・モジェク。ブリジットのボーイフレンドでミレニアル世代の考えを代弁するジェイス役には、やはり今作が俳優デビューとなったマックス・リプシッツ。さらにこの多様なキャストと、ときに重たくなりがちな繊細なテーマをテンポよくつなぎ、それぞれの怒りや悲しみ、不安や喜びといった感情を全方位から抽出しているのが、長編初監督となるアレックス・トンプソン。今作は私生活のパートナーでもあるケリー・オサリヴァンたっての願いで引き受けたそうだが、その相性の良さは作品を観れば一目瞭然だろう。

ストーリー
うだつがあがらない日々に憂鬱感を抱えながら、レストランの給仕として働くブリジット(ケリー・オサリヴァン)、34歳、独身。親友は結婚をして今では子どもの話に夢中。それに対して大学も1年で中退し、レストランの給仕として働くブリジットは夏のナニー(子守り)の短期仕事を得るのに必死だ。自分では一生懸命生きているつもりだが、ことあるごとに周囲からは歳相応の生活ができていない自分に向けられる同情的な視線が刺さる。そんなうだつのあがらない日々を過ごすブリジットの人生に、ナニー先の6歳の少女フランシス(ラモーナ・エディス・ウィリアムズ)や彼女の両親であるレズビアンカップルとの出会いにより、少しずつ変化の光が差してくる――。



「レディ・バード」っぽいとの話でしたがまさにその通り。最近この手の映画増えてない?
LGBTカップルはさて置き、これでもかという生理に次ぐ生理描写が斬新。ギターの先生は勃起不全?遅漏?その辺はよく分からなかった。トイレットペーパーに包まれた嬰児の様な物体など経口投薬堕胎のシーンはかなり衝撃。ヘテロセックスシーンは幾度もありましたが、レズビアンの性的描写が一切なかったのは片手落ちかと思われますが、ひょっとして忖度?クライマックスに相当するのかな、授乳シーンは色々掘り下げて考えたいですね。あちら方面こちら方面、色々息苦しい世の中。

満足度(5点満点)
☆☆☆



Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)動画 
Edit







  ※ コメント認証制です。URL記述不可。久保田直己さんの名誉を毀損したり誹謗中傷する書き込みは固くお断りします。
※ 全角換算400文字超を入力するとコメント飛びます。要分割投稿。