2022年09月21日

【映画評】秘密の森の、その向こう

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そういやコロナ禍真っ只中で公開された「燃ゆる女の肖像」まだ観ていない。上映終了後WOWOWでも放送されたので録画済ですが、旬を過ぎるとなかなか観ようという気が起きず。

映画『秘密の森の、その向こう』-公式サイト

イントロダクション
(不滅の名作)と絶賛された『燃ゆる女の肖像』監督に再び世界が絶賛!再注目の新作は、娘・母・祖母 三世代をつなぐ癒しの物語。

第72回カンヌ国際映画祭の脚本賞とクィア・パルム賞を始め、各国の映画賞を59受賞し、157ノミネートを果たすという偉業を成し遂げた『燃ゆる女の肖像』。すべてのカットに美が宿る完璧な映像と忘れ得ぬ愛の物語を、世界中の数多くの人々が「生涯の一本」として、感動に震える胸に刻み付けた。その名作を生み出したのが、セリーヌ・シアマ監督。デビュー作の『水の中のつぼみ』でセザール賞新人監督作品賞にノミネートされるなど、本国フランスではその眩いばかりの才能が早くから評価されてきた。そして今や、困難な時代を生きる私たちにエンターテインメントで光をもたらす存在として、深い共感とリスペクトを集めている。
そんなシアマ監督が、真骨頂である女性の深淵を描きつつ、全く新しい扉を開く最新作を完成させた。
それは、8歳の少女を主人公にした<喪失>と<癒し>の物語。ベルリン国際映画祭で上映されるや、「大傑作!」と熱い喝采を浴び、次々と映画祭に招かれるたびに賞のカウントを増やし、英国アカデミー賞にノミネートされ、Rotten TomatoesのTOMATOMETERでは97%(2022.7.14時点)の支持を得る必見の作品が、ついに日本を圧倒する。

ストーリー
最愛の人を失った8歳のネリーは森の中で少女と出会うそれは“8歳のママ”だった
8歳のネリーは両親と共に、森の中にぽつんと佇む祖母の家を訪れる。大好きなおばあちゃんが亡くなったので、母が少女時代を過ごしたこの家を、片付けることになったのだ。だが、何を見ても思い出に胸をしめつけられる母は、何も言わずに一人でどこかへ出て行ってしまう。残されたネリーは、かつて母が遊んだ森を探索するうちに、自分と同じ年の少女と出会う。母の名前「マリオン」を名乗る彼女の家に招かれると、そこは“おばあちゃんの家”だった――。

プロダクションノート
8歳の少女の時空を超えた出会いを通して娘・母・祖母の三世代の喪失を癒し、観る者までも救う物語
ネリーとマリオンには、これが映画初出演となる双子のジョセフィーヌ&ガブリエルのサンス姉妹。一緒にクレープを作ったり、池でボート遊びに興じたりする時の無邪気な笑顔と茶目っ気たっぷりの掛け合いが、たまらなくピュアで愛らしい。一方で、孤独を知る大人びた眼差しと、相手を思いやる慈愛に満ちた表情が、人の孤独は消えることはないが、誰かと共有することができると教えてくれる。子供は分かっていないと思っているのは、私たち大人だけなのだ。ネリーの母親である大人のマリオンを演じるのは、『カミーユ』で中央アフリカ共和国の紛争を取材中に殺害された実在のフォトジャーナリストを演じ、セザール賞有望若手女優賞にノミネートされたニナ・ミュリス。ネリーの祖母には、『サガン −悲しみよ こんにちは−』のマルゴ・アバスカル。いくつになっても正解の分からない人生への問いかけを抱えた祖母と母が、幼い娘とのやり取りから生まれる水面に広がる波紋のような心の動きを静謐に演じた。
スタッフには、『燃ゆる女の肖像』の寓話とリアリズムを融合させた世界観を、シアマ監督と共に作り上げたチームが再集結。音楽はジャン=バプティスト・ドゥ・ロビエ、撮影は同作でセザール賞撮影賞を受賞したクレア・マトン。また、これぞ"暮らしがファッションの国"フランスの見事なセンスと讃えたい少女たちの衣装は、シアマ監督が担当している。
喪失という痛みを抱えた娘・母・祖母の三世代が、時空を超えて出会うことで癒されてゆく。森の小道を抜けて二つの家を行き来する少女たちの小さな世界が、シアマ監督が仕掛けたいくつもの"映画的奇跡"によって壮大な物語へと変わる瞬間を体験することで、観る者も救われる唯一無二の傑作。

世の中の危機が子供たちに降りかかる今こそ必要な物語
セリーヌ・シアマ監督が本作の物語を思いついたのは、前作の『燃ゆる女の肖像』の脚本を執筆していた頃だった。シアマ監督は、「シンプルで分かりやすい設定だからこそ、映画にできるかどうか悩んだ。非常に慎重に作り上げた物語よ」と語る。『燃ゆる女の肖像』が完成し、各国の映画祭に出品され大絶賛を浴びるなか、世界はコロナ禍へと突入していった。そして、フランスのロックダウンが終わった頃、シアマ監督は本作の脚本を本格的に書き始めた。
シノプシスを見直したシアマ監督は、「今こそ、この映画を作る意味がある。早急に進めなければならないと感じた」と振り返る。「近年、子供たちは大きな危機とたくさんの苦難に直面している。彼らは世の中に広がる不満を聞き続けているわ。だから私たち大人は、子供たちを輪に入れ、子供たちに物語を聞かせ、子供たちと協力することが重要だと思った」
シアマ監督は、“ある少女が時空を超えて、子供の頃の母親と出会い友情を育む”というシンプルなアイディアにとことんこだわり、深く掘り下げて熟考した。シアマ監督は、「あらゆる人の身に起きる可能性のある状況にしたかったし、私自身の個人的かつプライベートな解釈も入れ込みたかった。子供時代の親と出会うという設定は、多くの人が自分自身に置き換えて想像することができるし、親子の関係を見直すことにもなる。このアイディアを練り上げるのは、本当に楽しかった。とても感動的で、面白い物語になった。作品からこの熱意が伝わることを願っているわ」と説明する。

迷った時は、「宮崎駿監督ならどうする?」
撮影中に方向性を見失った時、シアマ監督はいつも「宮崎駿監督ならどうする?」と自分自身に問いかけたと打ち明け、「どちらに進むか迷った時、私たちはいつも子供たちが好きだと思う方を選んだ。でも、それは最も過激で詩的な近道を選ぶということだから、簡単なことではなかった。子供たちが映画やドラマを見る時、私たち大人のように文化的背景や歴史的背景にとらわれないわ。今現在の感覚だけで見るから、新しいアイディアや物語に反応するの。スタジオのアニメーション作品は、完全にこのことを理解していると思う」と分析し、スタジオジブリの作品にもインスパイアされたことを語っている。さらに、シアマ監督は、「細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』にも大いにインスパイアされた」と話す。
スタッフは子供の視線に合わせると同時に、子供と大人が同じ経験を共有することを目指した。シアマ監督は、「子供も大人も自分の両親について考えるきっかけになるはずよ。異なる世代の間に新しい流れをもたらし、あらゆる世代に共通の感動を与えることによって、人々を結びつける作品になるように作ったわ。是非、映画館の大画面で、この緻密な物語を体験してもらいたい。劇場を出る時、人々の互いを見る目が変わればいいなと思っているわ」と語る。




1時間12分という尺が絶妙。無駄がないので集中し没頭できました。女の子は髪型が違う時は見分けが付くけど同じ髪型にしたら全くそっくり。後で知りましたが双子ちゃんなら当たり前。

アニメの世界では手垢が付いた路線なれど、フランス田舎で戯れる世界名作劇場から飛び出したような金髪少女と陽も差さない怪しい森のコントラストが非現実的でよい。同じく寓話調と称される「燃ゆる女の肖像」やっぱり気になるな。

満足度(5点満点)
☆☆☆


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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