2022年07月20日

【映画評】アルピニスト

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アークテリクスが個人スポンサーなんだろうか。全身アークテリクスだったね。

https-alpinist-movie-com

イントロダクション
挑戦を続けるすべての人に贈る知られざる究極のクライマーを追ったドキュメンタリー
雄大な自然を背景に体力や精神力の極限に挑む。これまでクライミングを題材にして様々な映画が生まれてきたが、驚くべきドキュメンタリーが登場した。アウトドア・ドキュメンタリー映画のベテラン、ピーター・モーティマー監督が手掛けた『アルピニスト』に登場するのは、目も眩むような断崖絶壁や崩れ落ちそうな氷壁に、命綱もつけずにたった一人で挑むアルピニスト。そのような大迫力の映像に息を呑むが、果たして彼は何者なのか。

映画制作の発端は、モーティマー監督が耳を疑う噂を聞いたことだった、その噂によると、クライマーたちの間では知られている名山に一人で挑んで、次々と記録的な登頂を成功させている若者がいるらしい。彼の名前はマーク・アンドレ・ルクレール。カナダ生まれの23歳の青年だ。偉業を成し遂げながらもその名が知られていないのは、彼がSNSを一切やらないからだった。現在、登山の世界ではSNSで登頂を世界に向けて発信することが主流になっており、スポンサーと契約を結んで派手な宣伝をしてクライミングに挑むアルピニストも多い。しかし、マークは自分を売り込むことには興味がなく、自分の楽しみのためだけに登山をする。モーティマーはカナダに赴いてマークを見つけ出し、そのカリスマ的な人柄に惹かれて彼のドキュメンタリー映画を撮ることにする。そして、完成したのが無名の天才アルピニストの姿を記録した『アルピニスト』だ。

ピーター・モーティマーは、これまで数多くの登山にまつわるドキュメンタリー映画を製作。これまで数々の賞を受賞してきたアウトドア・ドキュメンタリーの第一人者だ、自身も登山経験が豊富でクライミングの魅力や危険性を熟知し、クライミングシーンの映像の素晴らしさは他の追随を許さない。本作でも「クライマーに可能な限り近づき、その心の内まで映像化する」という姿勢を貫いて、マークの驚異的なクライミングを臨場感たっぷりにカメラに捉えている。マークのように命綱をつけず、たった一人で山に登るスタイルは「フリーソロ」と呼ばれているが、それは最も登山の醍醐味を味わえる手法。しかし、フリーソロを安全に行うためには卓越した技術とセンスが必要だ。本作では、世界中のクライマーを驚かせたパタゴニアのトーレ・エガー登頂の映像をはじめ、卓越した技術を駆使して登頂に挑むマークの究極のフリーソロを間近で目撃することができる。

そして、なんといっても興味深いのは、これまで一般の人々の間では知られることがなかった、マーク・アンドレ・ルクレールの魅力溢れるキャラクターだ。子供の頃にADHD(注意欠陥障害)と診断されて社会にうまく馴染めなかったマークは、贈り物の本を通じてクライミングに興味を持ち、自己流で登山をしながらアルピニストとしての隠れた才能を開花。そして、優秀な女性クライマー、ブレット・ハリントンと恋に落ち、テントで暮らしながら登山一筋に打ち込んできた。SNS社会に背を向け、誰からの「いいね」も求めず、より困難な登頂に挑戦し続ける。そんなマークの情熱とカリスマ性を、モーティマーは生き生きと描き出す。さらに、ラインホルド・メスナーや『フリーソロ』のアレックス・オノルドなど、伝説的なクライマーたちが登場して、マークや登山について語る姿も興味深い。

人はなぜ危険が伴うアルピニストに惹かれるのか。クライミングを描いたドキュメンタリーは常にその問題を問いかけてきたが、本作も登山の奥深い魅力を伝えてくれる。マーク・アンドレ・ルクレールという興味深いキャラクター、そして迫力に満ちた映像を通じて、クライミングの興奮、感動、恐ろしさを描き出した本作は、アルピニストのヒューマン・ドキュメンタリーの新たな傑作だ。

ストーリー
命綱無し、たった独り、前人未到の挑戦 −−
誰にも知られることなく、たった一人でクライマーの間で知られている登頂不可能とされていた山を次々と制覇している男がいる。そんな噂を聞きつけたドキュメンタリー映画監督、ピーター・モーティマーは、その謎めいたクライマーに興味を持つ。男の名はマーク・アンドレ・ルクレール。カナダのブリティッシュ・コロンビアで生まれた23歳の青年だ。モーティマーはマークを探し出し、その魅力的な人柄、そして、天才的なクライミング技術に惹かれた。

マークは命綱のロープを使わず、身体ひとつで山に登る。マークは子供の頃、ADHD(注意欠陥障害)と診断され、母親は、将来、息子が仕事につくのは難しいかもしれない、と不安を抱いた。しかし、少年はクライミングに興味を持ち、一人で山に登り、みるみる間に才能を開花させる。彼は近年のクライマーのように登頂に成功したことをSNSで誇らしげに発表したりはしない。携帯すら持っていないのだ。そして、自分の楽しみのためだけに登頂が難しい山に挑み続けた。そんな彼を支えるのは、同じように優れたクライマーでもある恋人のブレット・ハリントン。二人は一緒に世界中を旅してクライミングを楽しんでいた。

モーティマーはマークの映画を撮ることを決意。クライミングに同行して、至近距離からマークの姿を撮影した。それは驚くべき光景で、断崖絶壁を命綱を使わず素手で登っていく見事な動き。そして、クライミングに対する情熱を目の当たりにしたピーターは、撮影が進むなかでマークが何か大きな野心を抱いているのではないか、と思うようになった。そんなある日、マークは突然姿をくらましてしまう。ひとりでクライミングをするのが喜びだったマークは、次第に撮影をプレッシャーに感じるようになっていたのだ。そして、スタッフがようやくマークを見つけ出すと、彼は驚くべき告白をする。それはクライミングの歴史を変える〈事件〉だった。

ご冥福をお祈りしますとしか申し上げようがないのですが、作品としては医学的に脳まで調べた「フリーソロ」と比べるとかなり劣後。BSドキュメンタリーレベルである事は否めず。それがADHDの影響か何なのか存じませんが、敢えて死に急ぐ市井の人を商業作品化していいのか?という疑念もあります。個人的には鑑賞するなら東野探検隊レベルで充分かと。

満足度(5点満点)
☆☆☆


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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