2022年01月24日

【映画評】コーダ あいのうた

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GANTZの全奥浩哉先生が泣いたというご本人ツイートを観たので初日にのこのこ出掛けましたが泣けないよ。「さがす」か「ライダーズ・オブ・ジャスティス」観に行けばよかった。

映画『Coda-コーダ-あいのうた』公式サイト


イントロダクション
聞えない家族の「通訳」係だった少女の知られざる歌声。それは やがて家族の夢となる――
アカデミー賞Rの前哨戦ともいわれるサンダンス映画祭で、史上最多4冠に輝き、世界を沸かせた〈必見の1本〉。その日、この映画が上映されるや、各国のバイヤーが配給権に殺到。サンダンス映画祭史上最高額【約26億円】で落札されたことも大きなニュースになった。
主人公のルビーには、大ヒットTVシリーズ「ロック&キー」で一躍人気のエミリア・ジョーンズ。共演は『シング・ストリート 未来へのうた』の主役でも話題のフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。ルビーの家族を演じるのは、オスカー女優のマーリー・マトリンを始め全員が実際に聞こえない俳優たち。そのキャスティングにこだわったのは、若き実力派監督シアン・ヘダー。
抱き合い支え合っていた家族が、それぞれの夢に向かって歩き始めることで、さらに心の絆を強くする──熱く美しい瞬間を共に生き、あなたの〈大好きな一本〉になる、爽快で胸熱な感動作。

ストーリー
豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。

『エール!』をベースに新たに生み出されたオリジナルのキャラクター
フランス映画『エール!』の映画化権を獲得した、プロデューサーのパトリック・ヴァックスバーガーとフィリップ・ルスレは脚本家を探す中で、シアン・ヘダーと出会う。ヴァックスバーガーは、「彼女は魅力的なヴィジョンを持っていたので、ユニークな手法で物語を描くことが出来るだろうと確信した」と振り返る。
ヘダーはオリジナル作品の前提を残しつつ、自分らしいストーリーを作り出そうと考えた。自身が幼少期を過ごした土地に近い、マサチューセッツ州の漁村に暮らすキャラクターを創り上げたのだ。ヘダーは、「この登場人物たちを考えるにあたっては、ゼロからのスタートだった」と語る。「私にとって重要だったのは、聴覚に障がいのあるキャラクターをしっかりと作り上げること。家族の中で一人だけ聞こえるルビーを際立たせるためだけのキャラクターにしたくなかった。私が興味を持ったのは、この家族の複雑な力関係や、そこで生まれる葛藤、お互いに依存する家族の中での駆け引き、そんな中にも信じられないほどの愛情があるところよ」
また、ヘダーはルビーの経験には非常に共感できるものがあると指摘する。「親と同じ言葉を話せず、親とは違う世界にいるというコミュニケーションの欠如は、すべてのティーンエイジャーにとって共通する経験よ」
さらにヘダーは、アメリカ式手話(ASL)の授業を受講し、CODA(コーダ)と呼ばれる、聴覚に障がいのある親を持つ子供たちへのインタビューを行った。
完成した脚本を読んだワックスバーガーは、「パーソナルでありながら感動的かつ素晴らしい脚本を生み出してくれたので、監督としても適任だと判断した」と語る。ルスレは、「フランスのベリエ家のエッセンスを、アメリカのロッシ家に移しただけでなく、それを真の意味で変化させ、オリジナルの映画を超えて、本作を唯一無二のものにした」と絶賛する。

魅力的な歌声と流暢な手話がマストという困難なキャスティング
最も困難だったのは、ルビーを演じる若い俳優を見つけることだ。物心ついた時から家族に対する責任を感じていたルビー役には、年齢以上の成熟した雰囲気を醸し出すことが求められた。へダーは、「CODAと話してわかったことは、彼らは親に伝達しなければならない状況に追い込まれたことで、あっという間に人一倍多くの大人の事情に身を置いてしまうの」と指摘する。
この役を勝ち取る役者は、ルビーの心情の微妙なニュアンスをすべて演じるだけでなく、手話を流暢に使いこなせる必要があった。さらに、ルビーの歌声が合唱団の先生を感動させるレベルであることを観客に納得させなければならないし、漁師の仕事もできなくてはならない。
英国俳優のエミリア・ジョーンズは、美しく個性的な声を持ち、初めて習うのにもかかわらず、すぐに手話に慣れ親しむなど、まさにルビー役にぴったりの資質を備えていた。出演が決まると、ジョーンズは講師のアンセルモ・デソウザのもとで、ASLとろう文化の勉強に取り組んだ。ジョーンズは、「大変だったけど、私は挑戦するのが大好きなの」と振り返る。

耳の聞こえない人の役は、耳の聞こえない俳優に
フランク、ジャッキー、レオの3人を聴覚に障がいのある俳優が演じることは、ヘダーが当初から主張していたことだ。ヘダーは、「耳の聞こえない人の役があるのに、耳の聞こえない優秀な役者を起用しないというのは考えられなかった」と語る。
ルビーの母親ジャッキー役には、『愛は静けさの中に』でアカデミー賞Rを受賞したマーリー・マトリンが抜擢された。ヘダーにとって彼女は、インスピレーションの貴重な源であると共に、アドバイスをくれる人物となった。
フランクとレオの役をキャスティングするために、ヘダーは聴覚に障がいのある人たちの演劇コミュニティに注目した。フランク役に選ばれたトロイ・コッツァーは、「僕が17歳の時、初めて耳の聞こえない役者が出演した映画を観た。マーリー・マトリン主演の『愛は静けさの中に』で、いつか自分も映画の仕事が出来るんじゃないかと希望を与えてくれた。そのマーリーと夫婦を演じるなんて運命的だね。信じられないくらい光栄だ」と感慨深く語る。
レオ役のダニエル・デュラントは、デフ・ウェスト・シアターでコッツァーと仕事をしたことがあり、マトリンとはTVシリーズで共演していた。デュラントは、「まるで自分の本当の両親のように感じた」と語る。

型を破るアーティストの心から本物だと感じられる名曲の数々
音楽のマリウス・デ・ヴリーズは、「耳が聞こえない人々の物語で音楽を使うということの意味を慎重に考え、静寂が音楽にとってどれだけ重要かに気づいた」と語る。
デ・ヴリーズと音楽プロデューサーのニック・バクスターは、すべての台詞が完全にASLの形で行われるシーンに興味を引かれ、そうしたシーンには音を詰め込みすぎず、ASLが静寂の中で生きるように気を配った。デ・ヴリーズは、「私たちが最大限に注意したのは、音楽で感情を導こうとせず、あくまでも支えるということだ。ごく些細な身振りに大きな意味があるとわかったので、本編の序盤に音楽は全く入れていない。その後、かすかに奏でる深みのある楽曲が流れ、物語が進むにつれて広がりを見せる」と説明する。
音楽は語り口ととても深く絡み合っているので、ルビーというキャラクターの成長に合わせた曲選びが重要だった。バクスターは、「心から本物だと感じられ、型を破るアーティストの曲を見つけることが大切だった。ルビーの旅路の大半は、自分の声を見つけることにまつわるからね」と語る。
その結果、父親がルビーの才能に気づいて心を通わせることになる曲には、タミー・テレルとマーヴィン・ゲイが、1968年にリリースしたソウルの定番「You’re All I Need To Get By」が選ばれた。さらに、ルビーがバークリーでの入試で歌う曲は、フォークのアイコン、ジョニ・ミッチェルの力強いバラード「青春の光と影」が選曲された。ジョーンズは、この曲を歌声とASLの両方において感動を誘う表現力で披露する。彼女は徹底した歌とASLのレッスンを受け、見事にそれを融合させたのだ。ウェイルズは、「彼女はフランス語を話しながら、同時にスペイン語を書くように困難なことを自然に成し遂げた」と称賛する。
コッツァーは、本作が考えるきっかけになることを望むと語る。「この映画を観て、耳の聞こえない人と聞こえる人が一緒になって笑って、同じ感情を経験するのは素晴らしいことだ」
ヘダーが付け加える。「語り役としての私の最初の目標は、皆さんをこの物語に引き込むこと。この体験を持ち帰り、耳の聞こえない人たちが手話を使って会話しているのを見かけたら、もう自分とは無縁だと思わないで」
ルスレが締めくくる。「私たちの望みは、自分とは異なる人たちにも結びつきを感じ、もっと知りたいと好奇心を持ってくれること。それにもちろん、楽しんでくれることも願うよ!」




前提としてオリジナルのフランス映画「エール」はWOWOWでオンエアされたのを録画し積読中。それをわざわざ一足飛びに映画館でハリウッド・リメイク版を観たのですが、終始「オリジナル版はどういう作品なんだろう?」が頭から離れず。本がいいので面白いちゃ面白いのですが、こういうのは万事オリジナルを超える事はないので、個人的にはなんか失敗した気がします。

音楽について、盛り上がるシーン用にチョイスされた「青春の光と影」には少々違和感。クラッシュ「アイ・フォウト・ザ・ロウ」にはガッツポーズ。ティーンエイジの頃よく聴いていました。懐かしいね。ああいう歌詞なんだ。(字幕で翻訳流れました)



三度の飯よりセックス好きな母親役で出演したマーリー・マトリンの往年の主演作「愛は静けさの中に」が未見なのでいい機会だから一度観てみたいです。(本作と同じく聾唖者役)

満足度(5点満点)
☆☆☆




Posted by kingcurtis 固定リンクComments(4)映画 
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コメント
エミリア・ジョーンズはネフリのロック&キーで注目してました。低音が少々不安定だけど、歌が上手でびっくり。
アニャ・テイラー=ジョイのダウンタウンも素晴らしかったし、みんな才能あるね。
Posted by 芸能評論家気取り at 2022年01月24日 18:27
勝手な副題
しかもひらがな
これだけで嫌な予感がする人とは仲良くなれそう
Posted by at 2022年01月25日 10:55
『愛は静けさの中に』の人、がんばっておられるなあ。♪
Posted by すしそば at 2022年01月25日 14:56
「さがす」は自分は合いませんでした。
残念です。
Posted by ななし at 2022年01月25日 16:22
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