2022年01月18日
【映画評】パーフェクト・ケア

イントロダクション
デヴィッド・フィンチャー監督の映画『ゴーン・ガール』(14)で失踪した妻エイミーを怪演し、第87回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされるなど高い評価を獲得した俳優ロザムンド・パイクのあらたなる最高傑作が誕生した‼
“完璧なケア”で裁判所からの信頼も厚い法定後見人のマーラ・グレイソン。だが、その正体は合法的に高齢者の資産を搾り取る悪徳後見人だった。そんなマーラが次の獲物に定めた資産家の老女ジェニファー。身寄りがなく格好の餌食となるはずが、なぜか彼女の背後からロシアン・マフィアが現れて――。
主人公マーラを演じたロザムンド・パイクは本作で第78回ゴールデン・グローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞。監督は『アリス・クリードの失踪』(11)のJ・ブレイクソン。ピーター・ディンクレイジ、エイザ・ゴンザレス、ダイアン・ウィーストら個性的な実力派俳優が脇を固める。
ストーリー
法定後見人のマーラ(ロザムンド・パイク)は、判断力の衰えた高齢者を守り、ケアすることが仕事だ。常にたくさんの顧客を抱え、裁判所からの信頼も厚いマーラだが、実は医師やケアホームと結託し高齢者たちから資産を搾り取る悪徳後見人だった。パートナーのフラン(エイザ・ゴンザレス)とともにすべては順風満帆に思えたが、新たに獲物として狙いを定めた資産家の老女ジェニファー(ダイアン・ウィースト)をめぐり、次々と不穏な出来事が発生し始める。そう、身寄りのないはずのジェニファーの背後にはなぜかロシアン・マフィア(ピーター・ディンクレイジ)の影が……。迫りくる生命の危機、まさに絶体絶命、マーラの運命は果たして――⁉
ストーリー自体は面白いけど真っ正直なので工夫もなく一歩先の展開は正直ほぼ読めるレベルで万事ご都合主義。とはいえロザムンド・パイク以下演者の、半沢直樹張りの顔芸大会が最高!この手の怪作はシリーズ化し駄作になっていく傾向があるけど、男らしい(女らしい)終わり方も気に入った。ま、そうなるだろうとは思っていたけどねー
しかし本当腹立つおばはんだわ(笑)。リメイクを米倉涼子か松嶋菜々子版で観てみたい。勿論貝合わせもね。
満足度(5点満点)
☆☆☆☆