2021年12月13日

【映画評】ラストナイト・イン・ソーホー

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エドガー・ライト5年振りの新作。前評判いいのでハードル上げて鑑賞。

映画『ラストナイト・イン・ソーホー』オフィシャルサイト


イントロダクション
現代と過去、異なる時代の2人の女性。夢と恐怖がシンクロするタイムリープ・サイコ・ホラー!!
『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督待望の新作に出演するのは、『ジョジョ・ラビット』『オールド』などに出演し、活躍目覚ましいトーマシン・マッケンジーと「クイーンズ・ギャンビット」で脚光を浴びたアニャ・テイラー=ジョイ。今、映画界が最も熱視線を送る2大女優の競演から目が離せない!

トーマシンとアニャは、ロンドン・ソーホー地区の異なる時代に存在する二人の若い女性を演じる。彼女たちはある恐ろしい出来事に寄って、それぞれが抱く“夢”と“恐怖”がシンクロしていく。同じ場所で異なる時代を生きる二人が出会ったとき、果たして彼女たちに何が起きるのか−。エドガー・ライト監督が60年代ロンドンのファッション、音楽、そしてホラー映画への愛を込めて贈るタイムリープ・サイコ・ホラーがいよいよ日本公開!!

ストーリー
ファッションデザイナーを夢見るエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は、ロンドンのデザイン学校に入学する。しかし同級生たちとの寮生活に馴染めず、ソーホー地区の片隅で一人暮らしを始めることに。新居のアパートで眠りに着くと、夢の中で60年代のソーホーにいた。そこで歌手を夢見る魅惑的なサンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)に出会うと、身体も感覚も彼女とシンクロしていく。夢の中の体験が現実にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになったエロイーズは、タイムリープを繰り返していく。だがある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。その日を境に現実で謎の亡霊が現れ始め、徐々に精神を蝕まれるエロイーズ。そんな中、サンディを殺した殺人鬼が現代にも生きている可能性に気づき、エロイーズはたった一人で事件の真相を追いかけるのだが……。果たして、殺人鬼は一体誰なのか?そして亡霊の目的とは−!?

ソーホーとは?
イギリス・ロンドンのシティ・オブ・ウェストミンスターに位置する一地区。20世紀に歓楽街として発展し、特に60年代後半はファッション、映画、音楽などのカルチャーがこの街を中心に爆発的に流行。「スウィンギング・ロンドン」と総称される一時代を築いた。

プロダクションノート

ソーホーへようこそ
「『ラストナイト・イン・ソーホー』はロンドンのあの特定の地区と、ザ・ローリング・ストーンズとマーガレット王女が時間を共にした過ぎし時代へのラブレターよ」と脚本家のクリスティ・ウィルソン=ケアンズは言う。「過去へのラブレターだけど、同時に警告でもある。過剰なノスタルジーを抱いて過去を振り返ったり、いかがわしい暗部の上辺を取り繕ったりするな、という」

言い換えると“矛盾だらけの物語”で、それこそがエドガー・ライトが求めたものだ。

「僕はロンドンと60年代が大好きだ」と彼は言う。「でも、ロンドンには愛憎入り交じった感情を抱いている。残酷にも美しくもなる街だ。絶えず変化し続けてもいる。過去数十年を美化するのは簡単なことだ。自分が生まれてなかった時代だとしても、“活気あふれる60年代にタイムトラベルできたら最高だ”と考えても許されるかもしれない。だけど、そこには頭から離れない疑問がある。『でも本当に最高かな?』…特に女性の視点で見るとね。60年代を生きた人と話すと、大興奮しながらワイルドな時代の話をしてくれるんだ。でも、その人たちが語らない何かのかすかな気配をいつも感じる。もし尋ねれば、彼らは『厳しい時代でもあった』と言うだろう。だから、この映画の主眼は、バラ色の光景の裏に何があるか、いつそれが現れるかを問うことなんだ」

ロンドンの中心部にあるソーホーは2世紀もの間、罪悪の中心地で、ストリップ・クラブや売春宿、怪しい人々が裏通りの闇に潜んでいる。それがソーホーのスリルだ。輝かしいショービズ界の中心で、娼婦やペテン師がいて、ありとあらゆる不道徳がはびこる、名の知れた悪の巣窟なのだ。

そうした二つの側面は『ラストナイト・イン・ソーホー』が生まれる きっかけとなった。ソーホーの暗い通りと、活気に満ちた1960年代のロンドンの名残、当時の音楽への長年の愛、そしてうっすらと暗さをまとった当時の映画への執着が組み合わさって、ライトに着想を与えたのだ。ある理想家が夢を追ってソーホーに辿り着き、そこにはひどく陰鬱な何かが待ち受けている、というストーリーだ。

英国を象徴する名優たち
現代パートでは二つの違う世代の俳優が必要だった。学生を演じる新鋭たちと、もっと成熟した役を担う年長の先達たちだ。60年代の英国映画を愛するエドガー・ライトが当時を象徴する俳優たちに出演を求めたのは、ごく当然のことだった。

「あの時代に関わりがある俳優たちに出演してもらいたかったが、役に合った俳優でもあってほしかった」とライトは言う。「テレンス・スタンプが出演した理由は、確か姪御さんたちが『ベイビー・ドライバー』の大ファンだったからだ。でも、彼は60年代に関わりがあるし、僕は彼が参加するというアイデアをとても気に入ったんだ」

60年代を象徴するもう一人の俳優はダイアナ・リグで、彼女は「おしゃれ㊙︎探偵」でピール夫人となり、『女王陛下の007』ではジェームズ・ボンドを結婚する気にさせ、当時の時代精神を体現した。本作ではエロイーズの大家で、ふざけたことを許さないミズ・コリンズを演じる。「役の候補について話している時に、彼女だったら最高だと全員が言ったんだ」とライトは言う。「彼女と会って飲みに行ったんだけど、僕が時間より早く着いたら、彼女はもっと早く来ていた。ヒョウ柄の服と大きなバングルを身につけて、本当におしゃれだったよ。そして脚本に、とてもいい反応を見せてくれた。彼女は実際、『ダークな題材を怖がる人もいるけど私は違うわ』と言ったんだ」

2020年9月にリグは82歳で亡くなり、これが最後の映画出演となった。

ソーホーの街中で
2019年5月の撮影をめどに、ロケーション・マネージャーのカミラ・スティーヴンソンは2018年のクリスマスのすぐ後にロケハンを始めた。通常に比べて、はるかに期間が長い。彼女はウェストミンスター区議会に連絡をつけ、店のオーナーやテナントたちと話し、制作チームと共に、午前5時30分にソーホーでロケハンを行った。

輸送や物資調達などの問題で、本物の“カフェ・ド・パリ”の入り口は撮影できなかったため、代わりにロンドンの主要な通りであるヘイマーケットを占領して、そこにある映画館に店を再現した。『007/サンダーボール作戦』の巨大なポスターが映画館の上に事前に立てられ(数人の観客がチケットを買おうとした)、短い夏の夜の間に、エロイーズが初めて60年代と接触する劇的なシーンを、クルーは見事に撮り終えた。

「あれは手に汗握る時間だったよ」とライトは回想する。「よくある“これ、本当に撮れるの?”って言ってしまうショットだった。あの撮影を乗り切れたのは、カミラと第一助監督のリチャード・グレイスマークのおかげだよ。夏のロンドン中心部で、大勢の60年代のエキストラがいる撮影だ。そして当時の車が走る道を歩いて横断する女優をステディカムで撮った。だが、現代のバスや救急車のために一車線空けておかなきゃならなかったんだ」

ジャックとサンディがデートでソーホーを車で疾走する劇的なシーンを撮る間、道を封鎖できず、通行人の多くはバーから出てきて陽気によろよろと歩いていたのだが、ライトは革新的な方法で対処した。「撮影中に通り過ぎる一般の人々を、どうやって止める? 自分たちのエキストラで歩道を埋めるのさ。消耗戦だよ。自分のテリトリーを確保し続けるしかない」

60年代のサウンド
エドガー・ライトは、専門家のようにサウンドトラックやディープな楽曲をキュレーションすることで有名だ。タイトル自体がデイヴ・ディー・グループの歌からつけられた『ラストナイト・イン・ソーホー』も例外ではない。彼とクリスティ・ウィルソン=ケアンズは脚本を書きながら彼が集めた音楽を聴き、さらに、脚本を出演者たちが読む時に聴くプレイリストを作った。けれど彼は『ラストナイト・イン・ソーホー』が描く二つの時代の背景となり、全くタイプの異なる若い女性二人の物語を結びつける音楽も求めていた。それをかなえるためにライトは、彼の作品の常連で、アカデミー賞を受賞した作曲家スティーヴン・プライスに再び頼ることにした。

プライスは歌の中を縫うように曲を進ませるだけでなく、さらに踏み込んで、物語内の音と思われるものを、時にこっそりと音楽に加えたのだ。

「思いついたのはサンディの声が映画の一部になるというアイデアで、60年代から届く彼女の危険な誘惑の声が聞こえて、アニャは本質的な映画の一部となったんだ。ループするダイアローグは全て、ミキシング・コンソールを“演奏”する、ほぼザ・ビートルズの『レボリューション9』のようなやり方で使われた。すばらしい出来だったよ。主演女優が、その映画の音楽のリード・シンガーでもあるのが僕は嬉しかった。全てが結びついてるんだ」

時代背景は先日観た「ビートルズゲット・バック」のロンドン。映像とシンクロする60年代音楽は半分は分かったけど残りは初めて聴くような感じ。ジョージ・ハリスン「セット・オン・ユー」ってカバーだったんだ。



実は未だに「クイーンズ・ギャンビット」観ていませんで(いつでも観られると思ったら先送り年越し)、最近のシャラマン作品も観ないのでアニャ・テイラー=ジョイの演技初めて観ました。ポートレート見たら安藤玉恵がちょっとキレイになった感じですが、きっちり化粧したら凄い個性派の美人さんですね〜
個人的には最近愛読している「おかえりアリス」ヒロインそっくり。



トーマシン・マッケンジーは「見える子ちゃん」と比べるとブスだけどおっぱい大きいので許した。




てな感じで内容ですが基本は見える子ちゃん。それに北鉄のゆいちゃんと天野春子の怨念漲る「あまちゃん」や「マルホランド・ドライブ」的風味を足しデ・パルマとダリオ・アルジェントを思いっ切りオマージュしたような感じで、どストライク。

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『ミッドサマー』も話題を呼んだヒグチユウコ&大島依提亜による『ラストナイト・イン・ソーホー』コラボレーションポスター完成 - WEEKEND CINEMA

謎の男の正体はすぐ分かったけど、あの結末は全く予想外。よくこんな面白いシナリオ考えるなぁー GCなしと称されるダンスシーンもメイキング見てみたい。
【追記】これでした。


という事で2021年最高のジェットコースタームービーでした。エドガー・ライト監督には是非歌って踊れる版のブライアン・デ・パルマを襲名して頂きたく。

満足度(5点満点)
☆☆☆☆



Posted by kingcurtis 固定リンクComments(2)映画 
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コメント
タイムトラベルものかと思って観たら、オカルトミステリーだったでござる。
でも面白かった。映画らしい映画を観た感じ。満足。
Posted by アベガー at 2021年12月13日 19:33
普通なら鼻につくはずのモデル然とした仕草が魅力になってるのは、独特の顔つきのせいなのかなぁ。
最近の映像を見ると痩せ過ぎじゃないかと心配。頬がコケてる感じ。
Posted by 猫目少女愛好家 at 2021年12月13日 19:51
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