2021年02月12日

【映画評】すばらしき世界

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地球市民映画「プペル」「ヤクザと家族 The Family」は毎朝見て泣いている人が多いと聞き及び、それならと西川美和監督最新作「すばらしき世界」へシフト。毎朝見て泣いている人やエンドロールで立ち上がり拍手する人は皆無だったのでよかったです。

映画『すばらしき世界』オフィシャルサイト|大ヒット上映中

イントロダクション
数々の映画賞に輝く西川美和監督、名優 役所広司と念願のタッグ!実在の男をモデルに「人間」と「社会」の“今”をえぐる問題作
『ゆれる』『ディア・ドクター』などで数多くの映画賞を受賞し、今や日本映画界で最も新作が待ち望まれる監督のひとりとなった西川美和。これまで一貫して自身の原案、オリジナル脚本に基づく作品を発表してきた西川監督が、直木賞作家・佐木隆三のノンフィクション小説「身分帳」に惚れ込み、長編映画としては初の原作ものに挑んだ。小説の時代設定を現代に置き換え、実在の人物をモデルとした主人公・三上の数奇な人生を通して、人間の愛おしさや痛々しさ、社会の光と影をあぶり出す問題作である。
主演を務めるのは本作『すばらしき世界』で今年の第56回シカゴ国際映画祭インターナショナル コンペティション部門にて最優秀演技賞を受賞した当代随一の名優、役所広司。その他、共演に仲野太賀、長澤まさみ、橋爪功、梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、白竜、キムラ緑子、安田成美らが名を連ね、名実ともに豪華なキャスト陣が西川監督のもとに集結した。

下町の片隅で暮らす、短気だがまっすぐで優しい男、三上。しかし彼は、人生の大半を刑務所で過ごした元殺人犯だった。そんな三上に若手カメラマンがすりよるが...。
13年ぶりに出所した三上が見る新たな世界とは―。
私たち観客はテレビマン、津乃田の覗き見るかのような視点によって、主人公 三上の一挙一動を目の当たりにしていく。一度ぶち切れると手がつけられないトラブルメーカーである半面、他人の苦境を見過ごせない真っ直ぐな正義感の持ち主。はたして、私たちの身近にいてもおかしくない三上という男の本当の顔はどれなのか。そして、人間がまっとうに生きるとはどういうことか、社会のルールとは何なのか、私たちが生きる今の時代は“すばらしき世界”なのか。幾多の根源的なテーマを問いかけ、また、社会のレールを外れた三上と接する市井の人々の姿にも目を向けた本作は、決して特殊なケースを扱った作品ではない。殺人という大きな事件に関わらなくとも、日常の小さなきっかけで意図せず社会から排除されてしまうことは、誰の身にも起こりうる。そんな今の社会の問題点を鋭くえぐり、観客それぞれの胸に突きつけてくるのだ。

ストーリー
 冬の旭川刑務所でひとりの受刑者が刑期を終えた。
 刑務官に見送られてバスに乗ったその男、三上正夫(役所広司)は上京し、身元引受人の弁護士、庄司(橋爪功)とその妻、敦子(梶芽衣子)に迎えられる。
 その頃、テレビの制作会社を辞めたばかりで小説家を志す青年、津乃田(仲野太賀)のもとに、やり手のTVプロデューサー、吉澤(長澤まさみ)から仕事の依頼が届いていた。取材対象は三上。吉澤は前科者の三上が心を入れ替えて社会に復帰し、生き別れた母親と涙ながらに再会するというストーリーを思い描き、感動のドキュメンタリー番組に仕立てたいと考えていた。生活が苦しい津乃田はその依頼を請け負う。しかし、この取材には大きな問題があった。
 三上はまぎれもない“元殺人犯”なのだ。津乃田は表紙に“身分帳”と書かれたノートに目を通した。身分帳とは、刑務所の受刑者の経歴を事細かに記した個人台帳のようなもの。三上が自分の身分帳を書き写したそのノートには、彼の生い立ちや犯罪歴などが几帳面な文字でびっしりと綴られていた。人生の大半を刑務所で過ごしてきた三上の壮絶な過去に、津乃田は嫌な寒気を覚えた。
 後日、津乃田は三上のもとへと訪れる。戦々恐々としていた津乃田だったのだが、元殺人犯らしからぬ人懐こい笑みを浮かべる三上に温かく迎え入れられたことに戸惑いながらも、取材依頼を打診する。三上は取材を受ける代わりに、人捜しの番組で消息不明の母親を見つけてもらうことを望んでいた。
 下町のおんぼろアパートの2階角部屋で、今度こそカタギになると胸に誓った三上の新生活がスタートした。ところが職探しはままならず、ケースワーカーの井口(北村有起哉)や津乃田の助言を受けた三上は、運転手になろうと思い立つ。しかし、服役中に失効した免許証をゼロから取り直さなくてはならないと女性警察官からすげなく告げられ、激高して声を荒げてしまう。
 さらにスーパーマーケットへ買い出しに出かけた三上は、店長の松本(六角精児)から万引きの疑いをかけられ、またも怒りの感情を制御できない悪癖が頭をもたげる。ただ、三上の人間味にもほのかに気付いた松本は一転して、車の免許を取れば仕事を紹介すると三上の背中を押す。やる気満々で教習所に通い始める三上だったが、その運転ぶりは指導教官が呆れるほど荒っぽいものだった。
 その夜、津乃田と吉澤が三上を焼き肉屋へ連れ出す。教習所に通い続ける金もないと嘆く三上に、吉澤が番組の意義を説く。「三上さんが壁にぶつかったり、トラップにかかりながらも更生していく姿を全国放送で流したら、視聴者には新鮮な発見や感動があると思うんです。社会のレールから外れた人が、今ほど生きづらい世の中はないから」。その帰り道、衝撃的な事件が起こる・・・。




佐木隆三著書は「復讐するは我にあり」「深川通り魔」程度かなぁ?読んだのは。
長崎出身の役所広司操る博多弁は普通に違和感なし。「バイプレイヤーズ」でも長崎弁だったのでなんか被った。脇を固める六角精児や北村有起哉はいい演技。弱々しい大賀とふてぶてしいマスゴミ役の長澤まさみもよかったよ。

劇中「福博であい橋」が写りまして、映画鑑賞している映画館がその真横なのでちょっと笑った。少年院の場所は那珂川町辺り?バスが南畑ダム行きだったよね。昔の西鉄バス14番は茶山福大病院行きだった筈だけど替わったんだ。エンドロールに出た「浜の町病院」って高血圧の病院?まとめて福岡ロケやったんだろうか?

原作未読なので筋が分からず最後は平穏にこのまま終わってくれと祈っていましたがそういう結末か。なんか幸せな人生を期待したんだけどね。という事で先週観た「花束みたいな恋をした」に続き邦画良作連続鑑賞でとても満足しました。西川美和監督の次回作も期待していますよ。

満足度(5点満点)
☆☆☆☆






Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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