2020年11月09日

【映画評】パピチャ 未来へのランウェイ

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90年代アルジェリアの女性人権問題を題材にした作品。前評判がよかったので楽しみに鑑賞しましたが、あまり大した事はなかった。

映画『パピチャ-未来へのランウェイ』公式サイト

イントロダクション
私たちの命は、私たちのために輝く。カンヌ国際映画祭ある視点部門出品。セザール賞<新人監督賞><有望若手女優賞>2冠!新鋭監督が、自身の経験から生み出した希望の物語。
第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品されるや、性差による抑圧に対する解放の賛辞だとして話題を呼んだ『パピチャ 未来へのランウェイ』。“暗黒の10年”と呼ばれる内戦下のアルジェリアを舞台に、ファッションデザイナーになるという夢に向かって生きる大学生・ネジュマの視点で、当時横行していた弾圧の真実を、劇的かつ瑞々しく描ききった。自身も内紛渦巻く90年代をアルジェリアで過ごし、家族とともにフランスへ逃れた経験を持つ新鋭ムニア・メドゥール監督が本作で鮮烈なデビューを果たした。

監督が自身の姿も投影したという主人公・ネジュマ役を務めたリナ・クードリは、豪華キャスト集結で話題のウェス・アンダーソン監督最新作『The French Dispatch』(20/未)でティモシー・シャラメの相手役を務めるほか、今年のカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション作品『GAGARINE』(20/未)ではヒロインを、さらにファッションブランドDior全面協力のフランス映画『Haute Couture』(20/未)など注目作への出演が続くブレイク必至の新進女優。リナ自身もアルジェリアで生まれ、後にフランスへ移住した経歴を持ち、本作ではその魂の演技で第45回セザール賞有望若手女優賞を受賞している。その他、親友のワシラ役に抜擢されたヨーロッパで人気のインフルエンサーのシリン・ブティラなど、フレッシュな顔ぶれの少女たちがスクリーンで躍動する。

本国アルジェリアでは当局により上映中止に。制作陣の訴えによりアカデミー賞国際長編映画賞アルジェリア代表として認められた問題作。
本作はアルジェリア国内で全編撮影が行われ、アルジェリア映画として国内でのプレミア上映が2019年9月に予定されていたが、突如当局により上映中止が発表された。当初公式発表では内部事情によるものとされ、対象となっていた米アカデミー賞国際長編映画賞のエントリー条件を満たさないとして選出が危ぶまれる事態に陥った。しかし制作陣は政府からの検閲による圧力だと訴え、最終的には特例措置として代表と認められるに至った。

抑圧を求める権威主義的な社会の風向きにも、媚びず、流されず、輝きを放つ少女たち。暴力や死の匂いに屈することなく立ち向かう彼女たちへの称賛の声は、いまも世界中から鳴り止まない。

日本が121位となり話題となった世界経済フォーラム発表のジェンダーギャップ指数では、アルジェリアは153カ国中の132位*。フランス植民地からの独立後、イスラーム主義の台頭を経て社会構造に組み込まれた弾圧はいまだ存在しているのか、本作の本国公開も未だ見込みは立っていない。真の自由を求め、「自分らしく」を掴み取るため立ち向かう少女たちの闘いは、いま、この瞬間もまだ続いている。
*出典:世界経済フォーラム Global Center Gap Report 2020

ストーリー
1990年代、アルジェリア。ファッションデザインに夢中な大学生のネジュマはナイトクラブで自作のドレスを販売している。夢は、世界中の女性の服を作るデザイナーになること。だが武装した過激派のイスラム主義勢力の台頭によりテロが頻発する首都アルジェでは、ヒジャブの着用を強制するポスターがいたるところに貼られるように。従うことを拒むネジュマはある悲劇的な出来事をきっかけに、自分たちの自由と未来のため、命がけでファッションショーを行うことを決意する―。




色々制約はあるのでしょうが、この手の(イスラム社会の女性蔑視)映画は複数観たけど本作から伝わる閉塞感、迫害感は薄い。主人公の行動パターンも悪い意味で漫画的。クライマックスシーンもなんかよく分からんかったよ。

満足度(5点満点)
☆☆



Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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