2020年10月13日

【映画評】ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ

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A24+プランBということで鑑賞。
偶然ですがA24作品は先週に続き2週連続鑑賞となりました。映画館は違うけどね。

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ

イントロダクション
A24×プランB、アカデミー賞作品賞受賞『ムーンライト』以来のタッグ!
いま、世界の映画シーンでその動向が最も注目されている映画会社が、A24とプランBだ。ともに芸術性と商業性を兼ね備えた、賞レースをにぎわす上質なヒット作を多数輩出している映画会社である。この二つの会社が、アカデミー賞作品賞に輝いた『ムーンライト』以来となるタッグを組んだのが『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』だ。新鋭監督ジョー・タルボットは、2019年サンダンス映画祭で上映された本作で、監督賞と審査員特別賞をW受賞し、華々しい長編映画デビューを果たした。

多くの財産をもたなくても、心の中に大切な居場所とかけがえのない友がいる。
それだけで、人生はそう悪くないはずだ――。
幼なじみでもあるタルボットと主演のジミー・フェイルズは、友情、家族、そして目まぐるしく変わっていくサンフランシスコという街への愛情を丹念に描くことに成功した。この映画は、自らが存在するコミュニティの大切さ、そして本来の自分になるために自問する一人の男の姿を描いた秀逸なパーソナル・ストーリーだ。主人公ジミーは、自分たちを取り残したまま経済発展や都市開発によって急速に変わっていく街で、親友のモントとともに心の置きどころを探し求めている。家族と再び繋がりをもち、理想とするコミュニティを復活させようともがく彼の望みは、いま自分が置かれている現実を見えなくさせてもいるが、こんな思いを抱くことはないだろうか? この映画で描かれている街は世界のどこか、そしてジミーの姿は、世界のどこかにいる誰かかもしれない。
多くの財産をもたなくても、かけがえのない友がいて、心の中には小さいけれど守りたい大切なものをもっている。それだけで、人生はそう悪くないはずだ──。そんなジミーの生き方が、今の時代を生きる私たちに温かい抱擁のような余韻を残す、忘れがたい物語。“街と人をめぐる新たな傑作”が誕生した。

ベイエリアの街と人をめぐる傑作の誕生を支えたスタッフたち
海を臨むドラマチックな景観をもつサンフランシスコは、多くの映画やTVドラマの舞台になってきた。この街の魅力を最大限に伝えることがスタッフのミッションだった。初の長編映画となった本作のオリジナルスコアで絶賛を浴びたエミール・モセリは、サンフランシスコにゆかりのあるジェファーソン・エアプレインやジョニ・ミッチェルなどの楽曲でこの街の気分を盛り上げる。サンフランシスコという街の歴史を代弁するかのように優雅に佇むヴィクトリアン・ハウスをはじめとするドラマのもうひとつの主役、家の内装には、プロダクション・デザインのジョナ・トゥシェットのセンスが光る。そして、ベイエリアの街と主人公たちの住まいなど光と影を見事に映し出したカメラの素晴らしさ、スローモーションを多用したハイセンスな映像。この映画に集結した才能が、サンダンスの審査員特別賞を導いた。

ストーリー
変わっていく街・サンフランシスコで、ジミーが変わらずに心に持ち続ける大切なもの。
それは、家族との記憶が宿るたったひとつの居場所と、たったひとりの親友。
サンフランシスコで生まれ育ったジミー(ジミー・フェイルズ)は、祖父が建て、かつて家族と暮らした思い出の宿るヴィクトリアン様式の美しい家を愛していた。変わりゆく街の中にあって、地区の景観とともに観光名所になっていたその家は、ある日現在の家主が手放すことになり売りに出される。
再びこの家を手に入れたいと願い奔走するジミーは、叔母に預けていた家具を取り戻し、いまはあまり良い関係にあるとは言えない父を訪ねて思いを語る。
そんなジミーの切実な思いを、友人モント(ジョナサン・メジャース)は、いつも静かに支えていた。
いまや都市開発・産業発展によって、“最もお金のかかる街”となったサンフランシスコで、彼は失くしたものを、自分の心の在りどころであるこの家を取り戻すことができるのだろうか。

プロダクションノート
その家を見つけるまで
フェイルズが実際に育った家は何年も前に修復され、この映画には使えない間取りになっていた。スタッフは、サンフランシスコのあらゆる地区を調べ回り、さらには湾も渡り、完璧なヴィクトリアン・ハウスを探し歩いた。サンフランシスコは、ヴィクトリアン・ハウスだらけの街でありながら、物語に沿うような家、長い歳月に変わることない個性を持った家を探すのは困難を極めた。苦労の末、タルボットの家のすぐそばの固い岩盤の上にあり、一部が1906年の地震でも破壊を免れていた家を見つけた。「期待はせずに、僕らはそのドアを叩いた。すると優しい顔の老人が外に出てきて、僕らが彼の家を主役に映画を作りたいと話したら、手招きして中に入れてくれたんだ」とタルボットは述懐する。「中に入るとすぐに、神聖な感じがして、外の世界のことを完全に忘れてしまう。まるで違う時代にいるように感じるんだ、通りの音も聞こえない」。80代のこの家の所有者は、フェイルズの話にも劣らないほどのサンフランシスコの家にまつわる物語を披露してくれ、支援者の一人となった。彼はビート・ジェネレーションの時代から、60年この広大な家に住んでいた。魔女の帽子のような屋根も一つ一つ復元し、数十年かけて元の輝かしい家に戻したのだ。この家は、“らしさ”からすると、内装、外装、全てが完璧だった。映画のクルーに数週間住宅を占領させてくれた上に、地元でもよく知られた存在の彼の家を使用するに当たって、高額の支払いを予想していたプロデューサーに彼が請求したのは、わずかな手当だけだった。「彼は僕らの物語に強い親近感を感じたんだ。ジミーとジミーの過去に興味を抱いていたし、家に自身のライフワークを詰め込んでいた。彼は最後の偉大なサンフランシスコ人の一人であり、本当の英雄さ」




面白かったけどこのキービジュアルじゃ日本の興行大変でしょ。場内ガラガラだったよ。20時過ぎ開演のメイキングオブモータウンの方が遥かに多かった。

何度も語られた日系人の件ですが、19世紀末に相次ぎ竣工したフィルモア地区のヴィクトリアン・ハウスに明治以降、日系移民が居住し、対戦勃発に伴い強制収容所に隔離、替わって黒人が入居したという流れでいいのかな?

観光客目線でないありのままの汚いサンフランシスコを含め、映画自体はA24っぽい絵葉書みたいに印象的なショットが続きます。スケボーでコケるショットはスタントマンだと思うけど痛そう。劇中挿入歌マイケルマーシャルの「花のサンフランシスコ」はよかった。

ということでBLMとか関係なく、なかなか味わい深い良作。







満足度(5点満点)
☆☆☆☆


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(1)映画 
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コメント
70年代末に初めて訪れたときは、夜、マーケットストリートを歩くとあちこちで黒人がたむろしてて、怖かった思い出あり。通りから南側にいっちゃだめとか言われたような。


Posted by 老害 at 2020年10月13日 12:57
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