2020年06月19日
【映画評】ハニーランド 永遠の谷
mixiチェックイントロダクション
ドキュメンタリー映画がアカデミー賞史上初の快挙
ギリシャの北に位置する北マケドニアで作られた本ドキュメンタリーは、本年度アカデミー賞において、ドキュメンタリー映画賞部門だけでなく、国際映画賞(旧・外国語映画賞)部門にも『パラサイト 半地下の家族』などと並びノミネートされるというアカデミー賞史上初めての快挙をなしとげた。
半分はわたしに、半分はあなたに
主人公は、首都スコピエから20キロほど離れた、電気も水道もない故郷の谷で、寝たきりの盲目の老母と暮らすヨーロッパ最後の自然養蜂家の女性。「半分はわたしに、半分はあなたに」それが持続可能な生活と自然を守るための信条。しかし、彼女の平和な生活は、エンジン音とともに7人の子供と牛たちを引き連れてきた一家の襲来で激変する…。
3年と400時間
3年の歳月と400時間以上にわたる、対象との親密な関係の中で撮影された物語は、驚くほどユーモアに富み、人間と自然との繊細で絶妙なバランス、急速に姿を消しつつある生き方を、厳しくそして優しく描き出す。そしてそれは、ある素晴らしい女性の回復力についての忘れえぬ崇高な証となった。
広義でいう「相隣関係問題」なのですがトルコ人家族がエイリアン過ぎてドン引き。例えたら東名あおり運転の宮崎文夫みたいな感じ。もちろんそれはフジテレビ「テラスハウス」並の切り取り編集による登場人物への憎悪惹起演出であることに間違いなく、その辺を理解した上で人の不幸は蜜の味と楽しむべき「(フェイク or モンド)ドキュメンタリー」の一種なのかなぁ。とぼんやり思いました。バイヤーが登場してトルコ人とやり取り開始〜養蜂倒木を伐採するシーン辺りなんか特に「やらせ臭い」。お母さんが亡くなるシーンについても著名なピュリッツァー受賞「ハゲワシと少女」みたいな。
そういう意味では見たままを万事鵜呑みにしない「試される僕たちのリテラシー」みたいな作品なのかもしれないね。あるいは小泉今日子や柴咲コウ的人格形成をセルフ判定する「無能リベラル特性リトマス試験紙」
満足度(5点満点)
☆☆☆