2020年05月15日
【映画評】白い暴動
mixiチェックイントロダクション
経済破綻状態にあった1970年代のイギリス。市民が抱いていた不安と不満は、第二次世界大戦後に増加した移民たちへ転嫁されていった。街は暴力であふれかえり、黒人やアジア人が襲われた。そのなかで、レッド・ソーンダズを中心に数人の仲間たちで発足された“ロック・アゲインスト・レイシズム” 略称RARは、人種や生まれによる差別の撤廃を主張し、雑誌を自費出版して抗議活動を始める。RARの発信するメッセージはやがてザ・クラッシュをはじめ、トム・ロビンソン、スティール・パルス等の音楽と結びつき、支持されていく。
1978年4月30日、RARが決行した約10万人による大規模なデモ行進と、その終着地での音楽フェスは市民が一つになった瞬間であり、観る者の心を揺さぶる。監督はBBCでドキュメンタリー番組を手掛けてきたルビカ・シャー。彼女自身もアジア系移民の家族に生まれ、両親が直面した人種差別について聞き興味を抱いた事で製作を決意。わずかな若者たちから始まり、時代を動かす程の運動へと拡がった若者たちの闘いに、当時の貴重なアーカイブと本人たちへのインタビュー、彼らに賛同したアーティストたちの圧巻のパフォーマンスで迫る。
クラッシュのドキュメンタリー映画かと思いきや「ロック・アゲインスト・レイシズム」の歴史に沿ったドキュメンタリーでした。デヴィッド・ボウイやエリック・クラプトンのレイシズム発言掘り起こしにニヤニヤした。セレクターのポーリーン・ブラックが見事なオバちゃんと化して印象的。トロンボーン奏者のリコ・ロドリゲスとか、ツートーンレーベル(まさにダブルミーニングなレーベル名)がRAR運動からの流れだったのかもね。映画内での描写はなかったけど。
当時、音楽的クオリティの酷さからピストルズは横目で眺める程度でしたが、クラッシュはよく聴きましたね。「ロンドン・コーリング」辺りからつまんなくなって離れたけど。今でもアイコンとなっているクラッシュの旭日旗ハチマキ姿が21世紀の韓国ではヘイトレイシズムの象徴と化しているのが非常に面白い。日帝打倒と真の祖国開放を願うリベラル韓国人は当人たちに旭日旗ハチマキの真意を聞いてきてよ。
ということで、映画作品として捉えると編集がダルくて眠い。期待していたクラッシュの演奏シーンもほんの僅か。
満足度(5点満点)
☆☆
コメント
クラッシュは好きじゃないなぁ、ファンに痛いのも多いし
特に独善的なしばき隊予備軍みたいなのが多そう
伝記物は好きだから、クラッシュ好きじゃなくてもこれは観ようかと思ってたけど、クバイオグラフィじゃないなら、いいや
薬漬けの後遺症? or キャラ付けのボウイのナチ擁護はともかく、クラプトンのは支持するわ
特に独善的なしばき隊予備軍みたいなのが多そう
伝記物は好きだから、クラッシュ好きじゃなくてもこれは観ようかと思ってたけど、クバイオグラフィじゃないなら、いいや
薬漬けの後遺症? or キャラ付けのボウイのナチ擁護はともかく、クラプトンのは支持するわ
Posted by 名無し at 2020年05月17日 02:11