2019年10月23日
【映画評】メランコリック

イントロダクション
長編第一作目となる新人監督が、いきなり東京国際映画祭で監督賞を受賞!
更に昨年『カメラを止めるな!』が受賞し話題となったウディネファーイースト映画祭で新人監督作品賞受賞の連続快挙!
ひょんなことから人生が大きく動き出してしまう登場人物たちの人間模様を、ドラマ、サスペンス、コメディ、ホラー、恋愛など様々なジャンルを盛り込みながら、一級の青春エンターテイメント作品に仕立て上げたその手腕が絶賛され、第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門では監督賞、ヨーロッパ最大のアジア映画祭・第21回ウディネファーイースト映画祭で新人監督作品賞が贈られた。受賞の話題と共に、映画の変幻自在なストーリー展開に心を揺さぶられた観客からは多くの反響が寄せられた。
変幻自在な展開とサプライズ満載のストーリー。日々を憂鬱と感じるすべての人に送る、巻き込まれ型サスペンス・コメディの誕生
本作は主人公・和彦を演じた俳優の皆川暢二の呼びかけにより、アメリカで映画制作を学んだあとIT業界でサラリーマンをしていた田中征爾と、俳優の傍らタクティカル・アーツ・ディレクターとしても活躍する磯崎義知という同い年3人で立ち上げた映画製作ユニットOne Goose( ワングース )による映画製作第一弾作品である。彗星のごとく現れた才能が日本映画界に新たな旋風を巻き起こす。
ストーリー
バイトを始めた銭湯は、深夜に風呂場で人を殺していた――!?
名門大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた主人公・和彦。ある夜たまたま訪れた銭湯で高校の同級生・百合と出会ったのをきっかけに、その銭湯で働くこととなる。そして和彦は、その銭湯が閉店後の深夜、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本は殺し屋であることが明らかになり…。
主演の皆川暢二さん、実物は色男なのにいい感じでオタク演じていますね。「エイスグレード」の小太りお嬢さんや「ジョーカー」ホアキン・フェニックスと同じく演技は容姿から。
前半は正直眠かったですが金髪が活躍し始めた頃より俄然面白くなり、そのまま最後まで一気に楽しめました。インディーズ映画なので「冷たい熱帯魚」風にもうちょっとはっちゃけてもよかったんじゃない?とは思いましたが、とにかく脚本が面白い。とはいえ「カメラを止めるな」監督さん新作酷評見るにつけ(カメ止めと違い奇を衒ってないから大丈夫だとは思いますけど)、映画産業に限らずこの面白さを持続するのは非常に大変。
そういや起承転結の「結」部分がいかにも観客のご想像でって感じでしたが、あそこ(事業承継問題)もひと展開あったのに割愛したのは勿体ないような。尺の関係?
今年上映された似たような邦画クライム作品で相対評価すると「タロウのバカ」より面白い。「ザ・ファブル」に等しく、「アンダー・ユア・ベッド」には届かずみたいな感じ。
ということで写真はキャナルの駐車場に止めてあったトゥクトゥク。これ乗って東京から福岡まで移動したんだって。お疲れ様。


満足度(5点満点)
☆☆☆