2017年09月26日

【映画評】歓びのトスカーナ

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原題「狂人の歓び(La pazza gioia)※英題(Like Crazy)」
公営精神病院から脱走した二人の女性を描くロードムービー。イタリア映画。

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イントロダクション
『人間の値打ち』で絶賛されたイタリアの名匠、パオロ・ヴィルズィが紡いだ、幸せ探しの旅

男女の愛憎と欲望が渦巻く人間模様を、緻密な構成で紡ぎ上げた『人間の値打ち』で絶賛を博したイタリアの名匠パオロ・ヴィルズィ監督の最新作『歓びのトスカーナ』。人間ドラマ、コメディ、ロマンス、サスペンスといった多彩なフィルモグラフィーを築き上げてきたヴィルズィ監督が、本作でその鋭くも優しい眼差しを向けるのは、ふとしたことで人生を踏み外し、社会のアウトサイダーになってしまった女性たちである。極度の虚言癖があり、嵐のごとき“ハイ”テンションで周りの人々を引っかき回すベアトリーチェと、過去のトラウマを引きずり、つねに何かに脅えているような“ロー”テンションで自らの殻に閉じこもるドナテッラ。 周囲から要注意人物と見なされ、管理上のルールでがんじがらめになっていたふたりが“ほんの少しの幸せ”を探す冒険に身を投じ、時に激しくいがみ合いながらもかけがえのない絆を育んでいく姿は、多くの観客の共感を誘うに違いない。

人生は悲しくて、でも愛おしい。最高の友情で結ばれていく女性たちの人生讃歌!
まばゆい陽光が降り注ぐトスカーナ地方の美しい自然と街並みをバックに、自由を追い求めるヒロインたちからあふれ出る、人生の切なさや愛おしさをいきいきと描出。予定調和的なお涙ちょうだいのドラマに仕立てるのを避けるべく、生きることの喜びも悲しみも、そして耐え難いほどの痛みもまっすぐに見すえつつ、破天荒なユーモアやサプライズを随所に織り交ぜたヴィルズィ監督のバイタリティあふれる語り口が冴え渡る本作。見事、イタリア・アカデミー賞で作品賞、主演女優賞含む5冠に輝いた珠玉の人生賛歌である。

ストーリー
イタリア・トスカーナ州の緑豊かな丘の上にある診療施設、ヴィラ・ビオンディ。ここでは心にさまざまな問題を抱えた女性たちが、広大な庭でくつろいだり、農作業にいそしんだりしながら、社会に復帰するための治療を受けている。大声を張り上げて意気揚々と闊歩する“自称・伯爵夫人”のベアトリーチェは、この施設の女王様のような存在だ。ある日、ベアトリーチェの目に留まったのは、やせ細った体のあちこちにタトゥーが刻まれた、若く美しい新参者のドナテッラ。ルームメイトになったふたりは施設をひょっこりと抜け出し、行き当たりばったりの逃避行のなかで徐々に絆を深めていく。やがて心に傷を負ったドナテッラの脳裏にある痛切な記憶が甦り、ベアトリーチェは病院に引き戻された彼女を救い出そうとするのだが……。




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イタリア版「テルマ&ルイーズ」なのかはさて置き、話が面白い上に演技も凄い。とくにテデスキさん。ヴィルズィ監督の前作「【映画評】人間の値打ち」では旦那の目を盗み間男を自宅に招き入れ山尾志桜里していた最中に息子から目撃されるという実にエロけしからん役でしたが、今度の役も酷い。傘とかショールとか日本テイストなの?

ストーリーの答え合わせですが、「親子心中」の方は丁寧な説明でよく理解できましたが、テデスキさんって、不動産詐欺師に遭って、莫大な借金背負って、親や夫に迷惑掛けて、気違いになって、刃傷沙汰になって、離縁されたでOK?更に投資を実行してもらうため詐欺師へ相変わらず追加投資でお金をやっていると。または惚れている?その辺の流れがよく分からんかった。

ヴィルズィ作品って、本作と前作以外は日本未公開だそうですが、これだけ立て続けに面白いってことは、他の作品もかなり面白いのでは?機会があれば是非観てみたい。

尚、エンドロールで「イタリアの精神病院は2015年廃止された」と流れます。(本作舞台は2014年現在)

満足度(5点満点)
☆☆☆☆


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)映画 
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