2017年09月21日
【映画評】エイリアン:コヴェナント
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元祖エイリアンのリドリー・スコットが満を持してお届けするシリーズ最新作でありますが、宇宙船コヴェナント号の乗務員織田裕二が「レインボーブリッジ封鎖できませぇーん」ってへたり込む「踊る大捜査線・エイリアン版」みたいな感じ。こんな脚本よく通ったわ。
イントロダクション
宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない−。1979年、この印象的なキャッチコピーに誘われて映画館に足を運んだ観客は、誰もがスクリーンに映し出される信じがたい光景に息をのみ、身震いが止まらないほどの圧倒的なスリルを体感した。人類が宇宙の彼方で遭遇した未知の完全なる生命体は、それほどまでにショッキングで、人智を超えた神秘性すら漂わせていたのだ。やがてその歴史的な傑作『エイリアン』はシリーズ化され、ジェームズ・キャメロンやデヴィッド・フィンチャーといったハリウッドを牽引するヒットメーカーを輩出し、今なお世界中のファンを魅了し続けている。
このメガヒット・シリーズの創造主である巨匠リドリー・スコットが直々にメガホンを執った待望の最新作『エイリアン:コヴェナント』は、これまで謎のベールに覆われてきた“エイリアン誕生の秘密”を解き明かす物語だ。その背景となるのは、第1作『エイリアン』の20年前にあたる時代。人類の植民地となる惑星オリガエ6への移住計画のために、2000人の男女を乗せて地球を旅立った移住船コヴェナント号が、航海中に宇宙空間で大事故に見舞われる。修復作業中に奇妙な電波を受信したクルーは、発信元の惑星を調査することに。やがて事故で夫を亡くした女性乗組員ダニエルズやアンドロイドのウォルターらが降り立ったその惑星は、自然環境が地球と極めて似通っていた。しかし美しい“宇宙の楽園”のように思われた未知の惑星には、あの凶暴な生命体エイリアンをめぐる恐るべき秘密が隠されていた……。
人類の希望を背負って宇宙への航海に出たコヴェナント号の乗組員たちが、ミステリアスな惑星を調査中に遭遇するのは、クルーの身体に寄生して産み出されるエイリアンの想像を絶する悪夢。シリーズの原点に回帰し、極限の緊張感とバイオレントなショック描写の演出に腕をふるったリドリー・スコット監督は、息もつかせぬストーリー展開の果てに「誰がエイリアンを創造したのか?」という大いなる疑問の答えを提示していく。さらに本作には、スコット監督が豊かなイマジネーションを膨らませて創出した新種のエイリアン“ネオモーフ”が初登場。観る者はその衝撃的なまでにおぞましい風貌、あまりにも獰猛な習性に背筋が凍りつくに違いない。
また、あのオリジナル版『エイリアン』でシガーニー・ウィーヴァーが演じた航海士エレン・リプリーのDNAを受け継いだかのような主人公ダニエルズの過酷な運命からも目が離せない。『インヒアレント・ヴァイス』『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で重要な役どころを演じ、ハリウッドで今最も注目を集めている女優のひとり、キャサリン・ウォーターストンが、愛する者を失った悲しみを乗り越えてエイリアンとの絶望的な闘いに身を投じていくヒロインを熱演する。そして『プロメテウス』『悪の法則』に続き、スコット監督との3度目のコラボレーションとなるマイケル・ファスベンダーが、最新型のウォルターと旧世代のデヴィッドという2体のアンドロイドを演じているのも大きな見どころ。感情や創造性のレベルが異なるアンドロイド同士の葛藤を描いたエピソードからは、このシリーズに神話的なスケール感と深みを与えようとしたスコット監督の並々ならぬ野心がうかがえる。
ストーリー
宇宙移住計画を実行するために地球を旅立ったコヴェナント号は、コールドスリープ中の男女2000人を乗せ、植民地となる惑星を目指していた。船を管理するのは、最新型アンドロイドのウォルターだ。ところがアクシデントが発生し、数十人が命を落としてしまう。
乗組員が修復作業を行うなか、謎の電波を受信したコヴェナント号は、航路を変更し電波発信元の惑星に向かう。小型船でダニエルズ、ウォルターを加えた調査隊が降り立ち探索してみると、その惑星は目的地よりもはるかに地球の環境に似ていた。
やがて調査隊の一人が体調の異変を訴え、小型船の医療スペースに運び込まれる。激しく身をよじらせる隊員の背中からエイリアンの幼体が出現。乗組員たちが銃器で応戦したため船は大破してしまう。
もはや絶体絶命の調査隊の前に現れたのは、ウォルターの前世代のアンドロイド、デヴィッドだった。彼は救世主か、それとも敵なのか。デヴィッドと行動を共にすることになったダニエルズはこの惑星に隠された恐るべき秘密を知るのだった…。
なにがつまんないって、ハラハラ・ドキドキしないし、怖くないし、ミステリアスさもないし、ギーガー色もなし。展開も最初から最後までマンネリ。エンディングも陳腐。鼻とか耳から入ってくる粉って、もうちょっと真剣に考えたらとか思った。「カントリーロード」でまんまと釣られ、「ゴキブリ駆除の火が原因で自宅全焼」な乗務員は全員ポンコツ渾身のギャグ。ヒロインも芋っぽくて魅力ないわ。
リドリー・スコットは性懲りもなく「【映画評】プロメテウス」と「コヴェナント」の間を描く次回作「アウェイクニング」を準備しているそうですが、なんで時系列順にやらない?
ま、プロメテウスも正直面白なかったですし、これら三部作で一番面白いのはノオミ・ラパスvsマイケル・ファスベンダーがエンジニアさんの頭上で丁々発止するであろう「アウェイクニング」なんでしょうけど(本作もアウェイクニング予告編みたいな側面ありましたが)、ここまでつまんないと最早、どうでもいいというのが正直な感想。
それこそ、クリストファー・ノーランに脚本・監督させてIMAXフォーマット化した方がよかったのでは?アナログタッチでリアリティ溢れる不気味な作風になっていたかも。
満足度(5点満点)
☆☆
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コメント
前作の内容を覚えてないといまいち楽しめないのと(俺の記憶力が悪いせいだけど)、ベタなエンディングにはガッカリでした。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年09月21日 14:21
終盤ラストは展開が読めましたね。
そこが逆にハラハラするかもしれませんが。
ダニエル・エスピノーサ 監督の「ライフ」の方が「エイリアン」ぽいかもしれませんね。7月に見ました。おもしろかったです。
そこが逆にハラハラするかもしれませんが。
ダニエル・エスピノーサ 監督の「ライフ」の方が「エイリアン」ぽいかもしれませんね。7月に見ました。おもしろかったです。
Posted by worldwalker's weblog(・∀・)! at 2017年09月21日 21:17
ハリウッド製大作なんてこんな雑な脚本しか無い
大体いくら大気の組成が地球と似てるからって
ヘルメットもマスクも無しにいきなり船外活動するかっての
一事が万事こんな調子だから別な意味で怖い映画だわ
大体いくら大気の組成が地球と似てるからって
ヘルメットもマスクも無しにいきなり船外活動するかっての
一事が万事こんな調子だから別な意味で怖い映画だわ
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2017年09月22日 18:50