2016年06月27日
【映画評】二重生活

イントロダクション
原作はフランスの女性アーティスト、ソフィ・カルの「本当の話」から着想を得た直木賞作家・小池真理子が執筆した長編小説「二重生活」。この原作を、NHK「ラジオ」(文化庁芸術祭大賞受賞ほか多数受賞)など多くのドラマを手掛けた気鋭の映像作家・岸善幸が大胆に脚色、映画化に挑んだ。ヒロインを演じるのは、本作が単独初主演となる門脇麦、尾行される男に長谷川博己、恋人役に菅田将暉、指導教授役にリリー・フランキーと、多彩なキャストが岸のメガホンのもと総結集した。
リアルなカメラワークが伝える尾行による高揚感と胸騒ぎ、そして、その果てに浮かび上がるそれぞれの二重生活の向こう側にある孤独に、気づけば日常と内面までも侵食されてゆく――これは、ひとりの女性の心の成長物語。これまでの日本映画にはない、全く新しい心理エンターテインメントの誕生である。
ストーリー
大学院で哲学を学ぶ平凡な学生、珠。同棲しているゲームデザイナーの恋人、卓也との日々は、穏やかなものだった。ところがそんな毎日は、 担当教授から修士論文の題材に“哲学的尾行”の実践を持ちかけられたことで一変する。 それは、無作為に選んだ対象を追ういわば“理由なき尾行”。 半信半疑ではじめた、隣人、石坂への尾行だったが、彼の秘密が明らかになっていくにつれ、珠は異常なほどの胸の高鳴りを感じ、やがてその禁断の行為にのめりこんでいく―。

正直、真後ろで尾行されても全く気付かない自信満々ですが、後ろめたいことやっていたらなんか周りの目が気になるんでしょうか?原作は主人公と石坂、主人公と父の部下との不倫、彼氏の不倫疑惑という糸が織りあっていく展開なんですが、不倫はモノローグのみ、菅田将暉絡みのストーリーはばっさり割愛されモブ化、入れ替わりでリリー・フランキーのサイドストーリーがガシャガシャ割り込み終盤のグダグダ感否めず。原作離れ群像劇狙うならもっと展開吟味しないと。あとは真っ昼間のビルの谷間でセックスとか100%あり得ないですわ。せめて車か便所でしょ。
掴みは面白かったけど終盤がテレビドラマ並みにこじんまりして残念でした。門脇麦が可愛いので許した系。
主人公軸に展開すればよかったのに勿体ない。あれやこれや欲張りすぎ。
満足度(5点満点)
☆☆
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コメント
おっさんは長澤まさみちゃんに手ぇだすんじゃねーよ!
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年06月27日 13:10