2016年03月31日

【映画評】人生は小説よりも奇なり

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vocation (ドラコミックス)
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LGBT先進と称されるニューヨークの実態は?という映画。
お芝居の中のマンハッタンは息苦しい世界でした。彼の地では実際どうなの?
極論ですが、朝から晩までゲイやニューハーフが平然とテレビに出演し視聴者も違和感なく楽しんでいる日本ってマイノリティ先進国なの?


映画『人生は小説よりも奇なり』公式サイト

イントロダクション&ストーリー

ぼくらは結婚して、家もお金も仕事も失った。それでもまるごと愛おしい、我らが人生!
ニューヨーク、マンハッタン。39年来連れ添ってきた画家のベンと音楽教師のジョージは念願かなって結婚した。周囲のあたたかな祝福を受けて、二人の新たな生活は順調に始まるはずだったが――。同性同士の入籍が理由でジョージは仕事をクビになり、これまで絶妙なバランスで保たれていた生活はいとも簡単に崩れてしまう。保険、年金、不動産……現実問題が次々と押し寄せ、二人は長年暮らしたアパートメントを離れ、新婚早々に別居を余儀なくされる。ベンはブルックリンに住む甥のもとへ、ジョージはアパートの隣人で警官のゲイカップルのもとへ。社会からの根強い差別と肩身の狭い居候生活に心が押しつぶされそうになりながら、ベンとジョージはありのままの自分を理解してくれる人がいることの幸福に改めて気づくのだった。
2011年に同性婚が合法となったニューヨークで繰り広げられる上質な大人の悲喜劇。物質的な豊かさを失ったカップルが見つける、何よりも価値ある幸せとは? 人生でほんとうに大切なものは何かをそっと教えてくれる、思いがけない“ギフト”のような素敵な映画が誕生した。

ニューヨークの街並みとショパンの調べ。実力派の名優たちが奏でる爽快な人間賛歌
画家のベン役に『愛と追憶の日々』のジョン・リスゴー、音楽家のジョージ役に『スパイダーマン2』のアルフレッド・モリーナ、さらにベンの親戚の女流小説家には『いとこのビニー』でアカデミー賞R助演女優賞に輝いたマリサ・トメイと、いずれも実力を備えた名優たちの競演は、本作の大きな見どころの一つとなっている。彼らの魅力を最大限に活かしつつ、「人生にとって本当に大切なものとは」という普遍的なテーマを、洗練された節度ある演出で丁寧に紡いだのは、『あぁ、結婚生活』のアイラ・サックス。監督のみならず共同脚本も手がけた本作では、老カップルが結婚を機に遭遇する不幸せと幸せを、時折ユーモアをまじえながら描き出した。
本作のもう一つの主役と言えるのが、マンハッタンのクラシックなアパートメントや、ブルックリンの屋上から見る景色など、随所に登場するニューヨークの美しい街並み。そして、ショパン、ベートーベン、ヘンリク・ヴィエニャフスキといったクラシックの名曲の数々が、主人公たちの人生を優しく抱きしめるかのように全編を流れるのも心地よい。

ディレクターズノート

本作は、人生の様々な時点で愛について私たちが経験する出来事と、私たちが愛に期待するものを描く、数世代間にわたる物語です。物語の中心はベン(ジョン・リスゴー)とジョージ(アルフレッド・モリーナ)の長期にわたる関係です。彼らは39年間、共に生きてきて、最初の場面で結婚し、次の場面では家を失います。一生を一緒に過ごしてきて、今や老境に達した二人にとって愛とはどのようなものなのか。ベンとジョージにとって、愛とは、物質的な面と人間関係の面での喪失によって浮き彫りとなりますが、この喪失が、これほどまで長い年月にわたって彼らが互いに抱いてきた愛の本当の中身に、どのように明るい光を投げかけることができるのか。

マリサ・トメイとダーレン・バロウズが演じる四十代後半の夫婦ケイトとエリオットの姿に私たちが見るのは、危機に瀕した愛です。彼らは中年になって、本当の意味で自分に向き合い、驚きます。彼らの息子は思春期で、突然叔父であるベンが現れたことで、一家の安定した生活は揺らぎます。そしてそれまで真実だと思ってきたことのすべてが、確かなものには見えなくなってくるのです。

ケイトとエリオットの息子、ジョーイ(チャーリー・ターハン)の中に私たちが見るのはまだ若い愛です。彼は他人の関係を見るなかで、愛の現実を学んでゆくのです。ジョーイは彼の両親、そしてベンとジョージを観察します。子どもは人の言葉ではなく、行動から学ぶと言われます。色々な意味で本作は成長の物語であり、ティーンエイジの少年が大人になってゆく過程、自分の周囲のさまざまな人間関係から学んでゆくことを辿るのです。

そして本作は、私たちがどうやって生きていくことを学ぶのか、どうやって私たちが人から学び、また人に教えてゆくのか、を巡る物語でもあります。教会はどんなふうに私たちに愛を教えるのか。ピアノ教師はどんなふうに私たちに音楽を教えるのか。芸術家はどんなふうに私たちにものの見方を教えてくれるのか。映画はどんなふうに私たちの本当の姿を教えてくれるのか。そして愛――この奇妙で美しいものは、どんなふうに見えるのか。そんなことを描く物語なのです。




個人的にゲイに偏見はありませんが、本作でも描写されるネガティブな民意を読みますに、それが都市伝説なのかどうかは別にしてゲイは怖い。ゲイは誰とでも寝る。ゲイは乱淫。ゲイはエイズ持ち。ゲイはスポーツジムやトイレ、大衆浴場でノンケを性的な眼で見ているに違いない。ゲイは常にノンケを狙っている。みたいな感じでしょうか。詰まるところコミュニケーション不足なんでしょうね。とはいえ、老夫婦同士のフレンチ・キスですら見ていて辛いのに、老人ゲイカップルのキスシーンはやっぱ生理的に辛いわ。

エンディングのスケボカップルが妙に美しかったのですが、ヘテロセクシャルで〆た演出意図が知りたいです。

満足度(5点満点)
☆☆☆

今話題の纏めを参考貼付します。



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コメント
付き合いが長かったからこその反応かもしれないですね。
祝儀のうち食事代さっぴいて返すというせこさが一番印象的。
やるなら祝儀全部返すわ、くらいしてくれないと。
自分が性的に見られる(かもしれない)ということがこんなに
嫌悪感感じるもんなんですね。そんなこと言ったら若い女子
なんてどーすんだと思いますが。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年03月31日 13:14
母親に文句言うって、本当に友人だったのかな?
それとは別にやり取り晒す必要ってあるのか?
ただ、銭湯サウナ関連の掲示板とか見てると
過剰反応した友人の気持ちもわからんでもない
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年03月31日 13:51
でもLGBTのネタを見る度に街道の息吹を感じるのは確か。
発言の端々を聞いているとマジでダブる。
Posted by 五月雨祭 at 2016年03月31日 19:05
映画の件だが、結婚なんて子作りという大義名分があるから格好がつくのであって、それがないホモレズ結婚とか単にいやらしいだけになる。
やるなら黙ってやれ恥知らず。
Posted by aikobros at 2016年04月01日 01:07
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