【書評】モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い

　
モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い

「息子は校長に殺された！」 たった一人のモンスターが学校を崩壊させた。

不登校の高一男子が、久々の登校を目前に自殺した。かねてから学校の責任を追及していた母親は、校長を殺人罪で刑事告訴する。人権派弁護士、県会議員、マスコミも加勢しての執拗な追及に崩壊寸前まで追い込まれる高校。だが教師たちは真実を求め、ついに反撃に転じた――。どの学校にも起こり得る悪夢を描ききった戦慄のノンフィクション。

子供の遺書が「お母さんがやだので死にます」だった！そこにフェミニスト県議が現れた。ジンケン派弁護士も加わった。週刊金曜日も加わった。毎日新聞も加わった。この素晴らしい最強パーティーを従えたボーダー母は学友や教師、県教委職員、警察官、田中康夫らを続々訴え、遂にラスボス学校長を殺人罪で訴える。

こちらの続き。確認したら前回は2007年2月なので、ちょうど8年前ですね。
【書評】でっちあげ　福岡「殺人教師」事件の真相
前作同様、筆感軽やかで一気読み。書いている方も読んでいる方もこういうアタマがぶっ飛んだネタが好きな証左。
児相の守秘義務死守には議論が分かれるのではと思われますが、それは別のテーブルにて。
以下、便宜「書評」と書いていますが、論評なしの事件アーカイブエントリーです。

『モンスターマザー　長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』（福田ますみ・著）は発売５日で増刷となりました。たった一人の母親が学校を崩壊寸前まで追い込んだ……教育現場の「恐るべき現実」を描き切った瞠目のルポルタージュです。https://t.co/ffkMaa6H4t

— 新潮社Nチーム【出版企画部】 (@Shincho_N) 2016年2月24日

アメリカン・グラフィティ風に、分かる範囲で後日譚を記します。

フェミニスト県議：今井正子
引き続き現役県議。
平成28年3月2日（水）に今井正子一般質問傍聴＆真田丸・大河ドラマ館見学ツアー開催するそうです。参加料2,000円。詳細は公式ウェブサイトまで。

ジンケン派弁護士：高見澤昭治
本件濫訴に対する懲戒請求を受け、2012年6月に東京弁護士会より戒告処分。

弁護士懲戒処分情報7月3日官報通算39人目高見澤昭治弁護士 ( 事件 ) - 弁護士自治を考える会 - Yahoo!ブログ

懲戒処分の公告

東京弁護士会がなした懲戒の処分について同会から以下の通り通知を受けたので懲戒処分の公告公表に関する規定第３条第１号の規定により公告する
１　懲戒を受けた弁護士
氏名　高見澤　昭治
登録番号　14785
三鷹市下連雀　高見澤法律事務所
２　処分の内容　戒告
３　処分の理由
被懲戒者は希死念慮を伴ううつ病の診断を受けていた高校生Ａの自殺について2006年1月10日Ａの母親の代理人として事実上、法律上の根拠がないことを容易に認識し得たにもかかわらず、高校の校長ＢがＡに登校を強要したことが未必の故意による殺人にあたるとしてＢを殺人罪で告訴した。
また被懲戒者は同日記者会見を開きＢを殺人罪で告訴した事実だけでなく独自の見解に基づきＢがあたかも殺人を犯したかのようにＢの名誉と社会的信用を棄損する発言をした。
被懲戒者は被懲戒者の上記行為は弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。

４　処分の効力を生じた年月日　2012年6月6日
2012年9月１日　日本弁護士連合会

週刊金曜日ジンケン・ジャーナリスト：鎌田慧
当時、大問題となった週刊金曜日でのバッシング記事はこちら。

理由は存じませんが週刊金曜日誌上で最近の寄稿は確認出来ません。但し東京新聞紙上で「高校生の政治活動に足枷するアベシンゾーは死ね」という要旨のコラムを上梓していました。東京新聞「高校生未来会議 捏造報道騒動」を裏から指揮したのは鎌田先生？
東京新聞による女子高生発言改竄報道に右左各陣営が首を傾げる異常事態〜証拠隠滅開始し「記事に問題ない」と開き直り

毎日新聞記者：氏名不詳
この人は名前が分からないので追跡不能です。
少年縊死直後に学校関係者へ謎メールを送信した疑惑の記者。当該記者が自殺に立ち会っていたのか、出世のため母親と密接交際していたのかは知る由もありませんが、本書によると毎日新聞を退職し地方紙へ転職したとあります。

母親
本書出版後、激しくエゴサーチしているのでしょう。先日たる2016年2月23日頃にもmixiへアクセスしている模様です。但しmixiには何年も書き込みありません。

当時の配布資料。

「被害少年を自殺に追いやったのは学校関係者ではなく母親」という大どんでん返し。地裁全面敗訴直後に彼女が判決後の感想をmixiへ記していましたが、その日記に寄せられた地球市民からのコメント一部転載。

にちよう2009年03月07日 02:35
今回納得いかなくてもまた次に正しい判決が．．．
えー不本意で唖然としました

世の中 地獄かと思いますよ いじめたつもりなければいじめにならないとか
何度も理由なく面白さの為に痛めつけ心を生涯に渡り殺すいじめは犯罪ですよ
光市母子殺害事件の犯罪被害者の方も 加害者の意見や加害者弁護団の意見や納得いかない判決に涙しながら何度も裁判を重ねて
歯をくいしばり戦ってこられました 最後は加害者は死刑になって勝利した事件です
いじめで殺された側がお金を加害者に多く支払うなんて 本当納得いかないですよ．．．．．．加害者は自己弁護ばかりで第3者の人間が裁く裁判だから間違いがあるんではないでしょうか
その裁判官に電話して 直接意見したい位 ですね
その裁判官はいじめられた経験のない 自分の体験した限りの視野と個人的な価値観で決めてないかと疑わしくなりますね

あきら2009年03月07日 02:47
とんだ「珍判決」ですね。裁判官の世間知らずの馬鹿さ加減に呆れます。まー裁判官にもまともな人間もいますから懲りずに、次の高裁での
準備を怠り無く頑張りましょう。「正義は必ず勝つ」の信念で闘って下さい。引き続き応援します。

ミケ2009年03月07日 04:55
腐敗しています
なにもかも
司法という国家権力の役目を与えられた
裁判官…
まさに！本当のことか…
裁判官に聞いてみたい思いです。
「県」グルミ！
おかしい！
おかしい！
「県」の組織が、そうさせているのか…
判決文とは、どなたが書くのか…
原告の主張と被告人の主張
両者を平等に聞き、判決を言う役目が裁判官。
学校にいじめの相談に行くことは不法行為…
初めて耳にしました。
陰湿なイジメを、言葉巧みに美化した言葉に置き換える裁判官は、愚かな日本の国家権力を象徴するものです。

暴力を受けた裕太くんへのお詫びが１万円…
ふざけるな！


高裁！
これから私は、何ができますか？
教えてください。
今回は、時間があります。
こんなことを文章にして弁護士さんに渡す…
など、なんでも教えてくださいmU_ _Um

母親の自作自演（公判で明らかになったそうです）だったウェブサイトやブログも現存しています。
丸子実業高校生いじめ自殺事件／公式サイト
丸子実業高校生　いじめ　自殺事件

半分以上が母親の自作自演なのではと称される当時の2ちゃんねるスレ例。
恥）長野丸子実業告訴合戦(人でない

サイコパスな母親を盲目的に支援する意識高い系自称ジャーナリスト。
追撃コラム＆取材メモ : 丸実高生いじめ自殺事件 - livedoor Blog（ブログ）

事件当時、鳥越俊太郎率いるオーマイニュースとの熾烈なPV争いのため破廉恥な低俗記事を濫造していたライブドアPJニュースの狂気に満ちた記事。母親をキチガイ扱いした警察が少年を殺した？裏付けなき憶測と願望のみに立脚し完膚なきまでに無辜の人々を殴りつける記事も凄い。
livedoor ニュース - 社会はどこまで狂うのか･･･自殺した生徒遺族に加害者が慰謝料の請求（上）
livedoor ニュース - 社会はどこまで狂うのか･･･自殺した生徒遺族に加害者が慰謝料の請求（中）
livedoor ニュース - 社会はどこまで狂うのか･･･自殺した生徒遺族に加害者が慰謝料の請求（下）

ラブラブドキュンパックリコ - 高山裕太くん自殺事件、その後

【追記】

ライブドアの記事を書かれたPJ記者の方からコメント頂きました。

広觜志保子 『トラックバックしていただいた、PJ記者の広觜志保子です。お母さんが云々という憶測がそれほど多く流れているのですね。私は、お母さんにも高校にもバレー部代理人弁護士にも取材をしており、その範囲では片方に寄った記事ではなく真実を書いたつもりです。代理ミュンヒハウゼンなんてありえません。今根拠をここで明示することはできませんが、そちらの根拠はネット上の情報だけのようですので、それよりは確実な情報をお届けできたと思っています。』 (2007/04/29 23:27)
http://d.hatena.ne.jp/Maybe-na/20070225/1172409548#c1177856843

本書では高見澤弁護士が「私は人と数分話をしたら相手がニセモノか本物か分かる」みたいな記述がありましたが、ボーダーの人とか詐話師とか見極めるの大変ですよ。個人的にはパクリ屋の社長さんとは何人もお会いした経験はありますが、最初から疑っているのでそれこそ5分話せば判定出来ます。

ですが、こちらに何の疑いもなくボーダーさんと交わったら大変でしょうね。それでも多分早めに分かると思うけど。ブログ十年以上やっていると色々な人からメール受け取るので、電波系テキストは一読でほぼ分かります。常人と波長が違うので。

余談ですが福田ますみさん、別冊宝島「隣の創価学会」も執筆していたんだ。当時買いましたよ。

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Comments

苗字がもろアレですけど、職業アーティストってやっぱり左巻きのジコチューに陥る確率大ですか。趣味や好みはフワフワで日々情報収集。自分への批判は絶対許さない過防衛ナルシスト。

Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年02月25日 11:54

出会い系サイトで次々男見つけ結婚〜改姓〜離婚繰り返しているので名前は関係ないよ
詳しくは本買って読んで下さいね

Posted by bob at 2016年02月25日 11:56

これはあれに似ている。
沖縄戦で家族を殺してしまった人が、軍がー！　軍がー！
と言っているのと同じだよね。

Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年02月25日 14:29

どっちがホントだか知らんがこれだけは言える。
カンチョクトは原子力に超詳しいんだ(※意訳)の認識を反論として言う時点で公平な取材者とは言えない。
ネット上だろうと何処だろうと「情報」は「情報」ですぜ広嘴志保子さん。
どんなプロだろうと所詮は世界の片隅に過ぎないのです。

Posted by 五月雨祭 at 2016年02月25日 20:16

さすがアニキ！ナイスまとめですね
当時事件に群がった皆様は現在総スルーですが、発売から間がないからですかのう

発売当日の夜、久しぶりに本屋で買おうと思って行ったら、もう潰れてなかった
ので当時の情報おさらいしたり、本のレビューを読んだりしとったのですが
彼は逃れたくて、自由になるために死を選んだはずなのに　と思うと辛すぎ

この本は、自殺＝解決方法にはならんよという意味でも大事なのかもしれんです
その上で自殺以外の手段も、義務教育で刷り込まねばいかんです

Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年02月26日 00:25

連続ですまんです
わしゃ当時、母が某IP表示BBSでそれに気づかず自演していたのをリアルタイムで見て戦慄しとりました
おかげで巨大掲示板が盛り上がりまくりましたがな

当時のスレに知人らしき子のレスがいくつか見られましたが
皆何とかしてやりたいと思う反面、母親がアレで手の出しようがなかったと悔しがってましたわ

児相も頻繁に再婚され名前と住所を変えられ、継続して追えなくなる事例は昔から問題化しとりますし
せめてマイナンバーが、こういう事例の救い手になってくれるといいんですがのう

Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年02月26日 00:27

そもそも自殺した子は「不登校」だった。母親が嫌だったのならむしろ積極的に学校に行って家には帰りたくないと思うのが普通じゃないのか。高校生なら友達の家に泊まることだってできるだろう。
どうも母親のせいで子供が自殺をしたと話を持っていくのは不自然すぎるように感じる。

Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2016年08月10日 08:40

>>7
ちゃんと本読みました？
読んだ上でなら、引用して矛盾点や疑問に思うところを指摘してほしいです。

Posted by 名無し at 2016年11月07日 12:36

視野が狭くて世間知らずの母親が持つ歪んだ愛情が引き起こした悲劇。モンスターマザーは大迷惑な存在。虚偽申告で身勝手に事件をでっちあげるなんて絶対に許せない。誰にとっても大迷惑な存在のモンスターマザー。

Posted by 香菜子 at 2018年03月24日 13:55

今回のこの事案では、被害者側、光市の件では、加害者側、両刀使いなんですね、おパヨさんたち、勉強になりましたー(^^)

Posted by 名も無き友愛伝道師 at 2022年02月20日 14:23