2015年08月28日

【映画評】ラブ&マーシー 終わらないメロディー

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Ost: Love & Mercy
Ost: Love & Mercy

こちらの続き。
本日の1曲 ダスティ・スプリングフィールド「You Don't Have To Say You Love Me」

カリフォルニアの青い空の下で「ウェイウェイ」踊りながら大麻吸ってセックスする映画かと思いきや、サイコ・サスペンスでした。しかし変な邦題。

8 1公開!映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』公式サイト


イントロダクション
ワンフレーズを聴いただけで、心が浮き立つメロディーがある。なんとなく口ずさむだけで、笑顔になる歌がある。ザ・ビーチ・ボーイズの中心的存在だったブライアン・ウィルソンが生み出したのは、間違いなくそんな曲だ。「サーフィン・U.S.A.」、「素敵じゃないか」、「グッド・ヴァイブレーション」──誕生から半世紀を経た今も、映像作品やCM、街角やカフェで頻繁に流れている数々の名曲は、今日も世界のどこかで、誰かの傷ついた心を優しく温かく包み込んでいる。

 時代を越えて愛され続けるなかで、ザ・ビーチ・ボーイズの音楽的評価は絶対的なものとなった。なかでも発表当時は斬新すぎてファンや評論家を戸惑わせたアルバム「ペット・サウンズ」が、現在ではポピュラーミュージック史上不世出の傑作と称えられ、後世のミュージシャンに多大な影響を与え続けている。ポール・マッカートニーが絶賛したというのも有名な逸話だ。

 だが、それらの曲を作っていた時、ブライアン自身は、決してハッピーではなかった。それどころか、彼の魂は苦悩に引き裂かれ、極限まで壊れていた。いったい何がそこまで彼を追いつめたのか? それでもなお天使の歌のごとき美しいメロディーが生まれた理由とは?

 奇跡の復活を遂げ、72歳になった今も“生きる伝説”として活躍しているブライアンが、その答えを世に明かすことを認めた相手は、アカデミー賞R作品賞に輝いた『それでも夜は明ける』や、『ブロークバック・マウンテン』、『ツリー・オブ・ライフ』のプロデューサー、ビル・ポーラッド。稀有なる天才の謎に包まれた心の内と、名曲が生まれるまでの秘密に迫る、感動の物語を完成させた。

ストーリー
カリフォルニアのスーパーバンド
 スタジオで曲作りに悩む、ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソン(ポール・ダノ)。1962年のデビュー当時は、迷いなんてなかった。湧き出るように生まれた歌はすべて大ヒット、メンバーの弟のデニス(ケニー・ウォーマルド)とカール(ブレット・ダバーン)、従兄弟のマイク・ラブ(ジェイク・アベル)、そして同級生のアル・ジャーディン(グラハム・ロジャース)と共に、気が付けばスターダムの頂点に立っていた。

ビートルズよりスゴいアルバム
 ハードなツアーが心身への負担となり、フライト中にパニックの発作に襲われたブライアンは、スタジオでの音楽作りに専念したいと弟たちに主張する。ビートルズの新作「ラバー・ソウル」の斬新さに刺激されたブライアンは、彼らを超える「ビックリするような曲を作ってみせる」と約束するのだった。

人生を見失った、かつてのスター
 人気絶頂から20余年後、ブライアン(ジョン・キューザック)は、ふと立ち寄った車の販売店で、セールス担当のメリンダ・レッドベター(エリザベス・バンクス)と出会う。長らく表舞台から消えていたため、メリンダは彼が誰だか気付かない。彼女の優しい笑顔に惹かれ、弟デニスの死からいまだ立ち直れないことを唐突に打ち明けるブライアン。そこへ精神科医のユージン・ランディ (ポール・ジアマッティ)が現れ、有無を言わさずブライアンを連れ去って行く。あとには“寂しい 怖い 脅えてる”と書かれたメモが残されていた。

監視のもと始まった恋
 出会いから数日後、ブライアンからデートに誘われるメリンダ。二人はコンサートに出掛けるが、助手たちを引き連れて当然のように同伴するユージンに、会話の内容まですべてチェックされる。メリンダは困惑する一方で、包み隠さずすべてをさらけ出すブライアンの正直さに心を打たれるのだった。




正直、ビーチボーイズは有名なシングル曲や他者のカバー曲しか知りませんし、リアルタイムはブライアン抜きで作られた映画「カクテル」のココモ程度という前提でしたが、非常に面白かった。
(ココモ時が、映画のコア部分=ブライアン完全洗脳時期に相当します)

相変わらずジョン・キューザックは微妙な演技でしたが、ポール・ダノの怪演が凄い。時代を映した音楽の使い方も面白く、ビーチボーイズ没落後のBGMでハートが流れていました(エリザベス・バンクス邂逅シーン)。初デートはムーディー・ブルースってマニアック過ぎる。冒頭貼付した「ダスティ・スプリングフィールド」は、最大のヒット曲「グッド・ヴァイブレーション」をインスピレーションするシーンで流れました。



とまれ、エリザベス・バンクス(41)萌え萌え。

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ソング・クレジットはこんな感じ。

1. Surfin’ U.S.A. – The Beach Boys
2. Don’t Worry Baby – The Beach Boys
3. Surfer Girl – The Beach Boys
4. I Get Around – The Beach Boys
5. I Get Around – Love & Mercy Musicians
6. Fun, Fun, Fun – The Beach Boys
7. Songbird – Kenny G
8. These Dreams – Heart
9. Nowhere to Run – Martha Reeves & the Vandellas
10. The In Crowd – the Ramsey Lewis Trio
11. On the Wings of Love – Jeffrey Osborne
12. Nights in White Satin – The Moody Blues
13. God Only Knows – Paul Dano
14. I’m Waiting For the Day – the Love & Mercy Musicians
15. Pet Sounds – The Beach Boys
16. Pet Sounds – Love & Mercy Musicians
17. Wouldn’t It Be Nice – The Beach Boys
18. Wouldn’t It Be Nice – Love & Mercy Musicians
19. You Still Believe In Me – Paul Dano
20. Love & Mercy – Darian Sahanaja
21. You Still Believe In Me – The Beach Boys
22. Hang On to Your Ego – Brian Wilson
23. Here Today – The Beach Boys
24. Caroline, No – The Beach Boys
25. Caroline, No – Paul Dano
26. I Live For the Sun – The Sunrays
27. Heart Full of Soul – The Yardbirds
28. Don’t Talk (Put Your Head on My Shoulder) – The Beach Boys
29. Sloop John B – The Beach Boys
30. You Don’t Have to Say You Love Me – Dusty Springfield
31. Good Vibrations – Paul Dano
32. Good Vibrations – The Beach Boys
33. Surf’s Up – The Beach Boys
34. Surf’s Up – Paul Dano
35. The Elements: Fire (Mrs. O’Leary’s Cow) – The Beach Boys
36. Heroes & Villains – Brian Wilson and Van Dyke Parks
37. Do You Like Worms – Brian Wilson and Van Dyke Parks
38. In My Room – The Beach Boys
39. Day by Day – The Four Freshmen
40. Til I Die – The Beach Boys
41. One Kind of Love – Brian Wilson
42. Love & Mercy – Brian Wilson

ホンモノのブライアンとメリンダです。

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満足度(5点満点)
☆☆☆

そのエリザベス・バンクス。「ピッチパーフェクト1」では頭がオカシイ司会者役でしたが、本邦今秋公開予定の「ピッチパーフェクト2」ではなんと続演&監督へ!本邦より先に公開された全米では見事大ヒットを果たし、2017年に「3」の制作も決定したそうで、アンジ姐さんが果たせなかった「一流女優から名監督」という稀有な道を歩む事が出来るかどうか?

【追記】本作で登場する当時のスタジオミュージシャンにフォーカスを当てた映画「The Wrecking Crew」が2015年3月にNY公開&iTunes配信開始されました。日本公開は未定!



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Posted by kingcurtis 固定リンクComments(6)映画 | 音楽
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コメント
音楽界の数奇な人生といえばこの御方ですな。
「ペットサウンズ」は絶対に音楽好きなら聞かなければいけないアルバムと言えます。
(それとグッド・ヴァイブレーションね。)
未だにこの年で絶好調で所謂「老人相手の音楽」をやってない凄い人であります。
最新アルバムも素晴らしいわけです。(No Pier Pressure)

しかし近年絶対にないと言われたビーチ・ボーイズの再結成もなされたし、
人生何があるかわからないもんですなあ。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2015年08月28日 14:27
>しかし変な邦題。
佐野みたいなおかしな利権団体によって劣化させられるだけになってるということで

もう邦題つけるのいっそ禁止。原題だけでいい
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2015年08月28日 17:11
あらびっくり、ユージン・ランディのアメリカ俗語辞典(邦訳版)持ってるわw
サイコな心理学者というか、もともとジョージベンソンのマネージャーだったのが、学位をとって業界人のセラピストに成り上がった変わり種ですね。

ポール・ダノの歌はご当人?えらく上手いんだけど。あえて肥ってブライアン・ウィルソンっぽい見栄えを作ったのかな。いずれにしても、感心しました。
ジョン・キュザックは痩せすぎ&老けすぎでちと痛々しい。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2015年08月29日 08:54
ビックカメラ上にて観ました
ハル・ブレイン(役)に台詞! キャロル・ケイ!
Posted by haj at 2015年08月29日 12:58
やっぱ着眼点はスタジオミュージシャンか。追記入れたよ。
Posted by bob at 2015年08月29日 14:17
サントラ直ぐ注文したけど。
久しぶりのゴミでした。
こんな酷いサントラ初めてだ。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2015年09月22日 21:31
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