2015年08月27日

【映画評】ナイトクローラー

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Nightcrawler
Nightcrawler

みんな大好き「マスゴミ」の話。今夏の映画で一番面白かったです。
アメリカ版植村隆役のギレンホールが本家に負けず劣らずキチガイ。ボロ雑巾のように棄てられる相棒はパキの由。

映画『ナイトクローラー』公式サイト|大ヒット公開中!


イントロダクション
まだハリウッドが取り上げたことのないテーマを、センセーショナルかつリアルに描き、全米公開時には週間興行収入ランキング第1位を獲得、本年度賞レースを席巻し、アカデミー賞Rノミネートも果たした震撼の衝撃作が、遂に日本登場!!

L.A.では人々が眠りにつく間、傍受した警察無線からけたたましく音が鳴り響くのをスタート合図に、猛スピードで車を走らせ、イチ早く事件・事故現場に駆けつけて被害者にカメラを向ける者たちがいる。報道スクープ専門の映像パパラッチ、通称“ナイトクローラー”だ。彼らはセレブパパラッチのように執拗に、死臭を求めるハイエナの如く貪欲に、生々しく刺激的な映像を求めて夜の街を這いまわる。そして、手に入れた映像をテレビ局に売りさばき、カネを得る。

本作は、視聴率のために倫理をも踏み外した映像を欲しがるテレビ業界の裏側と、それを非難しながらも求める現代社会の闇に迫る。主人公ルーを演じるのは、『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー賞Rにノミネートされたジェイク・ギレンホール。我々の隣にもいるごく普通の男に潜む、底なしの狂気を恐ろしくも見事に演じきっている。全米NO.1映画評サイト【ロッテン・トマト】で驚異の満足度95%を叩き出した映画至上かつてない“戦慄のハッピーエンド”を体験せよ!

ストーリー
 眠らないロサンゼルスの街で、闇にまぎれて金網を盗もうとしている男(ジェイク・ギレンホール)がいる。呼び止める警備員を殴り倒した男は、戦利品を車に載せて工場に売りつける。そこで男は「僕は勤勉で志が高い人間だ」と自信満々で自分を売り込み、「コソ泥は雇わない」と断られても笑顔で去って行く。自分をルーと呼ばせる、この不気味な男の名は、ルイス・ブルーム。友達も家族もなく、ネットとテレビと共に孤独に暮らしている。
 帰り道、交通事故現場を通りかかったルイスは、事件や事故報道のスクープを専門にしている映像パパラッチ、通称〈ナイトクローラー〉と遭遇する。悲惨な映像がテレビ局に売れると聞いたルイスは、盗んだ自転車と交換にビデオカメラと無線傍受器を手に入れる。

 その夜から警察無線を盗み聞き、車で現場に急行するようになったルイスは、カージャックの被害者の撮影に成功する。しかも先に到着していたナイトクローラーより接近した生々しい映像だ。 あるテレビ局に早速映像を持ち込むと、女性ディレクターのニーナ(レネ・ルッソ)が映像を買い取ってくれた。そこで「視聴者が求めているのは、刺激的な画。さらに望ましいのは被害者が郊外に住む白人の富裕層で、犯人はマイノリティや貧困層。」とアドバイスをもらう。ルイスは、何か撮ったら一番に彼女に連絡すると約束するのだった。

 本格的に事業を始める決意をしたルイスはアシスタントを募集し、面接に来た住所不定で何の特技もないリック(リズ・アーメッド)を僅かな賃金で雇う。助手席で進路を指示する仕事さえ満足にできないリックを冷酷に叱咤するルイス。 

 ある夜、住宅街の発砲事件に駆けつけるが、負傷者もなくハデな映像は撮れそうになかった。ルイスは被害宅の裏に周りこみ、関係者たちの隙をついてコッソリ中に忍び込み、冷蔵庫の生々しい銃弾跡の横に家族の写真を置いて撮影する。映像を持ち込まれたニーナは「最高の素材よ!」と絶賛、編集担当の「不法侵入だ」という制止を振り切って放映する。

 それからもセンセーショナルなスクープ映像を次々にモノにしたルイスは、車はスピードの出る赤い高級車に、機材も最新型に買い替える。壮絶な横転事故の無線を傍受した時も、その車で誰よりも早く現場に駆け付け、絶好のアングルのために、ルイスは血だらけの遺体を車の下から引きずり出すという暴挙に出る。

 ネットで学んだビジネスノウハウや格言を狂信し、成功だけに邁進するルイスに、怖いものなど何もなかった。そんな絶頂への階段を駆け上がるルイスに、思わぬ落とし穴が待っていた。リックのミスで飛行機墜落事故という最大のスクープを逃してしまったのだ。過激な視聴率争いからニーナにも激しく罵られ、進退窮まったルイスは遂に究極の一線を超えるのだが──。

プロダクション・ノート
12キロ減量から始まった不世出の怪演
ギルロイの脚本を読み、そのパワーに感銘を受けたジェイク・ギレンホールが、主役兼プロデューサーとして参加することになる。「これまで演じてきたどの人物とも全く違った」と、ギレンホールはルイスというキャラクターと出会った時の驚きを語る。「実に奇妙な男だ。ルーは何時間もかけてネットで情報を漁り、世の中についての知識をそこから得ようとする。彼は情報を絶対的なものだと捉えて、そのまま吸収し、いつも驚くほど要領を得た喋り方をする。言葉使いやしぐさまで、他人のものをコピーするんだ。そしてその言葉の中に、常に真実があるのも事実なんだ。」 一方、ギルロイはルイスについて、絶望して孤独で、唯一慰めと方針を与えてくれる資本主義を宗教にしていると分析する。「ルーのバイブルは、インターネットで見つけた多国籍企業の社訓だ。彼はその内容を真剣に信じている。そうした自己啓発やビジネスアドバイスなどをネットで見つけ出しては、生き延びるための武器として磨き上げているんだ。」

撮影前に幾度も行われたギルロイとギレンホールのミーティングで、ルイスをイメージで例えるなら、痩せこけたハイエナだろうという話になった。ギレンホールは体重を落とすと宣言し、撮影が始まるまでの2カ月の間に12キロ近くもの減量に成功する。さらに、夜通し起きて昼に眠るという生活を続けた。ギルロイはこの驚異的な変身に対して、「彼ほど自らを駆り立てる役者は稀だ」と称賛を惜しまない。

撮影中のギレンホールについてギルロイは、「彼はこの作品のクリエイティブなパートナーだった。脚本に並外れた敬意を払ってくれて、台詞を一字一句、変えなかった」と振り返る。その件に関してギレンホールは、「ギルロイの台詞は本当に特別だからだ。僕にとって教典のようだった。撮影を終えた時、『もうこの台詞を口にすることはないのか』と寂しかったよ」と語る。

台詞のないシーンでは即興もあった。ルーが鏡を壊すシーンがそうだ。「最初は単なる思いつきだった。何となく叫び始め、鏡を殴るうちに割れて手が切れたんだ」とギレンホールは説明する。ルーが目にするのも恐ろしい感情を、唯一表に出す緊迫したシーンとなった。

ジェイク・ギレンホール コメント
このルーというキャラクターはこれまで演じてきた人物とはまったく異なっていたよ。 準備には2カ月かけた。体重を落として、夜更かしをして日中に眠って役作りをした。 ルーは人々の感情に無関心なんだ。ルーの衝動と野心は理解できるが、彼の自分の正当化の仕方については、全く共感できないね。この映画は見方によっては、リアルな政治風刺劇とも捉えることができると思う。ルーは絶望的な状況の中で天職を見つけて、そして人々の絶望を食い物にする。これは究極のサクセス・ストーリーだと捉えているよ。

テレビ業界の裏側とおぞましい現代社会の真実
テレビ業界の裏側を描くにあたって、ギルロイはリアリティを追求するために、途方もない量のリサーチを行った。ローカルニュース局が視聴率を上げるために、虚偽の犯罪報道を行うという事実にも迫った。「恐怖を売り物にすることによって、広告料金をキープするというアイデアだ。人々の間に危機感を植え付けることで、彼らを食い物にするんだ」とギルロイは説明する。

だが、ギルロイは誰かを名指しで非難することを避け、常に中立を保つよう注意を払った。一つのスタンスとして、野生動物であるルーのドキュメンタリー映画を撮影しているかのように心がけたと語る。「あらゆる要素に、どのような道徳的判断も下していない。映画の狙いは、観客に自分自身の知らなかった部分を、ルーというキャラクターや、彼の活動する世界の中から見出してもらうことなんだ。各々が、それぞれ異なったメッセージを受け取ってくれることを願っている。」

 「捕まらなければ、何をしてもいい」と考えているルイスが、テレビニュースの世界で成り上がっていく様は、古典的なアメリカのサクセスストーリーだ。だが、そこにはダークな仕掛けがあると、ギルロイは解説する。「映画の冒頭では、ルーは失業中で底辺の生活を送っている。物語は彼が仕事を探すところから始まり、成長ビジネスのオーナーになるところで終わる。彼にとってはハッピーエンドだが、社会にとっては悪夢のような結末だ。悪魔が成功するという邪悪なストーリーだと受け取る人々もいるだろう。でも、本当に恐ろしいのはルーではなく、彼という人物を生み出し、褒美まで与えてしまう社会なんだ。そのおぞましい事実を伝えたかった。」




レネ・ルッソ、まだまだ喰える60代。

rene-russo-nightcrawler

日本のテレビ局が求める素材は「無辜な中国人、韓国人、恩を仇で返す残虐な日本人」ですが、本作でテレビ局側から求める素材は「富裕層白人女性が黒人系、ヒスパニック系、アジア系より惨殺される事件」、それに応えるギレンホールが事故現場の演出、自作自演など、まるで日本人をあざ笑うかのように沖縄のサンゴ礁を破壊し続け、架空の20万人集団拉致レイプ事件をでっち上げた朝日新聞記者かと見紛うシーンの連続です。

例えば朝日新聞社を代表する一流ジャーナリスト植村隆先生曰く「当時、あらゆるメディアは『女子挺身隊は日本軍に集団拉致された性奴隷』と報じていたので俺は全然悪くないんだよ」と抗弁を繰り返し、各国のメディアセンターで「言論弾圧と闘う日本のジャーナリスト宣言!講演」続けているそうですが、なんだよ植村隆っていう名の有機物は。
【歴史戦】植村隆元朝日記者「捏造でないことが証明されれば、有名記者になる」 ソウルで記者会見 - 産経ニュース

いずれにせよ、昨晩の事件が衝撃的でした。
バージニア州ローカル局 ショッピングモールで早朝生中継中に美人レポーター(24)とカメラマン男性(27)公開射殺〜犯人逃走中(追記あり)



満足度(5点満点)
☆☆☆☆

NightcrawlerNightcrawler
Jake Gyllenhaal

Open Road Films 2015-02-10
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コメント
Rotten Tomatoをロッテン・トマトって、なんかすごく違和感ある。
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2015年08月27日 12:12
米軍基地内の爆発事故の時、ゴジラの映像に飛びついたTBS記者も似たようなもんやね
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2015年08月27日 19:06
セッションもそうだけど良い物は良い(断言
我が国のジャーナリスト()は9割この主人公そのものなので映画としては成立しないね(ガッカリ
Posted by 五月雨祭 at 2015年08月27日 19:52
久しぶりに凄い面白そうな映画
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2015年08月27日 22:18
>9割この主人公そのものなので
99割って言っちゃってもいいと思うよ(素)
Posted by 名無しさんはデマに苦しんでいます at 2015年08月27日 22:20
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