2014年07月07日
【映画評】her/世界でひとつの彼女
近未来のロサンゼルスで、セオドア(ホアキン・フェニックス)は相手に代わって思いのたけを手紙にしたためる代筆ライターをしていた。長きにわたり共に生活してきた妻キャサリン(ルーニー・マーラ)と別れ、悲嘆に暮れていた彼はある日、人工知能型OSサマンサ(スカーレット・ヨハンソン)と出会う。次第にセオドアは声だけで実態のない彼女の魅力のとりこになり……。
広義でいう変態映画ですが、非常に楽しめました。
毎回ですが、可能な限り予備知識無しで臨むので「サマンサ役」の声優分からず、タメ語だみ声から「映画ヘルプでウンコ入りパイを白人に食わせた」太った黒人オバさんと判断、恋に落ちるもオチで最後にドッカーンだろうと高を括っていたところエンドロールでスカヨハと知り、あゝそれなら最初から見直せばよかったと後悔。
本編前の予告編でスカヨハ主演「ルーシー」やっていたので、事前に知っていたらそちらに脳が持って行かれたかもしれません。
ある意味、非常に意地悪なブラックジョーク映画でして笑いのポイント満載でしたが、未来のロスの空がPM2.5で上海なのと、OS相手の五感を使ったリアルセックス方法に感心したのと、かなりシュールだったのがスカヨハの「脇の下にエナルがあったら?」問答。主人公「トイレで排便するのが云々」と答えたところ、スカヨハ回答「エナル・セックスはこうなる」阿呆過ぎる。

とはいえ、猫の死骸で女性の首を絞める性癖も、テレホンセックスにも興味も関心も経験もないので、相手の声だけ聞いて何がいいのかさっぱり分かりませんでした。
あと、音楽が凄くよかったです。上がオリジナルのKaren O 版、下がスカヨハ版です。
(ミリオンマイルズ・アウェイと聞くとロリー・ギャラガーしか思い浮かびませんが)
「サマンサ」の顔がないのでいつも以上に集中して声を聞いていましたが、だみ声ながら滑舌よく、自分の英語力がアップしたのではと過信するほど会話が聞き取りやすかったです。
「恋に落ちるって社会的に受容された狂気だわ(I think anybody who falls in love is a freak. It's a crazy thing to do. It's kind of like a form of socially acceptable insanity.)」「人生は短いわ、生きてる間に謳歌しなきゃ喜びを(I've just come to realize that, we're only here briefly. And while I'm here, I wanna allow myself joy. So fuck it.)」など、サマンサ(スカヨハ)の台詞ひとつひとつが珠玉の名言。
根がSF映画なので重箱の隅をつつくと矛盾山積ながらそれを覆うほど、あるある系大人の恋愛会話劇映画で楽しかったです。
(自分のオナホが浮気するという発想力が凄い)
満足度(5点満点)
☆☆☆☆☆
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