2014年04月24日
【映画評】そこのみにて光輝く

映画の内容ですが、脳梗塞で寝たきりの実父のちんこを母親と交代で手コキする薄幸なちょんの間嬢(ショート8,000円)と、刑務所を仮釈放され姉の不倫相手経営する植木屋で働く弟、弟を担保にセフレの姉を蹂躙する経営者、それらに絡む流れ者の綾野剛という粗筋。

完全食傷気味のロリコン帝王綾野剛ですが、今回は主役ながら完全空気人間なので無問題。
妖艶な池脇千鶴さん(32)と菅田将暉さんが肝。
本作と雰囲気が被っている昨年の「共食い」ではキャラに合わず借りてきた猫状態だった菅田さんでしたが、本作では自由奔放に躍動しています。
私は知りませんでしたが、原作は1990年に41歳で自殺された函館の作家佐藤泰志さんの代表作だったそうで、だから函館が舞台なんだ。
女流監督の呉美保さん(在日三世の由)作品を初めて拝見しましたが、なかなかいい感じです。
イデオロギーに流されず、これからも万民の胸を打つ良質な作品をスクリーンまで届けて下さいね。
満足度(5点満点)
☆☆☆☆☆
そこのみにて光輝く (河出文庫) | ||||
|
海炭市叙景 (小学館文庫) | ||||
|
![]() | 田中拓人 ディー・アイ・エイ・エイ 2014-04-16 売り上げランキング : 2550
|
コメント
70年代の函館のとある地域が舞台。映画化が難しいと言われた映画のような小説だとか。文字でも見てみたい作品。
Posted by ナナシー at 2014年04月24日 17:31
『したたる陽の滴にも』が続編。
Posted by 通りすがり at 2014年04月24日 22:02