2013年12月09日

【映画評】ハンナ・アーレント

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 

イェルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告
イェルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告

岩波ホール超満員!
良心的日本人を代表する鳥越俊太郎先生曰く「いま国会を通ろうとしている秘密保護法案だってそうでしょう。安倍政権の論理からすれば、これを通すのがいいとされる。あなたはアイヒマンではないですか、とこの映画は問いかけているのです」だそうですがチョ・マテヨ。

ハンナ・アーレントが職を賭し否定したのは「何ら思想信条もなく愚直なまでに職務に忠実(ユダヤ人を乗せた収容所行き列車を規定通り発車させるまでが仕事、その後のことは知る必要なし)だった一介の吏員に過ぎないアイヒマンを盲目的に叩くことのみに腐心し、背面よりナチを全面支援したユダヤ人評議会から目を背ける」鳥越俊太郎的なユダヤの鶏頭愚民なのに、鳥越は本当にこの映画見たの?まさか見てもない映画を「ナチズム否定」ひいては「アベシンゾー否定映画」だと褒め、「特定秘密保護法案」に怯える団塊のジジババ騙し岩波ホールへ動員したの?

映画「ハンナ・アーレント」オフィシャルサイト




ナチスモノでもモサドモノでも公判ドラマでもありません。
裁判映画かと勝手に思っていたので拍子抜けでした。
後半のタバコ吸いながらの学生向け講義はもう一〜二度復習してみたい。メモも取らずにスクリーン越しに一回見て理解するのは無理です。(睡魔も半端なかったし)

当方思うに、ハンナ・アーレントが唾棄する「全体主義者」というのは片や「ネトウヨ」、片や日本の左巻き即ち「有田芳生義勇団」「小沢サマナ」「反原発運動家」「特定秘密保護法反対派」
ハンナ・アーレントが「アイヒマン」を称した「悪の凡庸さ」とは即ち「活動的なバカ」で名を馳せた鳩山由紀夫、菅直人、鳥越俊太郎を指すのでは?
そういう鳥越的なモノは死ね!と叫ぶハンナ・アーレントを鳥越先生自ら推薦する絵がとってもファンキー

満足度(5点満点)
☆☆☆

2ちゃんねるの関連スレが面白いのでご紹介。
君たちいい加減に日刊ゲンダイと週刊現代の違いを覚えようね。鶏頭かよ。(複数ピックアップ)
【話題】 映画 「ハンナ・アーレント」どこが面白いのか? 中高年が殺到!

1: 影のたけし軍団ρ ★ 2013/12/09(月) 08:21:34.11 ID:???0

平日の昼間にもかかわらず、映画館に行列ができている。1960年代、あることがきっかけで
世界中から批判を浴びたユダヤ人の女性哲学者の物語。日本人にいま受けているのには、理由があった。

11月中旬のある平日。東京・神保町の岩波ホール前に、50人以上の長い列ができていた。時刻は午前10時半。
映画のチケットを求める人々が、上映の1時間以上も前から並んでいるのだ。

「主人に面白いから観てきたら、と言われて今日は友達と3人で来たんです」
60代後半の女性はこう話す。平日の朝という時間帯も関係しているだろうが、周囲を見渡すと中高年の男女が9割以上を占めていた。

公開中の映画『ハンナ・アーレント』が、いま中高年を中心に大きな注目を集めている。
ドイツ系ユダヤ人の哲学者、ハンナ・アーレントという女性を描いた事実に基づく物語だ。

東京で唯一、この作品を上映している岩波ホールの企画担当・原田健秀氏は、その盛況ぶりに驚いているという。

「初日の10月26日は台風が来ていたのですが、3回の上映すべてが満員になりました。すでに公開から4週間近くが経ちましたが、平日の昼間は満席が続いています。
100人近くが入れないこともある。良い作品なので、公開前から手ごたえは感じていましたが、これほど反響が出るとは思いませんでした」

配給会社のセテラ・インターナショナルによると、「東京・岩波ホールでの動員が非常に好調なので、全国のミニシアターからも引き合いが来ている」という。
現在、東京の岩波ホールのほか、愛知・名古屋シネマテーク、大阪・梅田ガーデンシネマでも公開中。今後、全国各地で上映が予定されている。

ミニシアター系の映画が、ここまで話題になるのはかなり稀なこと。

「ハンナ・アーレントは、20世紀を代表する哲学者の一人だと思いますが、彼女の代表作『全体主義の起原』は理解するのも大変な大著で、
読んだことのある人は多くないでしょう。これほど盛況になる映画だとは考えてもみませんでした」と東京大学大学院教授の藤原帰一氏も首をかしげる。

いったい、何がそんなに人を惹きつけているのか。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37699



97: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 10:51:52.14 ID:SGMTOH1g0

>>1
またユダヤを美化するステマか?
もううんざり


2: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 08:26:18.67 ID:rsV33Afe0

いや
やってる映画館東京で一つしかないし


8: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 08:33:38.14 ID:MJPMvT550

>東京大学大学院教授の藤原帰一氏も首をかしげる
左右の全体主義に警鐘を鳴らし続けた公平な人で、
決してこいつらブサヨの味方ではなかったからな。


16: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 08:40:32.53 ID:eEcgndcw0

ゲンダイの記事ということは、碌な映画じゃないんだろうな


19: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 08:44:30.59 ID:FqWNLQ000

>>16
映画自体ではなく彼女の著書の「全体主義の起原」の名前に釣られたか、暗に安部を
全体主義者批判したいだけかもね。ゲンダイだし。

俺も読んでないが、この著作は確かに全体主義を解明しているが、続いて、政治においては
対話が必要だとも強調していると聞いたことがあるが。


23: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 08:49:42.25 ID:McHu1o2J0

アイヒマンが悪魔じゃなくただのおっさんだと書いただけで衝撃をもたらしたひとか。当時の時代の異常さもあった罠。


39: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 09:04:13.44 ID:oCof56a20

こんなキチガイババアのどこがいいんだ?
フランクフルト学派の面汚しが。


42: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 09:12:51.77 ID:TaPxS/WFi

記事を書く方も、取材を受ける方も言いたい事はハッキリ言えよ


43: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 09:13:31.33 ID:98pVtfnx0

ちょっと前は蟹工船が流行ってると言ってたな


104: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 11:08:18.06 ID:ayk3Dhlji

>>43
そういった部類にこの映画はいれるなよ。


107: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 11:10:46.65 ID:/Uvw8oXs0

>>104
ゲンダイがその類いに入れちゃいたいんだろ
中の人は多分訳わかってないと思う


54: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 09:24:27.81 ID:uetNuBQVI

アーレントが全身全霊をかけて講義するシーンは、内容も含め圧巻


58: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 09:41:33.81 ID:IoCq0ThW0

ルース・ベネディクトみたいなかんじ?


59: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 09:54:46.30 ID:mU8O9sNm0

>>58
皮肉と自虐で凝り固まったリベラルという感じ あそこまで行けば大したもんだ
今読んでも十分読み応えはあるよ 抽象的な論だから大して読んで意味があるわけでも無いけどw
共産主義とか新自由主義とかとは全然違うので、日本で言うところの「左巻き」の人種とは全く異なる


62: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 09:57:35.37 ID:PcTQoN/p0

人間の本質が知りたいのだよ。中高年は。
特に日本は敗戦で悪者にされてるから、彼女の思想が知りたいのでは。


63: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 09:58:05.49 ID:LfuVN8Oe0

またユダヤ人被害者ものかよ


73: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 10:10:20.31 ID:SpSjwNtg0

>>63
これ見てきたけど
彼女が主張するのは逆だったよ


66: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 10:00:56.47 ID:xrbwMzYf0

大著って難しく書いてしかも長いから読み終わる頃には理解や考察を諦めて洗脳されているんだよね
インテリの落とし穴なんだろうな
想像を絶するトンデモ理論を振りかざす活動家のほとんどがこの手の落とし穴に落ちた人


76: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 10:12:53.49 ID:KnHQ9PGE0

なんでステマ記事ひろってくるんだ?
2chの記者って賄賂もらってるのか?


79: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 10:19:01.91 ID:4vvR2R6o0

>岩波ホール
>岩波書店
>バカ左翼
〉言論弾圧

■じぶんたちが気に入らないから削除して出版!! この日本でじっさいに起きた、ほんとうにあった怖い話

『紫禁城の黄昏』は戦後長らく世界中で再出版されませんでした。
東京裁判でも貴重な資料として提出されたのですが、日本を擁護しているので却下されたのでした。
映画「ラスト・エンペラー」が大ヒットしたので、岩波書店が岩波文庫として刊行したのです。
ところが、この文庫ではシナという国のあり方を説明した1章から10章までがまったく削除されて11章から
はじまっている。しかも序文でも満洲国に関係ある人物が登場すると、1行でも2行でも虫が喰ったように
削除するという、信じられないことをやっている。

↑著者のスコットランド人宣教師が、日本の満洲国の統治、日本軍の治安への貢献を絶賛してるから削除
 皇帝溥儀の家庭教師である宣教師が、日本の警官、官僚、軍人の人格・識見の高さを絶賛してるから削除

 反日バカ左翼はホントにタチが悪い…  見つけ次第、焼却処分すべき… 
 アメリカの共産主義禁止法(共産党員はいまだに入国拒否)に倣って「反日バカ左翼禁止法』が必要

「平和主義者が戦争を起こす」(チャーチル)
「平和主義者が戦争を起こす」(チャーチル)


80: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 10:19:04.70 ID:QBgPU7Sy0

サヨクのステマ。

「2chはヘイトのスクツ」「ウヨクのデモはヘイト」と言っている人たちの中で今話題なのがこのハンナアーレント。


90: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 10:31:41.49 ID:QBgPU7Sy0

なぜ今、ハンナアーレントがネトウヨ連呼厨に話題なのか。

ハンナアーレントがアイヒマンを目にした時それまで想像していた悪魔のごとき人物像が一転する。
思考を放棄しナチスの命令を忠実に実行する平凡な役人だったことから凡庸が生む巨悪な怖さを指摘した。

しかし、俺たちって別に、人に流された思考持ってるわけじゃないもんね、自分の意思を持った思考をしている。
むしろ、ハンナアーレントが指摘する怖さは、2chのことではなく、マスゴミによって思考を操作される怖さだと、逆に指摘したい!!!


93: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 10:41:46.57 ID:VfCqGN9o0

全体主義の起源は反共の書物とみなされてたから
左の連中でタブーにしてる人はいるかもね
アーレントの話題はしてもそのあたり隠して話してる


95: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 10:46:54.04 ID:mU8O9sNm0

>>93
ほんとこれ


94: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 10:42:57.23 ID:3hpdcFQa0

アーレントは、一部ユダヤ人指導層がナチスに協力したと指摘したために
中傷と脅迫の手紙が大量に送られ、大学当局からも追放の憂き目に遭う

朝鮮人が併合時代に日本に協力したと指摘するとファビョるのと同じだなw


96: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 10:48:37.00 ID:KGu34yzS0

藤井聡がハンナ・アーレントを引用しながら全体主義と現在のグローバル資本主義、新自由主義の類似性を対比させてたけど、
ドイツがあそこまでに至った原因を考えると自己矛盾に陥るんじゃないかと思う。
ドイツは国際金融資本によって自国の経済をガタガタにされてしまったからファッショという形で国民国家たろうとしたんだから。
新自由主義を批判しそれに対抗するときは国民国家経済で対抗しなければならないという結論だったし。

ナチ云々とかよりフランス革命が諸悪の原因とした方がすっきりする。


100: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 11:02:33.50 ID:XsjCMdDC0

俗に保守主義と呼ばれる思想傾向より、革新的思想として扱われるマルクスレーニン主義や国家社会主義、新自由主義の思想傾向の方が全体主義色が濃い事実を描いているなら、アーレントとこの映画は興味深いと思う。
でも、ゲンダイが推奨するなら期待は出来ないな。

アイヒマン拉致ー裁判はイスラエルによる報復公開処刑みたいなもんだが、欧米キリスト教社会がナチのジェノサイドをある意味で容認している事に対する批判とも言える。
殊更に日本の戦時中に於ける「蛮行」を捏造したがる連中の中に、一部のキリスト教団体も含まれてる事はあんまり批判対象にならないね…(´・ω・`)


110: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 11:13:42.16 ID:DyVdARde0

ナチスの時代の話なら
ヴィクトールフランクルの
「夜と霧」がお勧め

人間の生きる意味がわかる


113: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 11:25:16.50 ID:g3LG5ybo0

なんか前に見たようなとおもたら

【東京特派員】 「ハンナ・アーレント」のすごみ 湯浅博
ttp://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/131112/ent13111210020007-n1.htm

 ユダヤ系ドイツ人哲学者を描いた映画「ハンナ・アーレント」を上映中の岩波ホールが連日、大入りの満員になっている。
アーレントといえば、ナチズムとスターリン主義を批判的に論じた『全体主義の起源』の著者としてその名を知られている。

 今回の映画が扱う彼女の別の著書『イェルサレムのアイヒマン』はさらに重いテーマである。
ナチス戦犯の裁判を傍聴したアーレントの寄稿文をめぐり、非難が巻き起こった実話を元にする。


114: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 11:31:29.51 ID:/Uvw8oXs0

>>110
一度読んだら夜眠れなくなる世界の名著やな

>>113
ほーら、やっぱり蟹工船商法


111: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 11:14:10.30 ID:5qi8XF6E0

ここ10年で一番おもしろい映画だもんな
町内会でも面白いから見た方がいいと、みんな言っている


125: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 11:51:27.25 ID:0kIW1N84P

映画がウケてるなら哲学がどうのより大体映画として面白いんだよ


129: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 12:10:16.27 ID:mIgFs6/W0

彼女の正否ではなく全体主義やファシズムに興味がある人が集まったんじゃないか。
アーレントの語ることが全て正しいと思っている人だけじゃないし、興味があれば下調べしているだろうし、
そうでなければ神保町までの電車代とチケット代、腹が減ったらメシ代まで考えていかないよ。


149: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 13:51:18.73 ID:B2fQnmIL0

>>129
そんな深く考えず゛評判のインテリ映画″の雰囲気に乗って
ファッション感覚で観に行ってる人も多いと思うよ
知り合いは団塊のお友達に誘われて観に行ってたけど
感想が「ナチス残虐裁判を記事に書き非難を受けながらも
死ぬまで正義を貫いた女性の話。かなり感動した」だったw


142: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 12:54:50.42 ID:fmNbC+//0

教養なしだと雰囲気を楽しんで終わる
教養がありすぎると物足りなくて不満


146: 名無しさん@13周年 2013/12/09(月) 13:20:42.63 ID:q0Apfm1l0

文章の落としどころは予想できてたけど、本当にそのままだったからちょっと笑ったw
佐藤忠男と鳥越の言っていることは全然違うし、鳥越の発言はもう完全にバカの領域。あなたには
そう感じるんでしょねレベルの話でしかない


引用先: http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1386544894/


ハンナ・アーレントから読み解くネトウヨ

1: 右や左の名無し様 2013/04/03(水) 10:41:47.82 ID:???

政治思想らしくハンナ・アーレントの名著「全体主義の起源」を参考テキストとして
日本のレイシストたるネトウヨを解析したいと思います。



4: 右や左の名無し様 2013/04/03(水) 11:28:18.33 ID:???

「この時期の本当の御用銀行家はロスチャイルドであって、他のすべてのものはロスチャイルドの代理人、
連絡者、エイジェントにすぎなかったのである。」
「ユダヤ人の世界支配という荒唐無稽な観念を実証しようとするならば、
この家族(ロスチャイルドのこと)の像に見られるもの以上に恰好な証明がどこにあり得ただろうか?」
(以上、「全体主義の起源」より引用)

アーレントによれば、ユダヤ人による世界支配という妄想は、ここに起因する。
ユダヤ人によって資本やメディアが支配されているという虚妄は遙か昔からあった。
そして、それが後にユダヤ人差別へと向かっていくガソリンの役割を果たした。


5: 右や左の名無し様 2013/04/03(水) 11:32:09.24 ID:???

「モッブはありとあらゆる階級脱落者から成る。モッブのなかには社会のあらゆる階級が含まれている。
〔中略〕モッブは自分を締出した社会と、自分が代表されていない議会を憎んだ。」
(以上、「全体主義の起源」より引用)

アーレントが「モップ」と呼んでいるのは「愚かな大衆」のことである。
こうした階層の存在は、正にルサンチマンに満ちた現在のネトウヨの存在と同一のものであろう。


6: 右や左の名無し様 2013/04/03(水) 11:41:11.02 ID:???

アーレントが著した「全体主義の起源」による初期段階の反ユダヤ主義というレイシズムの構造を
簡単に要約するならば以下の通りである。

・絶対王政から国民国家への流れの中で、その国家的重要性を失いつつも富だけを持っていたユダヤ人への軽蔑的憎悪。
・ロスチャイルド家によるユダヤ人世界支配という妄想。
・プチブルたちの、ユダヤ人銀行家たちへの憎悪。
・モッブたちの、富裕なユダヤ人たちへの憎悪。

こうした要員から分かることは、「朝鮮進駐軍」や「在日特権」という妄想にとりつかれたネトウヨの妄想と同心円状にある。
また、アーレントが「モップ」と呼ぶ愚かで満たされぬ大衆象は、不安定な雇用条件やニートといったネトウヨの属性、
成功した在日朝鮮人や堅調な韓国経済への憎悪の増幅と驚くほど似ている。


9: 右や左の名無し様 2013/05/29(水) 13:53:14.07 ID:IyssJnTj

アーレントによれば大衆社会では他人に倣った言動をしてしまうという危機をはらんでいるという。


21: 右や左の名無し様 2013/09/06(金) 12:38:08.89 ID:qiZwNlNe

「差別には2つの次元がある。」

 これは、差別研究の分野では、誰もが知っている常識、定説の一つといっていいでしょう。

 つまり、差別には、「序列化」と「差異化」という2通りのロジックがある。その結果、
差別事象は「格差づけ/見下し」と「異化/排除」という2通りの次元で表出する、ということです。

 差別のこの2面性をしっかり理解しておかないと、具体的な事象を観察しても、
その差別性を認知することが難しくなります。片方の次元にのみ注目していると、
もう片方の次元で現れた差別を見落とすことになってしまうわけです。


22: 右や左の名無し様 2013/09/06(金) 12:39:28.11 ID:qiZwNlNe

1. 序列化のロジック

 (1)ある集団に帰属する者を、「われわれより劣った者だ」とみなす。そして、
(2)「あの人たちは劣っているのだから不利な扱いを受けても仕方がない」と考える。
これが序列化のロジックです。このロジックに沿った差別的な考え方の具体例をいくつか示しましょう。

女は論理的思考能力という点でわれわれ男性に劣る。大事な仕事を任せられず、昇進が抑えられても仕方がない。
黒人は知能においてわれわれ白人に劣る。奴隷として白人に奉仕するのは神が定めた摂理だ。
朝鮮人は誠意においてわれわれ日本人に劣る。入居にあたって、日本人の3倍の保証金を納めてもらうのは当然だ。
 ようするに、特定の社会的カテゴリーに所属する人を「劣っている」と決め付け、侮辱し、一方的に攻撃する。
そして、資源を奪ったり、資源の入手を制限したりする。また、資源の分配に不平等を持ち込んだりする。
そして格差が固定すると、「ほら劣っている」と見下しが改めて強化される。そうした一連のプロセスとして
あらわれる差別の次元を、序列化のロジックと呼ぶわけです。

 さて、序列化のロジックについては、どちらかというと、直感的にわかりやすい面があると思います。

 なぜなら、多くの場合、序列化のロジックには偏見をともないますし、侮辱や不平等など差別に付随しがちな現象も
観察されやすいからです。(ただし、偏見を持っている人は、自分が偏見を持っているという事実になかなか気づかない
というのは、よく知られた事実です。)

 結果として、「差別」だと認知しやすいし、「差別」だとクレイムを付けやすい。
逆にいうと、「差別ではなく区別だ」と反論しにくい。


23: 右や左の名無し様 2013/09/06(金) 12:54:20.36 ID:qiZwNlNe

2. 差異化のロジック

 (1)ある集団に帰属する者を異質だとみなす。そして、
(2)忌避したり、関係を絶ったり、資源を共有するための集団や組織から排除したりする。
これが差異化のロジックです。このロジックに沿った差別的な考え方の具体例をいくつか示しましょう。

・部落の奴らはおれたちと身分が違う。結婚するなんてもってのほかだ。
 おれたちが管理している山で薪を採るなんて泥棒だ。おれたちと同じ場所で働くなんて許せない。
・女は子どもを生み育てる性であり、企業は男の世界だ。
 外で働くのは男にまかせて、女は家庭内で家事や育児をするのが合理的だろう。専業主婦はむしろ女の天職だ。
・朝鮮学校に通う生徒は他の児童とは違う。外国人だし、独裁者崇拝の洗脳教育を受けている。
 同じ大会に出場するなんて許せない。ましてや、ウチの県の地域代表になるなんておかしい。

 差異化のロジックに差別性を与える要件は、「排除」にあります。見下しの感情があろうとなかろうと、
偏見を持っていようとそうでなかろうと、ある社会集団のメンバーを重要な機会から恣意的に排除すれば、
それは「差別」だというクレイムの対象になります。

 しかし、差異化のロジックは、序列化のロジックとは違って、見下しや侮辱のようなわかりやすい「悪意」を
伴わないことも少なくないため、「差別」だと直感的には認知しにくい面があります。だから、「差別」だという
クレイムを受けても、「いや、差別ではなく区別だ」という反論が必ず出てきます。また、その反論に同調する人が
少なからず出てきます。差異化のロジックの差別性は、どうにもわかりにくい。


引用先: http://anago.2ch.net/test/read.cgi/sisou/1364953307/



【追記】
同じく週刊現代のこちらも参考貼付。
特定秘密保護法=日本が侵略戦争開始すると口から泡吹いてパニクってる反ハンナ・アーレントな地球市民や鳥越俊太郎はなぜ絶賛する?

民族としてのアイデンティティーとは、いったい何なのか---映画『ハンナ・アーレント』が内包する普遍的なテーマを考える  | 川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」 | 現代ビジネス [講談社]

(前略)
世界中のユダヤ人から十字砲火を浴びた

映画『ハンナ・アーレント』は、この裁判にアーレントがジャーナリストとして立ち会った時のことを描いている。彼女の波乱に満ちた一生の中から、この裁判前後の一時期だけを捉えた、スナップショットのような作りの映画だ。地味だが、中身は深い。

アーレントがこの裁判で、ガラスの檻の中のアイヒマンを見て何を感じたか。そして、それをどういうふうに分析し、どういう理論を構築し、どういう結論に導くか。そういった全行程が描かれていて、哲学のやり方を見るようで、それも大変興味深い。


結果だけを言うと、この裁判のあとで彼女が『ザ・ニューヨーカー』誌に発表した論文(のちに『イエルサレムのアイヒマン‐悪の陳腐さについての報告』としてまとめられた)が、ユダヤ人世界に信じられないほどの憤怒を巻き起こす。

そして、アーレントは、世界中のほとんどのユダヤ人から非難され、罵倒され、あるいは脅迫されと、まさに十字砲火を浴びることになるのだが、彼女は死ぬまでその意見を変えない。

彼女の意見というのは、一言でいえば、「アイヒマンは反ユダヤの大犯罪人ではない。思考を放棄し、上からの命令に忠実に従う、ただの凡庸な人間である。つまり、本当の悪は、本当の悪人によってなされるものではない。凡庸な一般人によって引き起こされるのだ」というものだ。

アーレントは、ナチによって引き起こされた事実を、生き残ったユダヤ人が冷静に判断することを期待した。ユダヤ人が感情的になり、復讐心を満足させようとすることを嫌った。ヒトラー以後の世界では、ナチを絶対悪と見て、ユダヤ人を絶対的な善と見ることが正しい見方とされており、そこにアーレントはブレーキを掛けようとしたのだ。そして、まさにその試みがユダヤ人を怒らせた。

特に、「ユダヤ人自治組織の指導者も、ユダヤ人の強制収容所移送に手を貸した」という指摘を、ユダヤ人は認めようとはしなかった。古くからの友人、苦しい時に助け合った友人たちが、次々と離れていった。それは彼女にとってまったく想定外の出来事であったはずで、苦しみは大きかったと思う。

結局、その後の心の支えは、夫、秘書などわずかな人々と、彼女の大学での講義に拍手で応えた学生たちだけになった。

「私はある国を愛したことは一度もない」

古くからの友人が危篤になり、アーレントがイスラエルまで駆けつけるシーンがある。戦前からの友人で、国際、およびドイツ・シオニスト連盟の代表を務めた人物だが、やはり、アーレントの論文以後、交信は途絶えていた。

その年老いた友人が、ベッドに横になったまま、最後の望みを託したように問いかける。

「ハンナ、君はイスラエルを愛していないのか?」

それに対してアーレントが答える。

「私はある国を愛したことは一度もない。私が愛するのは私の友人たちよ」

友人は無念の表情で、ゆっくりと大儀そうに寝返りを打ち、彼女に背を向けた。おそらく永遠に。静かな、しかし明確な決別だ。何も言わないアーレント。しかし、その表情を見ていると、悲痛の気持ちとともに、「それでも私の考えは正しい!」という彼女の叫びが聞こえてくる。

ただ私には、彼女の考えが本当に正しいかどうかがわからない。もし愛する国が無かったら、人間はどこに帰属すればいいのだろう。孤児のように天涯孤独で、家族と寄り添い、友人とだけ手を取り合って生きていく?(続きはリンク先参照)

イェルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告

ハンナ・アーレント みすず書房 1969-02-20
売り上げランキング : 1585
by ヨメレバ
全体主義の起原 1 ――反ユダヤ主義

ハナ・アーレント,大久保 和郎,ハンナ アーレント,Hannah Arendt みすず書房 1972-07-10
売り上げランキング : 21441
by ヨメレバ
人間の条件 (ちくま学芸文庫)

ハンナ アレント 筑摩書房 1994-10
売り上げランキング : 3625
by ヨメレバ
全体主義の起原 2 ――帝国主義

ハナ・アーレント,大島 通義,大島 かおり,ハンナ アーレント,Hannah Arendt みすず書房 1972-12-15
売り上げランキング : 7626
by ヨメレバ
全体主義の起原 3 ――全体主義

ハナ・アーレント,大久保 和郎,大島 かおり,ハンナ アーレント,Hannah Arendt みすず書房 1974-12-11
売り上げランキング : 11083
by ヨメレバ
責任と判断

ハンナ アレント 筑摩書房 2007-02
売り上げランキング : 28959
by ヨメレバ

Posted by kingcurtis 固定リンクComments(2)映画 
Edit







コメント
ドラッカーが「傍観者の時代」でハンナアレントについて論じていましたが、この本を引用すると鳥越俊太郎やそれに類する人達はさしずめ、フロイトとその信奉者達ってところでしょうかw
Posted by とおりすがりん at 2013年12月10日 00:52
主著『人間の条件』は、日本の左派マスコミのやり口、チャリティのような偽善行為やヒューマニズムの欺瞞を正面から否定しています。
日本のメディアではアーレントの名がいたるところで見られますが、実際は誰も読んでいない。
結局、今だ80年代ニューアカそっくりな現状で、学術ミーハー層、スキゾキッズ連中も今や中高年で反省していないようですね。


Posted by 名無しのクネクネ at 2013年12月10日 18:42
  ※ コメント認証制です。URL記述不可。久保田直己さんの名誉を毀損したり誹謗中傷する書き込みは固くお断りします。
※ 全角換算400文字超を入力するとコメント飛びます。要分割投稿。