2013年09月21日

【朝ドラという言葉だけ聞いたときは、めんどくさ、という気持ち】収録終わった小泉今日子さん「あまちゃん」を語る

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Koizumi Chansonnier(初回盤)
Koizumi Chansonnier(初回盤)

過去の栄光をかなぐり捨て、コメディエンヌ路線やサイコパス路線、シリアス路線など王道より外れたマイナー領域で奮闘するキョンキョンを応援し続けた当ブログとしては「あまちゃん」バカ当たりは痛し痒しでして、喩えるなら、違う世界に住む高嶺の花だったキョンキョンと久し振りに逢ったら、娘の友だちの○○ちゃんのお母さんになっていて、父兄懇談会で気楽に挨拶を交わし、ご主人や娘さんのことで相談メールが届く仲良しの間柄になった虚脱感というか。(全て実話です)

以下、長文なので男前な今日子姐さん部分を抜粋。

 「"朝ドラ"は、友だちがお母さん役やお父さん役で出ていたりして、ここ何年か欠かさず見ていたんです。彼らからは、撮影がすごく大変だって聞いていたし、私自身、"国民的"みたいなところにあまり近づかないようにしてこの何十年間は生きてきた感じがするんですね。だから、最初に朝ドラという言葉だけ聞いたときは、めんどくさ、という気持ちになったんです。

 もともと私は、アイドルという役割から始まっているから、"国民的"というのは、ある種経験してきたことで、だから、あえて違うことを経験したいとこれまでやってきてたんです」

 すべてが終わった打ち上げの席で、私が『あまちゃん2』をやりたくないから、挨拶のときに能年ちゃんに『あまちゃんのことは忘れなさい』と言った、みたいな記事がどこかに出ていたけど……見てねえのに言うんじゃねえっての(笑)。

 「全員で心配していたのは、宮藤さんのテンポ、小ネタ、ギャグが全国全世代を巻き込むことができるか、ということでした。

 私たち中年は確実に大丈夫だけど(笑)、10代、20代、60代、70代、80代、その辺の視聴者がついてこられるかな、と。だから、最初は役者さんにネイティブな方言を喋らせて字幕を入れるとか、難しいことは鉄拳さんの紙芝居で説明するとか、そういう"つなげる"工夫をしていましたね。

 私の役にしても口は悪いし、スケバンみたいだし、自分の感情のままに暴れたりするし、朝ドラの視聴者は受け入れにくいだろうな、と思っていたんです。でも、思っていたより文句言われませんでしたね」

 小泉は、意外なことに、ネットに出る自分への批評などには進んで目を通しているのだと言う。

「だって、見ないと戦えないじゃん、と思って(笑)。人はそう思っているのか、ふーん、じゃあ、こういう戦い方をしようとか作戦を立てる。褒められることより参考になりますよ。メンタル強いって言われます」

 「どの時代もつくっている方々は真面目に一生懸命つくっていたつもりなんだろうけど、どこかで視聴率のための番組づくりっていうのを計算しすぎて、つまらない内容にしちゃったんですよね。たとえば、全部データを出してきて、F1、F2層の視聴傾向はどうだとかをやり過ぎちゃって、つくり手自身が、人に感動を与えることとか、一緒に笑うこととか、そういうテレビのよさを一度見失ってしまってた気がする。でも、少し前はそういう時代だったんでしょう。そういう意味では、今またテレビの人も何か新しく始めよう、となったのかなあって」

 「不思議な気持ちにさせられる脚本だったんです。春子はアイドルになれなかったけれども、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)は国民的女優になってて、娘役のアキが自分と同じ道を目指して奮闘する。私の過去ってどれなんだっけ、とか、何かいろんなことを思い出していたんですね。能年ちゃんを見ていて、ああ、私も大人と喋るのは苦手だったな、とか。もし私がアイドルにならなかったら、子どもがいて、こんな感じだったのかな、とか。宮藤さんは、当て書き(役者の個性に合わせて書く脚本)感が強いから、どこまでが自分なのかわからなくなるようなおもしろさがあったんです」

 「年を重ねて経験も増えていって、女優の仕事もいつも並行してやっていたし。そうすると、オファーされる役が、誰かの妹、誰かの娘みたいな役から、学校の先生になったり、OLになったりしていくわけです。

 アイドルをずっと奇跡的にできている人というのもいると思う。たとえば、イメージを崩さないまま、ファンの人の期待に応え続けていく、松田聖子さんみたいなタイプの方も必ずいるんです。

でも私は、人との出会いが面白くって、自然とそうじゃない方向に向かっていったんですよね。3人姉妹の末っ子なので、姉たちが興味を持っているものに、追いつきたいという気持ちもあったんじゃないですか。周囲の大人から、母親からさえ、大人っぽいって言われていたし、今で言ったら、サブカルチャーみたいなのに早く目覚めていたところはあったんです」

ときには、本当にいい作品を作りたいと思うのではなく、売り上げさえ立てばよいという思惑が見え隠れする企画もある。小泉の演技が欲しいのではなく、「小泉今日子」という名前さえあれば、と思う人もいる。それが芸能界だ。

「やっぱり、変なことに巻き込まれる現場には絶対に行きたくないんです。

 自分から言うのも何ですけれども、私は自分のギャラを知りません。もし知っていたら、ブレてしまう気がするんです。その仕事ではいっぱいもらえる、と知っちゃったら、私だって人間ですから、たまたま欲しいものもあるし、やっちゃおうかな、となってしまうかもしれない。でも、私はデビュー以来ずっと事務所からお給料制でもらっているから、知り得ないんです。聞きたくもないしね。だからブレないんだと思う。それでもう十分私は幸せに楽しく暮らせてますから」

デビューから丸31年が過ぎ、気がつけば、キョンキョンも早47歳。2年半後には50歳である。けれども、小泉今日子は泰然自若としている。アンチエージングなんて言葉も口にしない。老いもまた自然に受け入れようというのだ。

「しょうがないですよね。そういう生き物だから。

 いま、よく使うのは、『50になったら考えよう』っていうフレーズ。それこそ、私、このまま女優とかずっとやってんのかな、ああ、50になったら考えよう、って(笑)。文章執筆の依頼も多いけど、この忙しさだとできないな、だからこれも50になったら。でも、実際に50歳になったら、宿題がたまってて、めんどうくさそうだな、と思っているんですけどね」

全文はこちら。
【独占インタビュー90分】小泉今日子わがアイドル時代、そして『あまちゃん』のことを語る 取材・文:一志治夫 | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]

個人的には、30代からの小泉さんの仕事っぷりの方が面白い。
SUITE CHIC以降の安室ちゃんパフォーマンスが面白いのと同義。分かる奴だけ分かればいいみたいな。

フレディ


by カエレバ
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コメント
何、言ってるんだ。BoB兄さん、キョンキョン閉経したらやり放題とか、そういう目で見てないか?

正直に言おう、嘘くさいと。
Posted by 名無しのアベシンゾーさん at 2013年09月22日 20:19
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