2013年05月05日
【映画評】ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮

格差と貧困のないデンマーク―世界一幸福な国の人づくり (PHP新書)

嘘八百な朝鮮王朝ドラマと違い、格差と貧困に喘ぐデンマーク王朝の有名なエピソードだそうで、要は国王NTR。
先のオスカー外国語映画賞ノミネート作品でもありました。受賞作品は愛・アムール。
【映画評】愛、アムール:Birth of Blues
主演は、前回映画評書いた偽りなき者のマッツ・ミケルセン。 【映画評】偽りなき者:Birth of Blues
全米放映中の連続ドラマ「ハンニバル」で主演を務めているらしく、ユタ州で放送禁止になったそうです。
レクター博士を主人公にした海外ドラマ「ハンニバル」、米ユタ州で放送中止に
史実はウィキペディアにもありました。
寝取られた国王 クリスチャン7世 (デンマーク王) - Wikipedia
クーデターで誅殺された主人公の侍医 ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセ - Wikipedia
イングランド王国より輿入れした不倫王妃 キャロライン・マティルダ・オブ・ウェールズ - Wikipedia
不倫相手に中田氏され生まれた娘 ルイーセ・アウグスタ - Wikipedia
再クーデター起こした息子 フレデリク6世 (デンマーク王) - Wikipedia
ざっくり纏めると、精神薄弱ながらイノセントでロックンロールなデンマーク王が侍医を知恵袋に福祉や医療、衛生環境重視政策を打ち出し、財源拠出として改革反対派貴族から特権を剥奪したところ逆恨みされ・・・という史実の映画化。
映画評ですが、実に面白い。
洗練された倫理感を持っている現代人から見て、王宮内で不倫し続けるバカタレ王妃に違和感ありありですが、当時と今の倫理の基準は全然違うので、侍医が徳政を続ける限りこれはこれで普通だったのでしょう。
王が慰安所で乱交パーティしているシーンもありました。古来、「英雄色を好む」は美風だったので。
後日譚として侍医より英才教育を施されていた若年のフレデリック6世が皇太后派を弾圧し、頓挫した侍医の徳政を継承したというテロップが流れますが、私生児の王女もぐるっと回ってデンマーク王妃の母(及びドイツ皇后の祖母)として生涯を終えたそうで、これはこれで映画化の価値あり。
翻り、日本は徳川吉宗の時代だったそうで、可能であれば吉宗と当該侍医で自動翻訳機付きのテレビ会議やれば面白かったような。
満足度(5点満点)
☆☆☆☆
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